yield toの意味は?「譲る・屈する」の使い方とgive in toとの違い

yield toの意味・使い方・違いを解説するアイキャッチ画像

yield to は、基本的に「〜に譲る」「〜に屈する」という意味です。交渉で相手の要求を受け入れる、誘惑や感情に負ける、運転中に歩行者へ道を譲るなど、一見違う場面で使われます。

共通するのは、自分が押し続けるのをやめ、相手・力・流れを先に通す感覚です。この記事ではyield toの意味、toの働き、語順、自然な例文、give in to・give way toとの違いまで整理します。

しゅみすけ(大山俊輔)

yieldは少し硬めの単語ですが、「自分が一歩引いて、相手を通す」と考えると意味がつながります。会話で出てこなければgive inやlet someone go firstでも十分伝わります。

yield toの基本的な意味

yield to+名詞 の形で、主に次の意味を表します。

  • 要求・圧力に譲る、屈する
  • 誘惑・衝動・感情に負ける
  • 人や車に道・優先権を譲る
  • 議論で相手の主張を認める

The manager refused to yield to pressure.
そのマネージャーは圧力に屈することを拒みました。

I yielded to temptation and ordered dessert.
誘惑に負けてデザートを注文しました。

Drivers must yield to pedestrians.
運転者は歩行者に道を譲らなければなりません。

なぜ「譲る・屈する」になる?yieldとtoの感覚

yield には、力を加えられたときに「抵抗をやめる」「相手に先を譲る」という感覚があります。to は、その動きが向かう相手や力を示します。

そのため、yield to pressure は「圧力の方向へ抵抗をやめる」から「圧力に屈する」、yield to pedestrians は「歩行者を優先して自分が引く」から「歩行者に道を譲る」と理解できます。

yield toの要求・誘惑・交通での3つの使い方を比較する解説図

yield toの語順と文法

基本形:yield to+名詞

yield to their demands(彼らの要求に譲る)、yield to pressure(圧力に屈する)のように使います。toは不定詞のtoではなく前置詞なので、後ろには名詞が続きます。

  • yield to pressure:圧力に屈する
  • yield to temptation:誘惑に負ける
  • yield to fear:恐怖に屈する
  • yield to pedestrians:歩行者に道を譲る

動作を置くなら動名詞

toの後ろに動作を続ける場合は、通常は動名詞を含む名詞句にします。

She yielded to the temptation to check her phone.
彼女はスマホを確認したい誘惑に負けました。

I yielded to buying it. のような形より、I gave in and bought it.(折れて買ってしまった)のほうが日常会話では自然です。

yield under pressureとの違い

yield to pressure は圧力を「屈する相手」として示します。yield under pressure は「圧力を受けた状況で折れる」と、置かれた状況を強調します。

The team eventually yielded under pressure.
チームは圧力を受け、ついに折れました。

場面別の自然な例文

仕事・交渉

We can’t yield to every client request.
顧客のあらゆる要求に譲るわけにはいきません。

Neither side was willing to yield.
どちら側も譲ろうとしませんでした。

She yielded on the delivery date but not on the price.
彼女は納期については譲歩しましたが、価格については譲りませんでした。

誘惑・感情

He finally yielded to curiosity and opened the box.
彼はついに好奇心に負けて箱を開けました。

Don’t yield to the urge to reply immediately.
すぐに返信したい衝動に負けないでください。

She refused to yield to fear.
彼女は恐怖に屈することを拒みました。

交通・海外旅行

Yield to oncoming traffic.
対向車に道を譲ってください。

You need to yield to pedestrians at the crosswalk.
横断歩道では歩行者に道を譲る必要があります。

That sign means you must slow down and give way if necessary.
あの標識は、減速して必要なら道を譲るという意味です。

横断歩道に関する語彙や旅行中の例文は、crosswalk・pedestrian crossingの違いでも確認できます。

yield to・give in to・give way toの違い

表現 中心ニュアンス よく使う場面
yield to 抵抗をやめて相手・力を通す。やや硬め 交渉、圧力、誘惑、交通
give in to 抵抗していたが、最後に折れる。口語的 お願い、圧力、誘惑
give way to 人・車に道を譲る/別のものに取って代わられる 交通、変化
surrender to 抵抗を全面的にやめる 戦い、強い支配、比喩

I gave in to my kids. は「子どもたちに何度も頼まれて折れた」という日常的な響きです。The company yielded to public pressure. は「会社が世論の圧力に屈した」という、報道やビジネスにも合う響きです。

口語的な表現はgive inの意味と使い方、全体の比較は「屈服する」の英語表現で詳しく解説しています。

日本人が間違えやすいポイント

  • × yield their demands
    yield to their demands
  • × yield for pressure
    yield to pressure / yield under pressure
  • 「収穫する」の意味でyieldを使わない。動詞yieldには「生み出す」、名詞yieldには「収益・生産量」という別の意味がある
  • 日常の小さなお願いに折れた場面では、yieldよりgive inが自然なことが多い

しゅみすけ(大山俊輔)

交通ではアメリカ英語のyield、イギリス英語のgive wayを標識でよく見ます。どちらも「自分が止まる・減速して、相手を先に通す」と覚えると実際の運転でも理解しやすくなります。

簡単な英語で言い換えるなら

yield toがすぐ出てこなくても、場面に合わせて直接説明できます。

  • They pressured me, so I agreed.
    圧力をかけられたので同意しました。
  • I couldn’t resist.
    我慢できませんでした。
  • Let the pedestrian go first.
    歩行者を先に行かせてください。
  • I changed my mind and said yes.
    考えを変えて、いいよと言いました。

関連表現

  • yield on a point:ある点について譲歩する
  • yield under pressure:圧力を受けて屈する
  • yield the floor:発言権を譲る
  • refuse to yield:譲ることを拒む
  • give priority to:〜を優先する

ほかの熟語・定型表現を体系的に探したい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。

まとめ

yield to は「〜に譲る・〜に屈する」。要求、圧力、誘惑、感情、歩行者などがtoの後ろに続きます。核になるのは「抵抗をやめ、自分が一歩引いて相手や力を通す」感覚です。

少し硬めの表現なので、日常会話ではgive in、交通ならlet someone go firstに言い換えても構いません。まずは Don’t yield to pressure.Yield to pedestrians. の2例から使い分けてみましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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