認知症・物忘れを伝える英語|dementia・memory loss・forgetfulの違い

認知症・物忘れの変化・頻度・日常生活への影響を伝える英語 「最近、母の物忘れが増えました」「同じ質問を何度もします」「日常生活にも影響が出ています」。認知症や記憶の変化について英語で伝えるときは、家族が病名を断定するのではなく、いつから・どのくらい・何が起きたかを具体的に説明することが大切です。 この記事では、物忘れと認知症に関する英語の違い、医師へ伝える例文、本人への尊重ある声かけを初心者向けにまとめます。

これだけ言えれば乗り切れる3文

  • My mother has been having memory problems.(母に記憶の問題が出ています)
  • It started about six months ago.(約6か月前に始まりました)
  • It is affecting her daily life.(日常生活に影響しています)

認知症・物忘れの英語|dementia・memory loss・forgetfulの違い

  • forgetful:忘れっぽい。日常的な形容詞で、診断名ではない
  • forgetfulness:物忘れ
  • memory problems:記憶に関する問題。診断前にも使いやすい
  • memory loss:記憶喪失・記憶力の低下。程度の幅がある
  • cognitive decline:記憶・判断・思考など認知機能の低下
  • mild cognitive impairment (MCI):軽度認知障害
  • dementia:認知症
  • Alzheimer’s disease:アルツハイマー病
dementia は症状や状態の総称で、Alzheimer’s disease は認知症の原因となる病気の一つです。すべての物忘れが認知症とは限らず、MCIのある人が全員アルツハイマー病へ進むわけでもありません。
  • She has become more forgetful lately.(最近、母は以前より忘れっぽくなりました)
  • She has been having memory problems.(記憶の問題が出ています)
  • She was diagnosed with dementia.(認知症と診断されました)
  • She has Alzheimer’s disease.(アルツハイマー病です)
診断前なら I think she has dementia. と断定するより、I’m concerned about her memory.(母の記憶力が心配です)と伝え、具体例を続けるほうが正確です。

しゅみすけ(大山俊輔)

病名を推測するより、She missed two appointments this month. のように、実際に起きたことを伝えるほうが医師にも状況が伝わります。

人を病名だけで表さない、尊重ある英語

She is demented. のような言い方は、相手を病名や状態だけで決めつける響きがあり、避けたほうがよい表現です。
  • She has dementia.(彼女は認知症です)
  • She is living with dementia.(彼女は認知症とともに暮らしています)
  • a person with dementia(認知症のある人)
  • a person living with dementia(認知症とともに暮らす人)
本人の名前や関係性を主語にし、その人自身を中心に話しましょう。

いつから変化したかを伝える英語

  • It started about six months ago.(約6か月前に始まりました)
  • We first noticed it last year.(最初に気づいたのは昨年です)
  • It has gradually become more noticeable.(徐々に目立つようになりました)
  • Her memory has gotten worse over the past few months.(ここ数か月で記憶力が低下しました)
  • This change happened suddenly.(この変化は突然起きました)
gradually は徐々に、suddenly は突然です。開始時期や変化の速さは重要なので、分かる範囲で具体的に伝えます。

急な混乱は「いつもの物忘れ」と決めつけない

突然の強い混乱、会話や動作の急な変化、意識がおかしいなどの場合は、認知症だろうと自己判断せず、現地の救急窓口や医療機関へ速やかに相談してください。

頻度と具体例を伝える英語

  • She forgets things more often now.(今は以前より頻繁に忘れます)
  • She asks the same question repeatedly.(同じ質問を繰り返します)
  • She misplaced her keys three times this week.(今週、鍵を3回置き忘れました)
  • She missed two appointments this month.(今月、予約を2回忘れました)
  • She sometimes forgets whether she has taken her medicine.(薬を飲んだかどうか忘れることがあります)
  • She has trouble finding the right words.(適切な言葉が出にくいことがあります)
often だけでも通じますが、three times this week のように回数を入れると、変化の程度がより正確になります。 物忘れの繰り返し・予定忘れ・日常生活への影響・記録を表す簡単英語

日常生活への影響を説明する英語

  • It is affecting her daily life.(日常生活に影響しています)
  • She has trouble paying bills.(支払いの管理が難しくなっています)
  • She sometimes forgets to turn off the stove.(コンロを消し忘れることがあります)
  • She got lost in a familiar neighborhood.(よく知る近所で道に迷いました)
  • She needs reminders for appointments.(予定には声かけが必要です)
  • She can still cook and dress herself.(料理や着替えは今も自分でできます)
できなくなったことだけでなく、今もできることも伝えると、本人の状態をより正確に説明できます。
  • She is still independent in many ways.(多くの面で今も自立しています)
  • She needs help managing her medicine.(薬の管理には手助けが必要です)

