
write overは、基本的には「すでにある文字の上から書く」「別の文字を書いて元の文字を覆う」という意味です。また、write it overのように目的語を挟むと、文脈によって「それをもう一度書く」という意味にもなります。
ただし、「文章の内容を書き直す」なら通常はrewrite、「パソコンのファイルを上書きする」ならoverwriteの方が明確です。write overを日本語の「上書きする」だけで覚えると、紙の文字とデジタルデータを混同しやすいため注意しましょう。
- Someone wrote over my name.
誰かが私の名前の上から文字を書きました。 - Please write it over more neatly.
もっときれいに、もう一度書いてください。 - Don’t overwrite the original file.
元のファイルを上書きしないでください。
Contents
write overの基本的な意味
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| write over+既存の文字 | 文字の上から書く、書いて覆う | write over the old address |
| write+新しい内容+over+既存の文字 | 既存の文字の上に新しい内容を書く | write the date over the number |
| write+目的語+over | もう一度書く、書き直す | write it over |

なぜoverで「上から書く」になる?
overの基本感覚は「上に」「覆うように」です。write over the old wordでは、ペンで書く動作が古い単語の上を覆います。その結果、元の文字が読みにくくなったり、別の文字に置き換わったりします。
- a blanket over the bed:ベッドを覆う毛布
- paint over a mark:跡の上から塗って隠す
- write over a word:単語の上から書く
「上方」を示すだけでなく、何かを覆って見えにくくする感覚がポイントです。
しゅみすけ(大山俊輔)
用法1:既存の文字の上から書く
write over+文字・名前・記号では、後ろの名詞が「上から書かれるもの」です。
- Don’t write over the printed text.
印刷された文字の上に書かないでください。 - Someone wrote over the price on the label.
誰かがラベルの価格の上から文字を書きました。 - She wrote over the pencil marks in ink.
彼女は鉛筆の跡をインクでなぞるように上から書きました。 - The child wrote over his sister’s name.
その子は姉の名前の上から文字を書きました。 - I accidentally wrote over the wrong line.
間違った行の上に、うっかり書いてしまいました。
元の文字を消すとは限らない
write overは「上から書く」という行為を表します。元の文字が完全に見えなくなるとは限りません。確実に消すならerase、線で消すならcross out、塗りつぶして読めなくするならblack outなどを使います。
- Erase the old address first.
まず古い住所を消してください。 - Cross out the wrong answer.
間違った答えに線を引いて消してください。
用法2:新しい内容を既存の文字の上に書く
「何を」「何の上に」書くかを両方言う場合は、write+新しい内容+over+既存の文字の語順が使えます。
- He wrote the correct date over the old one.
彼は古い日付の上に正しい日付を書きました。 - She wrote her initials over the faded mark.
彼女は薄くなった印の上にイニシャルを書きました。 - Don’t write your answer over the instructions.
説明文の上に答えを書かないでください。
ただし、読みやすさを優先するなら「元の文字を消してから書く」「別の場所に書く」と説明する方が自然な場面も多いでしょう。
用法3:write it over「もう一度書く」
write+目的語+overは、「もう一度書く」「書き直す」という意味になることがあります。
- Your handwriting is hard to read. Please write it over.
字が読みにくいです。もう一度書いてください。 - I had to write the whole page over.
そのページ全部を書き直さなければなりませんでした。 - Could you write that sentence over more clearly?
その文をもっと分かりやすく書き直してもらえますか。
この用法は意味が通じますが、現代英語ではwrite it againやrewrite itの方が明確で自然なことが多くあります。
write overの語順
「何の上から書くか」を言う
write over+既存の文字・場所
- Don’t write over my notes.
私のメモの上から書かないでください。
「何を上に書くか」も言う
write+新しい内容+over+既存の文字
- Write the new number over the old one.
古い番号の上に新しい番号を書いてください。
「もう一度書く」と言う
write+目的語+over
- Write it over.
