back downの意味は?「引き下がる・折れる」の使い方とgive inとの違い

back downの意味とgive inとの違いを表すビジネス交渉のアイキャッチ画像

back down は、反対や圧力を受けて「主張・要求を引っ込める」「引き下がる」「折れる」という句動詞です。議論、交渉、対立などで、それまで守っていた立場を譲る場面に使います。

この記事では、back down のニュアンス、back down fromback down on の語順、自然な例文、give inback awaywalk back との違いまで、日本語話者向けに解説します。

back downの基本的な意味

back down = 対立の中で主張や要求を引っ込めるです。「自分が間違っていたと認める」「相手の反対を受けて譲る」「これ以上争わない」といった状況を表します。

  • Neither side is willing to back down.
    どちらも引き下がる気はありません。
  • He finally backed down and apologized.
    彼はついに折れ、謝罪しました。

辞書でも、back down は「自分が間違っていた、または負けたと認める」「反対された主張・要求を撤回する」という意味で説明されています(Cambridge Dictionary)。

back+downからニュアンスを理解する

back は「後ろへ下がる」、down は高い位置・強い状態から低い位置へ向かう感覚です。議論で高く掲げていた主張や要求を、後ろへ下がりながら低くするイメージが「引き下がる」につながります。

単に意見を変えるだけでなく、誰かの反対、批判、証拠、圧力などがあり、対立していた立場を守り切らずに譲るニュアンスが中心です。

しゅみすけ(大山俊輔)

back downは、最初から迷っていたというより、一度は主張していた立場を相手の反対などによって引っ込める場面でよく使います。

back downの語順と使い方

back downとback down fromおよびback down onの語順を比較した解説画像

back down:目的語なし

back down だけで「引き下がる」という文が作れます。

  • I won’t back down.
    私は引き下がりません。
  • Someone has to back down.
    どちらかが折れなければなりません。
  • It’s too late to back down now.
    今さら引き下がるには遅すぎます。

back down from+立場・要求・計画

何から引き下がるのかを示すときは、back down from+名詞 を使います。立場、要求、脅し、計画など、撤回する対象を「離れる」感覚です。

  • She refused to back down from her position.
    彼女は自分の立場を譲ろうとしませんでした。
  • The union backed down from its original demand.
    労働組合は当初の要求を引っ込めました。
  • The council was forced to back down from the plan.
    議会はその計画を撤回せざるを得ませんでした。

back down on+争点・約束・方針

back down on+名詞 は、特定の争点、方針、約束について立場を譲るときに使われます。

  • The government will not back down on this issue.
    政府はこの問題では譲歩しません。
  • Don’t back down on your promise to improve safety.
    安全性を改善するという約束を引っ込めないでください。
  • They backed down on some of their demands.
    彼らは要求の一部を取り下げました。

from は「その立場自体から退く」、on は「その争点について譲る」と捉えると分かりやすくなります。実際の会話では重なる場合もあります。

よく使われる形

refuse to back down

refuse to back down は「断固として引き下がらない」という頻出表現です。

  • She refused to back down despite the criticism.
    批判を受けても、彼女は引き下がりませんでした。
  • He refuses to back down when he believes he is right.
    自分が正しいと信じているとき、彼は決して折れません。

force 人 to back down

force+人+to back down で「人を引き下がらせる」です。

  • Public pressure forced the company to back down.
    世論の圧力によって、会社は方針を撤回しました。
  • The evidence forced him to back down from his claim.
    その証拠によって、彼は主張を撤回せざるを得ませんでした。

show no sign of backing down

ニュースやビジネスで「引き下がる兆しを見せない」という意味によく使われます。

  • Both sides show no sign of backing down.
    双方とも引き下がる兆しを見せていません。

仕事・日常で使える例文

  • My boss challenged my proposal, but I didn’t back down.
    上司は私の提案に異議を唱えましたが、私は引き下がりませんでした。
  • We argued for an hour before he finally backed down.
    1時間議論した末、彼はようやく折れました。
  • The seller wouldn’t back down on the price.
    売り手は価格について譲りませんでした。
  • I knew I was wrong, so I backed down.
    自分が間違っていると分かったので、私は引き下がりました。
  • She never backs down from a difficult conversation.
    彼女は難しい話し合いから決して逃げません。
  • Are you going to back down just because they complained?
    相手が文句を言っただけで引き下がるの?

back downと似た表現の違い

give in:抵抗をやめて相手に従う

give in は、説得・要求・誘惑などへの抵抗をやめて屈する表現です。back down は議論や対立で自分の主張・立場を引っ込めることに焦点があります。

  • After hours of arguing, I gave in.
    何時間も言い争った後、私は相手の言い分を受け入れました。
  • I admitted my claim was wrong and backed down.
    自分の主張が間違っていたと認め、引き下がりました。

give in の詳しい使い分けは「give inの意味とgive up・give wayとの違い」をご覧ください。

yield to:人・圧力に譲る

yield to+人・圧力・要求 は、相手や力に屈して譲る、やや硬めの表現です。詳しくは「yield toの意味とgive in toとの違い」で解説しています。

back away:計画や関与から距離を取る

back away は、後ずさりするほか、計画や関与から距離を取る表現です。対立の中で負けを認める意味は必須ではありません。詳しくは「back awayの意味とback offとの違い」も参考にしてください。

walk back:発言を修正・撤回する

walk back は、以前の発言や方針を後から弱めたり修正したりする表現です。対立の勝ち負けより、発言内容を戻すことに焦点があります。「walk backの意味とtake backとの違い」で詳しく比較しています。

double down on:反対されてもさらに押し進める

double down onback down の反対方向で、批判やリスクがあっても方針をさらに強く進めます。「double down onの意味と使い方」もあわせて確認すると理解が深まります。

しゅみすけ(大山俊輔)

相手に従う結果を強く感じるのがgive in、自分が掲げていた主張や要求を引っ込める動きに注目するのがback downです。

日本人が間違えやすいポイント

「後ろへ下がる」だけならback awayやstep back

back down は通常、議論・対立で引き下がる比喩的な意味です。物理的に後ろへ下がるなら back awaystep back が自然です。

目的語を直接置かない

back down は自動詞的に使います。

  • They backed down from the demand.
  • × They backed down the demand.

backdownという名詞もある

backdown と一語で書くと「撤回・譲歩」という名詞になります。ただし、動詞は二語の back down です。

  • The decision was seen as a major backdown.
    その決定は大幅な譲歩と見なされました。

簡単な英語で言い換えるなら

back down が出てこなければ、何を変えたのかを基本語で直接伝えられます。

  • I changed my position.
    私は立場を変えました。
  • They stopped making that demand.
    彼らはその要求をするのをやめました。
  • He admitted that he was wrong.
    彼は自分が間違っていたと認めました。
  • We decided not to fight about it anymore.
    私たちはもうその件で争わないことにしました。

まとめ

back down は、反対や圧力を受けて、それまでの主張・要求・立場を引っ込める句動詞です。

  • back down:引き下がる・折れる
  • back down from+立場・要求・計画:その立場自体から退く
  • back down on+争点・約束:その件について譲る
  • give in:抵抗をやめ、相手や要求に従う
  • walk back:以前の発言・方針を弱める、撤回する

まずは I won’t back down.They backed down from their demand. の2文から使ってみましょう。ほかの句動詞は「英熟語・定型表現の一覧」で確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

ご相談専門お電話番号

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

句動詞の一覧