記憶以外の変化を伝える英語

認知機能の変化は記憶だけとは限りません。観察したことがあれば、評価を付けず事実として伝えます。
  • She has trouble following conversations.(会話についていくのが難しいことがあります)
  • She seems confused about time and place.(時間や場所が分からなくなる様子があります)
  • She takes longer to complete familiar tasks.(慣れた作業に以前より時間がかかります)
  • Her mood has changed recently.(最近、気分に変化があります)
  • She has become less interested in her usual activities.(普段の活動への関心が薄れました)
  • Her balance has become worse.(バランスが悪くなりました)
She is difficult.(母は扱いにくい)のように本人を評価するより、She becomes anxious in unfamiliar places.(慣れない場所では不安になります)のように場面と様子を伝えましょう。

医師に相談するときの英語

  • I’m concerned about my mother’s memory.(母の記憶力が心配です)
  • Could this be more than normal forgetfulness?(通常の物忘れ以上の可能性がありますか?)
  • What could be causing these changes?(この変化の原因として何が考えられますか?)
  • Does she need a memory assessment?(記憶・認知機能の評価が必要ですか?)
  • Could any of her medicines be affecting her memory?(薬が記憶に影響している可能性はありますか?)
  • Should she see a specialist?(専門医を受診すべきですか?)
記憶の問題にはさまざまな原因があり、治療できるものもあります。家族だけで原因や病名を判断せず、医療者へ相談しましょう。

医師に見せる記録を英語で作る

短いメモでも、日付・出来事・頻度・影響を入れると役立ちます。
  • May 10: She asked the same question five times.(5月10日:同じ質問を5回した)
  • May 18: She missed a doctor’s appointment.(5月18日:診察予約を忘れた)
  • May 25: She had trouble paying a familiar bill.(5月25日:いつもの支払いが難しかった)
  • I wrote down specific examples.(具体例を書き留めました)
  • Here is a record of what we noticed.(気づいたことの記録です)
  • This happens about three times a week.(週3回ほど起きます)

本人に安心してもらう声かけ英語

  • It’s okay. Take your time.(大丈夫。ゆっくりでいいよ)
  • You’re safe. I’m here with you.(大丈夫。私がここにいるよ)
  • Let’s look at the calendar together.(一緒にカレンダーを見よう)
  • Would you like me to write it down?(書いておこうか?)
  • We can do this one step at a time.(一つずつやろう)
  • How can I help?(どう手伝えばいい?)

避けたい言い方と、やさしい言い換え

  • I already told you!(もう言ったでしょ!)
    Let me tell you again.(もう一度伝えるね)
  • Don’t you remember?(覚えてないの?)
    That’s okay. Here’s the note.(大丈夫。ここにメモがあるよ)
  • You’re wrong.(間違ってるよ)
    Let’s check it together.(一緒に確認しよう)
相手を試したり、間違いを証明したりするより、不安を減らし必要な情報へ案内する言い方が役立ちます。

しゅみすけ(大山俊輔)

「覚えているか」を試す質問より、Let’s check it together. と一緒に確認する英語のほうが、本人にも家族にも負担が少ないですね。

診断を受けている場合の説明

  • My mother was diagnosed with dementia last year.(母は昨年、認知症と診断されました)
  • She has mild cognitive impairment.(母には軽度認知障害があります)
  • She is in the early stages of Alzheimer’s disease.(アルツハイマー病の初期段階です)
  • Her symptoms vary from day to day.(症状は日によって変わります)
  • Please speak slowly and give her time to answer.(ゆっくり話し、答える時間をください)
  • Please include her in the conversation.(本人も会話に加えてください)

会話例:医師に母の物忘れを相談する

Doctor: What changes have you noticed?
どのような変化に気づきましたか?

Daughter: My mother has become more forgetful over the past six months.
この6か月で母の物忘れが増えました。

Doctor: Can you give me an example?
具体例を教えてください。

Daughter: She asks the same question repeatedly and missed two appointments this month.
同じ質問を繰り返し、今月は予約を2回忘れました。

Doctor: Is it affecting her daily life?
日常生活に影響していますか?

Daughter: Yes. She has trouble managing bills, but she can still cook and dress herself.
はい。支払いの管理が難しくなりましたが、料理や着替えは今も自分でできます。

まとめ|診断名ではなく、変化・頻度・影響を伝える

  • My mother has been having memory problems.(記憶の問題が出ています)
  • It started about six months ago.(約6か月前に始まりました)
  • She asks the same question repeatedly.(同じ質問を繰り返します)
  • It is affecting her daily life.(日常生活に影響しています)
  • I wrote down specific examples.(具体例を書き留めました)
病院で受付・診察同席・薬・次回予約を確認する表現は「高齢の親の病院へ付き添う英語」もあわせてご覧ください。作品を通して考えたい方は「『アリスのままで』で英語学習」も参考になります。

参考:米国National Institute on Aging「Memory loss and forgetfulness」「Memory Problems, Forgetfulness, and Aging」。この記事は英語表現の解説であり、診断を目的とするものではありません。

物忘れが服薬管理へ影響している場合の、薬の一覧・飲み忘れ・二重服用を伝える表現は、「高齢の親の服薬管理を伝える英語」も参考にしてください。

高齢の親の暮らし・介護サービス・通院・認知症・歩行・服薬の記事を場面別に探す方は、「親・介護・シニアライフで使う英語」をご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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