それをもう一度書いてください。
write over itとwrite it overでは意味が変わり得ます。
- write over it:それの上から書く
- write it over:それをもう一度書く
この語順の違いが、write overで最も重要なポイントです。
write over・rewrite・overwriteの違い
| 表現 | 中心的な意味 | 自然な対象 |
|---|---|---|
| write over | 既存の文字の上から書く/もう一度書く | 紙の文字、名前、行 |
| rewrite | 文章を改めて書く、内容を修正する | 文、メール、記事、原稿 |
| overwrite | 既存のものを覆って書く/データを置き換える | 文字、コンピューターファイル |
rewrite:内容を書き直す
rewriteは、文章をもう一度書く、または内容・表現を改善して書き直すことです。
- I rewrote the introduction.
導入部分を書き直しました。 - You should rewrite this email more politely.
このメールをもっと丁寧に書き直した方がよいです。 - The editor asked me to rewrite the last paragraph.
編集者から最後の段落を書き直すよう頼まれました。
overwrite:データを上書きする
overwriteは一語です。コンピューターでは、既存のファイルやデータを新しい内容で置き換える意味で使います。
- Do you want to overwrite this file?
このファイルを上書きしますか。 - I accidentally overwrote the original document.
誤って元の文書を上書きしてしまいました。 - Save a copy so you don’t overwrite your work.
作業内容を上書きしないよう、コピーを保存してください。
パソコンで「上書き保存する」と言いたい場合、通常はsave over the existing fileまたはoverwrite the existing fileです。単にwrite overとは言いません。
read over・write overの違い
read overは「ざっと読む・確認のために読み返す」です。overには、対象の端から端まで目を通す感覚があります。
- Read over your email before sending it.
送信前にメールを読み返してください。 - Write over the faded letters.
薄くなった文字の上から書いてください。
read overは内容の確認、write overは文字を上から覆う動作が中心です。
日本人が間違えやすいポイント
「文章を修正する」をwrite overだけで表さない
文章の内容や表現を改善するなら、rewriteまたはreviseが自然です。
- △ I wrote over my report.
報告書の上から文字を書いたように聞こえる可能性があります。 - ○ I rewrote my report.
報告書を書き直しました。 - ○ I revised my report.
報告書を修正しました。
PCの「上書き」はoverwrite
- △ I wrote over the file.
- ○ I overwrote the file.
ファイルを上書きしました。
write over 50 pagesは別の構造
She wrote over 50 pages.では、overはwriteと句動詞を作っていません。「50ページを超えて」という数量表現です。
- He wrote over twenty articles last year.
彼は昨年20本を超える記事を書きました。
write overが出てこないときの簡単な言い換え
- Write on top of the old word.
古い単語の上から書いてください。 - Write it again.
もう一度書いてください。 - Change this sentence and write it again.
この文を変えて、もう一度書いてください。 - Replace the old file with this one.
古いファイルをこれに置き換えてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
write overを使った会話例
A: I wrote the date in the wrong box.
日付を違う欄に書いちゃった。
B: Don’t write over it. Cross it out and use the next line.
その上から書かないで。線で消して、次の行を使って。
A: Okay. Should I write the whole section over?
分かった。この欄全体をもう一度書いた方がいい?
B: No, just write the date again.
いや、日付だけもう一度書けばいいよ。
よくある質問
write overは「書き直す」という意味ですか?
write it overのような語順なら「もう一度書く」の意味になり得ます。ただし、文章を改善して書き直すならrewriteの方が明確です。
write overとoverwriteは同じですか?
重なる部分はありますが、同じとは限りません。write overは複数語で、紙の文字の上から書く動作を表せます。overwriteは一語で、特にコンピューターデータを新しい内容に置き換える意味で一般的です。
write over itとwrite it overの違いは?
write over itは「それの上から書く」、write it overは「それをもう一度書く」と解釈されるのが基本です。代名詞の位置に注目しましょう。
関連する英熟語・句動詞
- write forの意味と使い方
- write onの意味と使い方
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- write upの意味と使い方
- read backとread overの違い
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まとめ
write overは、主に「既存の文字の上から書く」という意味です。write over itなら「それの上から書く」、write it overなら「それをもう一度書く」と、語順によって意味が変わります。
文章の内容を書き直すならrewrite、コンピューターのデータを上書きするならoverwriteを使うのが明確です。まずはDon’t write over the old text.とPlease rewrite this paragraph.を比べて覚えましょう。









