
Cringe(クリンジ)は、もともと「恐怖や恥ずかしさで身をすくめる」という意味の英単語です。現在はSNSやカジュアルな会話で、「ドン引き」「見ていてイタい」「気まずくて直視できない」というニュアンスでもよく使われます。
ただし、日本語の「ダサい」と完全に同じではありません。この記事では、cringeの基本的な意味から、スラングの使い方、cringe・cringey・cringedの違いまで例文と動画で分かりやすく解説します。
Contents
Cringeの意味とは?
Cringeの中心にあるのは、恥ずかしいものや不快なものを見て、思わず「うっ……」と身を縮める感覚です。
- 恐怖や不快感で身をすくめる
- 恥ずかしさで縮こまる
- 他人の言動を見て、こちらまで恥ずかしくなる
- 見ていてイタい・ドン引きする
I cringed when I heard my old recording.
昔の自分の録音を聞いて、恥ずかしくて身が縮んだ。
自分の失敗を思い出したときや、誰かの気まずい言動を見たときなど、単なる「嫌い」ではなく、恥ずかしさや気まずさで直視しにくい感覚を表します。

スラングのCringeは「ドン引き」「見ていてイタい」
SNSや若者同士の会話では、cringeを「イタい」「恥ずかしくて見ていられない」という意味で使います。
That video is so cringe.
あの動画、かなり見ていてイタい。
His joke was kind of cringe.
彼の冗談、ちょっと気まずい感じだった。
ここでのcringeは「下手」「格好悪い」という客観的な評価よりも、見ている側が気まずくなったり、恥ずかしくなったりすることに重点があります。
動画でCringeのニュアンスを確認
レッスンパートナーのAaronが、cringeの意味と使い方を33秒で紹介します。動画では、アロハシャツとスキーパンツを組み合わせた服装を例に、It’s kind of cringe.のニュアンスを説明しています。
Cringe・cringey・cringedの違い
Cringeを自然に使うには、単語の形による違いを押さえておくと便利です。
| 表現 | 意味 | 使い方 |
|---|---|---|
| cringe | 身をすくめる・引く | 主に動詞。スラングでは「イタい」を表すこともある |
| cringey / cringy | 見ていてイタい・気まずい | 形容詞として人の言動や状況を説明する |
| cringed | 身をすくめた・引いてしまった | cringeの過去形 |
That’s cringe.
カジュアルなスラングとして「それ、イタいね」という意味です。インターネットや若者同士の会話でよく見られます。
Posting that comment was pretty cringe.
あのコメントを投稿したのは、かなりイタかったね。
That’s cringey.
Cringeyは「見ていて恥ずかしい・気まずい」という形容詞です。cringyというスペルも使われます。
The dialogue was a little cringey.
そのセリフはちょっと見ていて気まずかった。
I cringed.
「私は思わず身をすくめた」「引いてしまった」と、自分の反応を表します。
I cringed at my old social media posts.
昔のSNS投稿を見て、恥ずかしくて身が縮んだ。
Cringeを使った自然な英語例文
他人の言動を見て気まずくなったとき
That pickup line was so cringe.
あの口説き文句、すごくイタかった。
I couldn’t watch it. It was too cringey.
気まずすぎて見ていられなかった。
昔の自分を思い出したとき
I cringe when I think about my first presentation.
初めてのプレゼンを思い出すと、今でも恥ずかしくなる。
Looking at my old hairstyle makes me cringe.
昔の髪型を見ると、恥ずかしくて身が縮む。
映画や動画の感想で
Some scenes were funny, but others were cringey.
面白い場面もあったけれど、見ていて気まずい場面もあった。
Cringeは人に直接使うと失礼?
Cringeは否定的な評価を含むため、相手本人にYou’re cringe.と言うと、「あなたはイタい人だ」と強く批判する表現になります。冗談が通じる親しい友達以外には、直接使わない方が安全です。
人そのものではなく、特定の行動や場面について柔らかく言いたい場合は、次のように表現できます。
- That was a little awkward.:ちょっと気まずかったね
- That made me uncomfortable.:それは少し居心地が悪かった
- It was kind of cringey.:ちょっと見ていてイタい感じだった
a littleやkind ofを加えると、表現を少し和らげられます。
Cringeとawkward・embarrassingの違い
| 単語 | 中心的な意味 | 例 |
|---|---|---|
| cringe | 見ているこちらまで恥ずかしくなり、身が縮む | イタい投稿・寒い冗談 |
| awkward | 場の空気が気まずい・ぎこちない | 沈黙・初対面の会話 |
| embarrassing | 恥ずかしい思いをさせる | 人前での失敗 |
There was an awkward silence.
気まずい沈黙が流れた。My mistake was embarrassing.
私の失敗は恥ずかしかった。Watching the scene made me cringe.
その場面を見て、思わず引いてしまった。
Cringeの発音
Cringeの発音記号は /krɪndʒ/ です。カタカナでは「クリンジ」が近いですが、最後は「ジ」と伸ばさず、ン+ジをひとまとまりにして短く発音します。
- cringe:/krɪndʒ/
- cringey:/ˈkrɪn.dʒi/
- cringed:/krɪndʒd/
Cringeに関するよくある質問
Cringeは悪口ですか?
使い方によっては悪口になります。特に人に対してYou’re cringe.と言うと、人格やセンスを否定されたように感じられることがあります。状況や作品について使う場合も、相手が大切にしているものには配慮しましょう。
Cringeyとcringyはどちらが正しい?
どちらのスペルも使われます。Cringeyは元のcringeが分かりやすく残る形で、cringyも一般的です。意味に大きな違いはありません。
「黒歴史」はcringeで表せますか?
完全に同じ単語ではありませんが、昔の自分の言動を見て恥ずかしくなる場面では使えます。たとえば、My old posts make me cringe.で「昔の投稿を見ると黒歴史すぎて恥ずかしくなる」という感覚を表せます。
まとめ:Cringeは「こちらまで恥ずかしくなる」感覚
Cringeは「ドン引き」だけでなく、恥ずかしさや気まずさで思わず身を縮める感覚を表す単語です。
- That’s cringe.:それ、イタいね
- That’s cringey.:それ、見ていてイタい
- I cringed.:思わず引いてしまった
- It made me cringe.:それを見て身が縮む思いがした
SNSや海外ドラマで見かけたら、「単にダサい」のではなく、見ている人まで恥ずかしくなる場面なのかを意識してみましょう。
投げやりに聞こえる英語表現については、Whateverの意味と「何でも」「どうでもいい」の違いもあわせてご覧ください。










