
blow outは、まず「ろうそくなどの火を息で吹き消す」という意味で覚えると使いやすい句動詞です。ただし、会話やニュースでは「タイヤが破裂する」「相手に大差で勝つ・負かす」という意味でも登場します。
一見ばらばらに見えますが、共通する感覚は「勢いが内側から外へ出て、元の状態が保てなくなる」こと。この記事では、意味のつながり、自然な語順、例文、似た表現との違いまで整理します。
Contents
blow outの基本的な意味
blow outの代表的な意味は次の3つです。
- 火・炎を吹き消す
- タイヤなどが破裂する
- 試合などで相手を大差で負かす
最も日常的で、自分でも使いやすいのは1の「吹き消す」です。
- Blow out the candles and make a wish.
ろうそくを吹き消して、お願いごとをして。 - She blew out the candle before going to bed.
彼女は寝る前にろうそくを吹き消しました。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜblow outで「吹き消す」になる?
blowは「息や風を送る」、outは「外へ」「消えた状態へ」という感覚を持ちます。炎に息を送り、火が存在している状態から外へ追い出される、と考えると「吹き消す」につながります。
outには、The lights are out.(明かりが消えている)のように「機能していない・消えている」という使い方があります。そのため、blow + outで「吹く動作によって火を消えた状態にする」と理解できます。

blow outの語順|blow it outが自然
「火を吹き消す」のblow outは、目的語の置き場所に注意します。
- blow out the candle:正しい
- blow the candle out:正しい
- blow it out:正しい
- blow out it:不自然
目的語が名詞なら、blow out the candleとblow the candle outの両方が使えます。目的語がit・themなどの代名詞なら、必ずblowとoutの間に置きます。
- The candles are still burning. Blow them out.
ろうそくがまだ燃えているよ。吹き消して。 - Don’t blow it out yet. I want to take a picture.
まだ吹き消さないで。写真を撮りたいの。
意味1|火を「吹き消す」
息や風で炎を消す場面に使います。誕生日のろうそく、キャンドル、マッチなどが典型です。
- Can you blow out that candle?
あのろうそくを吹き消してくれる? - The wind blew out our campfire.
風で私たちのたき火が消えました。 - He tried to blow the match out, but it stayed lit.
彼はマッチを吹き消そうとしましたが、火はついたままでした。 - Make a wish before you blow out the candles.
ろうそくを吹き消す前にお願いごとをしてね。
人が意図的に息で消すだけでなく、風が火を消す場合にも使えます。
意味2|タイヤなどが「破裂する」
タイヤの内部の空気が勢いよく外へ出て、突然破裂する場合にもblow outを使います。この意味ではタイヤが主語になる自動詞の形が自然です。
- One of our tires blew out on the highway.
高速道路でタイヤが1本破裂しました。 - Her front tire blew out, but she stopped safely.
彼女の前輪が破裂しましたが、安全に停車しました。 - What should I do if a tire blows out?
タイヤが破裂したらどうすればいいですか?
過去形はblew out、過去分詞はblown outです。なお、名詞では通常スペースを空けずa blowout(タイヤの破裂)と書きます。海外運転で使う表現は、海外でレンタカーがパンクしたときの英語でも詳しく紹介しています。
意味3|相手を「大差で負かす」
主に北米のスポーツ英語で、一方的な試合をして相手に大差で勝つことを表します。受け身のget blown outなら「大敗する」です。
- We blew them out in the second half.
私たちは後半、相手を大差で負かしました。 - The home team got blown out by 30 points.
ホームチームは30点差で大敗しました。 - Nobody expected such a blowout.
誰もこれほどの大差の試合になるとは思っていませんでした。
この場合も名詞a blowoutは「一方的な大勝・大敗」を表します。どちらが勝ったかは文脈で判断します。
blow outと似た表現の違い
blow outとput out
blow outは「息や風で吹いて消す」と方法まで含みます。put outは方法を限定せず「火を消す」という広い表現です。
- She blew out the candle.
彼女はろうそくを吹き消しました。 - Firefighters put out the fire.
消防士たちは火事を消し止めました。
大きな火事に対してblow outを使うのは通常不自然です。
blow outとgo out
blow outは「人・風が火を消す」という動作、go outは「火が消える」という状態変化です。
- The wind blew out the candle.
風がろうそくを消しました。 - The candle went out.
ろうそくの火が消えました。
blow outとblow off
blow offは「風で吹き飛ばす」や、口語で「約束・人を軽くあしらう、さぼる」の意味です。「火を吹き消す」ならblow outを使います。
- The wind blew my hat off.
風で帽子が飛ばされました。 - He blew off the meeting.
彼は会議をすっぽかしました。
日本人が間違えやすいポイント
「息を吐く」だけならblow outではない
blow outには「外へ息を吐く」という文字どおりの使い方もあり得ますが、目的語なしでBlow out!と言うと文脈が必要です。呼吸の指示なら、通常はBreathe out.(息を吐いて)のほうが明確です。
タイヤの「ゆっくり空気が抜けた」とは違う
blow outは突然の破裂を表します。ゆっくり空気が抜けた、単にタイヤがぺちゃんこになったなら、I have a flat tire.(タイヤがパンクしています)が使いやすい表現です。
名詞はblowoutと1語で書く
- 動詞:The tire blew out.
- 名詞:We had a blowout.
動詞のblow outは2語、名詞・形容詞のblowoutは通常1語です。a blowout saleなら「在庫一掃の大セール」のように、規模の大きさや勢いを表すこともあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
blow outを思い出せなくても、場面に合わせて基本的な英語で伝えられます。
- 火を吹き消す → Put out the candle with your breath.
息でろうそくを消して。 - タイヤが破裂した → My tire suddenly burst.
タイヤが突然破裂しました。 - 大差で勝った → We won by a lot.
私たちは大差で勝ちました。
特に会話では、無理に句動詞を使わずWe won by 20 points.(20点差で勝ちました)のように具体的に言うのも自然です。
blow outの活用とよく使う形
- 原形:blow out
- 三人称単数:blows out
- 過去形:blew out
- 過去分詞:blown out
- 進行形:blowing out
- blow out a candle:ろうそくを吹き消す
- a tire blows out:タイヤが破裂する
- blow the other team out:相手チームを大差で負かす
- get blown out:大敗する
- a blowout:破裂/一方的な試合
まとめ
blow outの中心は「勢いが外へ出て、元の状態が保てなくなる」という感覚です。「火を吹き消す」が基本で、そこから「タイヤが破裂する」「相手を大差で負かす」へ意味が広がります。
まずは誕生日の定番、Blow out the candles!から使ってみましょう。代名詞ならBlow them out.の語順になります。ほかの英熟語も体系的に確認したい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。









