tie upの意味は?「手が離せない・縛る」の使い方と語順・busyとの違い

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tie upは、基本的には「しっかり縛る・つないで動かないようにする」という句動詞です。そこから、時間や人が仕事に「縛られている」状態を表すbe tied up(忙しくて手が離せない)という意味でもよく使われます。

さらに、資金・設備・交通などを使えない状態にする、最後に残った細かな仕事を片づける、といった用法もあります。この記事では、tieとupの感覚、語順、自然な例文、busyやwrap upとの違いまで整理します。

tie upの主な意味

tie upの用法は、次の4つにまとめられます。

  1. 物や人をしっかり縛る・つなぐ
  2. 忙しくさせる・手をふさぐ
  3. 資金・設備・交通などを使えない状態にする
  4. 残っている細かな仕事を片づける

日常会話や仕事では、受け身のbe tied upが特に便利です。

I’m tied up right now.
今、手が離せません。

Can I call you back? I’m tied up in a meeting.
かけ直してもいいですか。会議中で手が離せません。

tieとupから意味を理解する

tieは「ひもなどで結ぶ」、upは「しっかり・完全に」という完了感を加えます。つまりtie upの出発点は、何かをしっかり結び、自由に動いたり使ったりできない状態にすることです。

人が仕事に縛られて動けないなら「手が離せない」、お金が長期契約に縛られて使えないなら「資金が固定されている」、道路が車でふさがれて動けないなら「交通が滞る」と意味が広がります。

しゅみすけ(大山俊輔)

be tied upは、本当にロープで縛られているとは限りません。「予定や仕事に縛られて、ほかのことができない」と考えると、I’m tied up.の感覚がつかみやすくなります。

tie upの語順|目的語はどこに置く?

tie upは目的語を取るとき、名詞なら2通りの語順が可能です。

  • tie up the boat
  • tie the boat up

代名詞は必ずtieとupの間に置きます。

  • tie it up:正しい
  • tie up it:不自然

「忙しくて手が離せない」は受け身で、be tied upを使います。

  • be tied up with+仕事・用事
  • be tied up in+会議・交渉・作業

She’s tied up with a client.
彼女は顧客対応で手が離せません。

He’s tied up in negotiations all afternoon.
彼は午後ずっと交渉で手が離せません。

「縛る・つなぐ」のtie up

ロープやひもで物を固定したり、船を岸につないだりする場面で使います。

We tied the bikes up outside the station.
私たちは駅の外に自転車をつなぎました。

Please tie up the bag before you take it out.
外へ出す前に、その袋の口を縛ってください。

The boat was tied up at the dock.
その船は埠頭につながれていました。

She tied her hair up before cooking.
彼女は料理の前に髪をまとめました。

人を縛る意味でも使えますが、犯罪や危険な場面を連想させることがあります。日常では、物を固定する例や髪をまとめる例のほうが使いやすいでしょう。

be tied up|忙しくて手が離せない

tie upの「縛る」「手が離せない」「残りを片づける」を比較した図

be tied upは、予定・仕事・電話などに時間や注意を取られ、ほかのことができない状態です。単に仕事量が多いbusyよりも、今は別の用事に拘束されていることを伝えやすい表現です。

Sorry, I’m tied up at the moment.
すみません、今は手が離せません。

Are you tied up, or can we talk?
今忙しいですか。それとも話せますか。

I was tied up with emails all morning.
午前中はずっとメール対応に追われていました。

The manager is tied up in another meeting.
マネージャーは別の会議中で手が離せません。

電話で相手が対応できない理由を穏やかに伝えるときにも自然です。

She’s tied up right now. Can I take a message?
彼女は今、手が離せません。伝言を承りましょうか。

資金・設備・交通を「使えなくする」tie up

人だけでなく、資金・機械・回線・道路などが占有され、自由に使えない状態にも使えます。

The project tied up most of our budget.
そのプロジェクトで予算の大半が固定されました。

This process ties up two machines for hours.
この工程では2台の機械を何時間も占有します。

The accident tied up traffic for nearly an hour.
その事故で交通が1時間近く滞りました。

Don’t tie up the phone line for too long.
電話回線を長時間ふさがないでください。

この用法にも、「ほかの用途に動かせないように縛る」という共通イメージがあります。

tie up loose ends|残りの仕事を片づける

loose endsは、結ばれずに残ったひもの端から、「未処理の細部・やり残したこと」を表します。tie up loose endsで、物事を終える前に残務や細部を片づけるという意味になります。

I need a day to tie up a few loose ends.
残っている細かな仕事を片づけるのに1日必要です。

We’re tying up the loose ends before the launch.
公開前に最後の細部を仕上げています。

She returned to the office to tie up loose ends.
彼女は残務を片づけるために会社へ戻りました。

tie up・busy・wrap upの違い

be tied up

別の仕事や予定に拘束され、今は対応できないことを表します。

I’m tied up until three.
3時まで手が離せません。

be busy

広く「忙しい」状態を表す最も基本的な表現です。何に拘束されているかを強く意識させるとは限りません。

I’m busy this week.
今週は忙しいです。

wrap up

会議・作業・話などを「終わらせる・締めくくる」ことに焦点があります。tie up loose endsは、終える前に残った細部を処理することに焦点があります。

Let’s wrap up the meeting.
会議を終わりにしましょう。

wrap upの詳しい語順や用法は、wrap upの意味とsum upとの違いで解説しています。

日本人が間違えやすいポイント

I’m tie upとは言わない

「手が離せない」は受け身の状態なので、I’m tied up.と過去分詞tiedを使います。

  • I’m tied up right now.:正しい
  • I’m tie up right now.:誤り

busyより少し具体的

I’m busy.でも意味は通じますが、I’m tied up.は「別件に拘束されて今は対応できない」という含みがあります。断るだけでなく、あとで対応する意思を添えると柔らかくなります。

I’m tied up right now, but I can help you after lunch.
今は手が離せませんが、昼食後ならお手伝いできます。

tie up loose endsは「全部を始める」ではない

この表現は、大部分が終わったあとに残った細部を片づける場面で使います。プロジェクト全体を最初から完成させる意味ならfinishやcompleteが適します。

tie upが出てこないときの簡単な言い換え

表現を忘れても、基本語を使えば十分伝えられます。

  • I’m busy with something else now.
    今は別のことで忙しいです。
  • I can’t talk right now.
    今は話せません。
  • This job is using all our machines.
    この仕事で機械を全部使っています。
  • I need to finish a few small things.
    細かなことをいくつか終える必要があります。
  • Please use a rope to keep the bike here.
    自転車をここに固定するため、ロープを使ってください。

しゅみすけ(大山俊輔)

I’m tied up.が出てこなければ、I can’t talk right now.と、今できないことをそのまま伝えれば大丈夫です。必要ならI’ll call you later.のように、次の行動も添えましょう。

関連表現

句動詞を動詞と副詞の感覚から学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。

まとめ

  • tie upの中心は「しっかり縛り、自由に動かない・使えない状態にする」
  • tie up+物/tie+物+upの両方が使える
  • 代名詞はtie it upの語順にする
  • be tied upは「忙しくて手が離せない」
  • 資金・設備・交通などが占有される場面にも使える
  • tie up loose endsは「最後に残った細部を片づける」

まずは仕事や電話で使いやすいI’m tied up right now.を、そのまま会話のかたまりとして覚えてみましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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