be devoid ofの意味は?「〜をまったく欠いている」の使い方とlack・be free fromとの違い

be devoid ofの意味・使い方・lackとの違いを解説するアイキャッチ画像

be devoid of は、「〜をまったく欠いている」「〜がまるでない」という意味です。単に少ないのではなく、本来ありそうな性質・感情・特徴が完全に抜け落ちているという強い欠如を表します。

The room was devoid of furniture. なら「その部屋には家具がまったくなかった」、His voice was devoid of emotion. なら「彼の声には感情がまるでなかった」です。ややフォーマルで描写的な表現なので、ニュース、評論、小説、仕事の文章などでよく使われます。

be devoid ofの基本的な意味

基本の形は A be devoid of B です。

  • The report is devoid of useful data.
    その報告書には有用なデータがまったくありません。
  • Her explanation was devoid of logic.
    彼女の説明には論理性がまるでありませんでした。
  • The streets were devoid of people.
    通りには人影がまったくありませんでした。

Bには、emotion(感情)、meaning(意味)、logic(論理)、humor(ユーモア)、evidence(証拠)、people(人)などがよく入ります。数えられる物だけでなく、抽象的な性質にも自然に使えるのが特徴です。

しゅみすけ(大山俊輔)

devoid ofは「少し足りない」ではありません。「入っているはずの箱を開けたら空だった」という感覚で捉えると、強さが分かりやすくなります。

なぜ「〜を欠いている」になる?

devoidは「空になった・欠けた」状態

devoid は形容詞で、「まったく欠けている」「空っぽの」という状態を表します。単独で目的語を取らず、何が欠けているのかを of の後ろで示します。

ofは「中身・構成要素」を示す

ofは、全体とその中身・構成要素を結び付けます。そこで devoid of emotion は、「感情という中身が抜けた状態」から「感情がまったくない」と理解できます。

語順と文法

A be devoid of 名詞

be動詞は主語と時制に合わせます。

  • The website is devoid of practical information.
    そのウェブサイトには実用的な情報がまったくありません。
  • His apology was devoid of sincerity.
    彼の謝罪には誠意がまるで感じられませんでした。
  • These claims are devoid of evidence.
    これらの主張には証拠がまったくありません。

ofの後ろには名詞を置く

ofは前置詞なので、後ろには名詞・代名詞・動名詞を置きます。ただし、実際には devoid of+抽象名詞/物/人 の形が圧倒的に多く、動作を続ける形は一般的ではありません。

very devoidとは通常言わない

devoid自体に「完全に欠けた」という強い意味があるため、通常は very devoid と程度を加えません。強調したければ completely devoid ofentirely devoid of が使えます。

  • The message was completely devoid of warmth.
    そのメッセージには温かみがまったくありませんでした。

場面別の自然な例文

仕事・評価

  • The proposal is devoid of specific examples.
    その提案書には具体例がまったくありません。
  • The meeting was long but devoid of real discussion.
    会議は長かったものの、実質的な議論はまったくありませんでした。
  • His presentation was stylish but devoid of substance.
    彼のプレゼンは見栄えはよかったものの、中身がありませんでした。

人間関係・感情

  • Her reply was polite but devoid of affection.
    彼女の返事は丁寧でしたが、愛情はまるで感じられませんでした。
  • He stared at me with a face devoid of emotion.
    彼は感情のない顔で私を見つめました。

作品・文章

  • The movie is visually stunning but devoid of humor.
    その映画は映像的には見事ですが、ユーモアがまったくありません。
  • The article is not entirely devoid of merit.
    その記事にも、まったく価値がないわけではありません。

not devoid of は「ないわけではない」という控えめな肯定になります。二重否定のように見えるため、初心者は It has some merit. と言い換えるほうが簡単です。

場所・暮らし

  • The apartment was clean but devoid of character.
    その部屋は清潔でしたが、個性がまったくありませんでした。
  • At dawn, the beach was almost devoid of tourists.
    夜明けには、ビーチに観光客はほとんどいませんでした。

be devoid of・lack・be free fromの違い

be devoid of・lack・be free fromのニュアンスの違いを比較した図

be devoid of:完全な欠如を強く描写する

The speech was devoid of emotion.
そのスピーチには感情がまったくありませんでした。

「少ない」ではなく、ゼロに近い完全な欠如です。話し手の批判的な評価がにじむことも多くあります。

lack:必要なものがない・足りない

The speech lacked emotion.
そのスピーチには感情が足りませんでした。

lack は動詞または名詞で、必要なものの不足を広く表します。完全にゼロとは限らず、devoid ofより一般的で簡潔です。

be lacking in:ある性質が不足している

The plan is lacking in detail.
その計画は詳細さに欠けています。

be lacking in は、detail、confidence、originalityなど、評価する性質が十分でないことを表します。devoid ofほど断定的ではありません。

be free from:嫌なものがなく好ましい

This product is free from artificial colors.
この製品には人工着色料が使われていません。

be free from は、ストレス、危険、添加物など、望ましくないものがない状態を肯定的に表します。devoid ofは、本来必要・期待されるものが欠けているという否定的な文脈で使われやすい点が違います。

表現 中心の感覚
be devoid of 完全に欠けている devoid of emotion
lack 必要なものがない・足りない lack experience
be lacking in 性質や程度が不十分 lacking in detail
be free from 嫌なものがなく好ましい free from stress

日本人が間違えやすいポイント

devoid fromではなくdevoid of

× The room was devoid from furniture.
The room was devoid of furniture.
その部屋には家具がまったくありませんでした。

devoidを動詞として使わない

devoidはこの用法では形容詞なので、be動詞が必要です。

× The report devoid of facts.
The report is devoid of facts.
その報告書には事実がまったくありません。

人を主語にすると強く響く

He is devoid of empathy.(彼には共感性がまったくない)は、人間性を強く否定する響きがあります。軽い不満なら He doesn’t seem very understanding. のように和らげるほうが自然です。

しゅみすけ(大山俊輔)

devoid ofは便利ですが、評価がかなり強く聞こえます。会話では、まず「There is no …」「It doesn’t have …」で直接伝える方法も覚えておきましょう。

簡単な英語で言い換えるなら

  • There is no B in A.
    AにはBがありません。
  • A doesn’t have any B.
    AにはBがまったくありません。
  • A has no B at all.
    AにはBがまるでありません。

His voice was devoid of emotion. が出てこなければ、There was no emotion in his voice. と言えば十分です。また、The proposal is devoid of detail.The proposal doesn’t have enough detail. とすると、批判の強さも少し和らぎます。

よく使われる組み合わせ

  • devoid of emotion:感情がまったくない
  • devoid of meaning:意味がまったくない
  • devoid of logic:論理性がまったくない
  • devoid of evidence:証拠がまったくない
  • devoid of substance:中身がまったくない
  • devoid of humor:ユーモアがまったくない
  • devoid of people:人がまったくいない

ほかの英熟語や定型表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。

まとめ

be devoid of は、「〜をまったく欠いている」「〜がまるでない」という強い欠如を表します。基本語順は A be devoid of B。devoidは形容詞なのでbe動詞が必要で、前置詞はfromではなくofです。

完全な欠如を強く描写するなら be devoid of、一般的な不足なら lack、性質が不十分なら be lacking in、望ましくないものがない好ましい状態なら be free fromと使い分けましょう。会話で出てこなければ、There is no …It doesn’t have any … で十分伝えられます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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