
beat upは、人を「ひどく殴って傷つける」という意味の句動詞です。そこから、物がぼろぼろに傷んだ状態を表すbeat-upや、自分を精神的に責め続けるbeat yourself upにも意味が広がります。
この記事では3つの用法、目的語の語順、beatとwinの違い、会話でよく使うDon’t beat yourself up.を例文で解説します。
Contents
beat upの3つの意味
- beat someone up:人をひどく殴る
- be beat up/beat-up+名詞:物・人がひどく傷んでいる
- beat yourself up:失敗について自分を責める
He was beaten up outside the station.
彼は駅の外でひどく殴られました。
They drove an old, beat-up truck.
彼らは古くてぼろぼろのトラックに乗っていました。
Don’t beat yourself up over one mistake.
1つのミスで自分を責めすぎないで。
beat upのコアイメージ
beatは「繰り返し打つ」、upは動作が徹底され、結果が出た状態を表すことがあります。beat upの中心は、強い力や繰り返しの作用によって、ひどく傷んだ状態にすることです。
この物理的なイメージが心にも広がり、beat yourself upは「頭の中で自分を何度も責め、精神的に痛めつける」という比喩になります。

しゅみすけ(大山俊輔)
beat someone upの語順
beat upは目的語を間にも後ろにも置けます。
- beat someone up
- beat up someone
人を表す目的語は間に置く形が特によく使われます。代名詞は必ず間です。
The attackers beat him up.
襲撃者たちは彼をひどく殴りました。
The attackers beat up him.とは通常言いません。
なお、暴力を勧めたり脅したりする文脈では使わず、ニュース・物語・出来事の説明で目にする表現だと理解しておきましょう。
受け身be beaten upの使い方
実際の文章では、被害を受けた人を主語にする受け身がよく使われます。beatの活用はbeat–beat–beatenです。
He was badly beaten up.
彼はひどい暴行を受けました。
She said she had been beaten up.
彼女は暴行を受けたと話しました。
程度を示すbadly・severelyなどが加わることもあります。
beat-upで「ぼろぼろの」
名詞の前で形容詞として使う場合は、通常beat-upとハイフンでつなぎます。長く使われたり乱暴に扱われたりして、見た目が傷んだ物を表します。
a beat-up car
ぼろぼろの車
an old beat-up suitcase
古くて傷だらけのスーツケース
He still uses a beat-up laptop from college.
彼はいまだに大学時代のぼろぼろのノートパソコンを使っています。
名詞の後ろではThe car is pretty beat up.(その車はかなりぼろぼろだ)のように使われます。
beat yourself upの意味と使い方
beat yourself upは、「失敗や過去の行動について、自分を厳しく責める」という比喩表現です。後ろにはover+名詞やabout+名詞がよく続きます。
Don’t beat yourself up over the interview.
その面接のことで自分を責めすぎないで。
I’ve been beating myself up about what I said.
自分が言ったことについて、ずっと自分を責めています。
She beat herself up for missing the deadline.
彼女は締め切りに間に合わなかったことで自分を責めました。
相手を励ますDon’t beat yourself up.は、日常会話で特に役立つフレーズです。
beat upとbeatの違い
beat+相手は、試合・競争で「相手を打ち負かす」という意味にもなります。
We beat the champions 3–1.
私たちはチャンピオンチームを3対1で破りました。
beat up+人は、通常「人をひどく殴る」であり、試合に勝つ意味ではありません。
beatとwinの違い
beatの目的語には相手、winの目的語には試合・賞・競争を置きます。
We beat the other team.
私たちは相手チームを破りました。
We won the game.
私たちは試合に勝ちました。
どちらもbeat upとは意味が異なります。
beat yourself upとblame yourselfの違い
blame yourselfは「自分に責任があると思う」です。beat yourself upは、それを繰り返し考えて精神的に自分を痛めつけるニュアンスまで含みます。
I blame myself for the mistake.
そのミスは自分の責任だと思っています。
I keep beating myself up over the mistake.
そのミスのことで、ずっと自分を責め続けています。
日本人が間違えやすいポイント
beat upは「勝つ」ではない
試合で相手に勝つならbeat、殴って傷つけるならbeat upです。
形容詞はbeat-up
名詞の前ならa beat-up bagのようにハイフンを入れます。動詞のThey beat up the bag.とは働きが異なります。
beat upが出てこないときの簡単な言い換え
- He was badly hurt in a fight.(彼はけんかでひどく傷つきました)
- The car is old and badly damaged.(その車は古く、ひどく傷んでいます)
- Don’t blame yourself too much.(自分を責めすぎないで)
- It was only one mistake.(たった1つのミスだよ)
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
- beat someone upは「人をひどく殴る」
- be beaten upはその受け身
- beat-up+名詞は「ぼろぼろの~」
- beat yourself upは「自分を責め続ける」
- 試合で相手を破るbeatとは区別する
基本動詞beatそのものは、Beatの意味とWinとの違いで詳しく解説しています。
ほかの英熟語は、英熟語・定型表現の一覧から確認できます。









