
write forは、後ろに来る名詞によって「新聞・雑誌などに寄稿する」「人のために、または人に代わって書く」「情報などを求めて手紙を書く」という意味になります。
たとえば、She writes for a travel magazine.は「彼女は旅行雑誌に寄稿しています」、Could you write this for me?は「これを私の代わりに書いてもらえますか」、I wrote for more information.は「詳しい情報を求めて手紙を書きました」です。
一見ばらばらに見えますが、forの「向かう先・目的」という感覚でまとめると理解しやすくなります。この記事では、意味、語順、自然な例文、write to・write about・write onとの違いまで整理します。
Contents
write forの基本的な意味と使い方
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| write for+媒体・組織 | ~に寄稿する、~のために執筆する | write for a newspaper |
| write+内容+for+人 | 人のために・人に代わって書く | write an email for her |
| write for+物・目的 | ~を求めて手紙を書く | write for details |
| write for+人物 | 人のために文章を書く、代筆する | write for the president |

なぜforでこの意味になる?
forには、単なる「~のために」だけでなく、行動が向かう相手・所属先・目的を示す働きがあります。
- write for a magazine:執筆活動の所属先・提供先が雑誌
- write a letter for Ken:手紙を書く行動の受益者、または代筆する相手がKen
- write for information:手紙を書く目的が情報の入手
つまり、forの後ろを見て「誰・どこに向けた執筆か」「何を目的に書くのか」を判断します。
しゅみすけ(大山俊輔)
用法1:新聞・雑誌・ウェブサイトなどに寄稿する
write for+媒体・組織は、その媒体へ記事や文章を継続的または職業的に提供することを表します。「その媒体に所属して執筆している」「寄稿者として書いている」という響きがあります。
- She writes for a local newspaper.
彼女は地元紙に寄稿しています。 - I used to write for a fashion website.
以前、ファッション系ウェブサイトで記事を書いていました。 - He writes for several business magazines.
彼は複数のビジネス誌に寄稿しています。 - Who do you write for?
どの媒体で記事を書いているのですか。 - She started writing for the company newsletter last year.
彼女は昨年、社内報への寄稿を始めました。
write forとwork forは同じではない
work for a newspaperは「新聞社に勤めている」という広い意味です。記者だけでなく、営業、編集、デザインなどの仕事も含みます。write for a newspaperは、その新聞へ文章を提供していることに焦点があります。社員とは限らず、フリーランスの寄稿者にも使えます。
- I work for a newspaper, but I don’t write for it.
私は新聞社に勤めていますが、記事を書く仕事ではありません。
用法2:人のために・人に代わって書く
「何を書くか」も言う場合の基本語順は、write+内容+for+人です。
- I wrote the email for my manager.
上司のために、または上司に代わってそのメールを書きました。 - Could you write this address for me?
この住所を私のために書いてもらえますか。 - She writes speeches for the CEO.
彼女はCEOのためにスピーチ原稿を書いています。 - My daughter wrote a card for her grandmother.
娘は祖母のためにカードを書きました。 - I can write the reply for you if you’re busy.
忙しければ、私が代わりに返信を書けますよ。
for+人は、好意として「その人のために書く」場合と、本人に代わって「代筆する」場合があります。どちらかは文脈で決まります。
write someone somethingとの違い
write someone a letterは「人に手紙を書く」、つまりその人が受取人です。一方、write a letter for someoneは「人のために・人に代わって手紙を書く」で、その人が手紙の受取人とは限りません。
- I wrote Maya a letter.
Mayaに手紙を書きました。 - I wrote a letter for Maya.
Mayaのために、またはMayaに代わって手紙を書きました。
用法3:情報・資料などを求めて手紙を書く
write for+求めるものは「~を求めて手紙を書く」という、ややフォーマルで現在では少し古風にも響く用法です。現代の会話やメールでは、write to ask forやcontact someone forの方が意味を明確にできます。
- I wrote for more information about the course.
その講座の詳しい情報を求めて手紙を書きました。 - She wrote for a copy of the report.
彼女は報告書を一部送ってもらうために手紙を書きました。 - We wrote for details of the program.
私たちはそのプログラムの詳細を求めて問い合わせました。
日常的には、次のように言うと分かりやすいでしょう。
- I wrote to the school to ask for more information.
詳しい情報を求めて学校にメール・手紙を書きました。 - I contacted the hotel for details.
詳細を知るためホテルに問い合わせました。
write forの語順
媒体を言う
主語+write(s)+for+媒体
- He writes for an online magazine.
彼はオンライン雑誌に寄稿しています。
人のために書く内容を言う
主語+write+内容+for+人
- Can you write a short message for me?
私のために短いメッセージを書いてくれますか。
求めるものを言う
主語+write+for+求めるもの
- We wrote for further details.
さらに詳しい情報を求めて手紙を書きました。
write it for meのように目的語が代名詞でも、itはfor meの前に置きます。
write forと似た表現の違い
| 表現 | 焦点 | 例 |
|---|---|---|
| write for | 媒体への寄稿、人のための執筆、書く目的 | write for a magazine |
| write to | 手紙・メールの宛先 | write to my client |
| write about | 文章の題材 | write about travel |
| write on | 専門的な題材、または書く表面 | write on education / the wall |
| write with | 筆記具、共同執筆者 | write with a pencil |
write forとwrite to
forは利益・代行・所属先・目的、toは文章を送る相手を示します。
- I wrote to the editor.
編集者に手紙・メールを書きました。 - I write for the editor.
その編集者のために、またはその編集者のもとで文章を書いています。
write forとwrite about
- She writes for a travel magazine.
彼女は旅行雑誌に寄稿しています。〈媒体〉 - She writes about travel.
彼女は旅行について書いています。〈題材〉 - She writes about travel for a magazine.
彼女は雑誌で旅行について書いています。〈題材+媒体〉
題材と媒体を両方言う場合は、write about A for Bが分かりやすい形です。
write forとwrite on
write onは、専門的な「~について執筆する」または「~の表面に書く」を表します。write forは執筆先・受益者・目的を示し、題材そのものは示しません。
- He writes on finance for a national newspaper.
彼は全国紙で金融について執筆しています。
この文ではon financeが題材、for a national newspaperが媒体です。
日本人が間違えやすいポイント
「人に書く」をwrite for someoneにしない
人を手紙・メールの受取人として言うなら、通常はwrite to someoneまたはwrite someone a messageです。
- △ I wrote for Tom yesterday.
Tomのために・Tomに代わって書いた、という意味に聞こえます。 - ○ I wrote to Tom yesterday.
昨日Tomに手紙・メールを書きました。
媒体と題材を取り違えない
- I write for a food magazine.
料理雑誌に寄稿しています。 - I write about food.
食べ物について書いています。
write forは必ずしも句動詞として一語の意味ではない
writeとforの組み合わせは、文脈によって通常の「動詞+前置詞」として働きます。目的語を間に入れるかどうかは、forの後ろが媒体・人・目的のどれなのかで決まります。write it for meとは言えますが、「寄稿する」の意味でwrite the magazine forとは言いません。
write forが出てこないときの簡単な言い換え
- I make articles for this magazine.
この雑誌向けの記事を作っています。 - I wrote this because she asked me to.
彼女に頼まれて、これを書きました。 - I sent the school a message because I wanted more information.
もっと情報が欲しかったので、学校にメッセージを送りました。
しゅみすけ(大山俊輔)
write forを使った会話例
A: What kind of work do you do?
どんな仕事をしているの?
B: I write for an online travel magazine.
オンラインの旅行雑誌に寄稿しているよ。
A: Nice. What do you usually write about?
いいね。普段は何について書くの?
B: Mostly local food and small hotels.
主に地元の食べ物や小さなホテルについてだよ。
よくある質問
write for a newspaperは「新聞社に勤める」ですか?
必ずしも社員とは限りません。「その新聞に記事を書く・寄稿する」という意味で、フリーランスの執筆者にも使えます。雇用関係を明確にするならwork for a newspaperを使います。
write for meは「私に手紙を書いて」ですか?
通常は「私のために・私に代わって書いて」です。「私宛てに書いて」ならwrite to me、「私に手紙を書いて」ならwrite me a letterが自然です。
write for informationは今も使えますか?
使えますが、ややフォーマルまたは古風に響くことがあります。現代のメールではwrite to ask for more informationやcontact the company for detailsの方が明確です。
関連する英熟語・句動詞
まとめ
write forは、write for+媒体で「~に寄稿する」、write+内容+for+人で「人のために・人に代わって書く」、write for+求めるもので「~を求めて手紙を書く」という意味になります。
forを「執筆の向かう先・受益者・目的」と考えるのがポイントです。まずはI write for a local magazine.とCould you write this for me?の2文を比べ、write toやwrite aboutとの違いを身につけましょう。









