
face up to は、「つらい現実や問題から目をそらさず、正面から受け止めて対処する」という意味です。
日本語では「〜に立ち向かう」「〜を直視する」と訳されますが、勢いよく戦うことだけを表すわけではありません。大切なのは、避けていた事実をまず認めることです。この記事では、言葉の成り立ち、語順、自然な例文、deal with・face・acceptとの違いまで詳しく解説します。
Contents
face up toの意味
face up to + 問題・現実・責任など
= 〜から目をそらさずに向き合う/〜を認めて対処する
- We need to face up to the problem.
私たちはその問題にきちんと向き合う必要があります。 - She finally faced up to the truth.
彼女はついにその事実を正面から受け止めました。
対象になるのは、受け入れにくい現実、失敗、責任、恐怖、経済的な問題などです。楽しい予定に「向き合う」というより、避けたいけれど認めなければ前へ進めないものに使われます。
しゅみすけ(大山俊輔)
face・up・toから意味をつかむ
face は名詞なら「顔」、動詞なら「〜の方を向く」「〜に直面する」です。up は気持ちや姿勢をしっかり起こす感覚を加え、to は向き合う対象を示します。
つまり、face up to は「対象の方へ顔を上げて、きちんと向く」というイメージです。問題を見ないふりをしたり、先延ばしにしたりする状態から、現実を認めて行動へ移る流れを表します。

face up toの語順と文法
基本はface up to + 名詞
- face up to reality
現実を直視する - face up to your responsibilities
自分の責任に向き合う - face up to the consequences
結果を受け止める
ここでの to は不定詞のtoではなく前置詞です。そのため、後ろには名詞や代名詞を置きます。
動作を続けるなら動名詞
toの後ろに動作を置く場合は、動詞の原形ではなく動名詞(-ing)を使います。
- He has to face up to losing the money.
彼はそのお金を失った事実に向き合わなければなりません。 - I finally faced up to needing help.
私はようやく、助けが必要だという事実を認めました。
× face up to lose ではなく、○ face up to losing です。
faceの活用
- 現在形:face / faces up to
- 過去形・過去分詞:faced up to
- 進行形:facing up to
She is facing up to her fears.
彼女は自分の恐怖と向き合っています。
場面別の自然な例文
仕事
- It is time to face up to the drop in sales.
売上の減少にきちんと向き合う時です。 - The team faced up to its mistakes and changed the plan.
チームは自分たちのミスを認め、計画を変更しました。 - We cannot improve until we face up to the real cause.
本当の原因に向き合わない限り、改善はできません。
恋愛・人間関係
- I had to face up to the fact that the relationship was over.
私は、その関係が終わったという事実を受け入れなければなりませんでした。 - He finally faced up to how much his words had hurt her.
彼はようやく、自分の言葉が彼女をどれほど傷つけたかに向き合いました。
お金・暮らし
- We need to face up to our financial situation.
私たちは自分たちの経済状況を直視する必要があります。 - She faced up to her debt and made a repayment plan.
彼女は借金と向き合い、返済計画を立てました。
自分自身の課題
- I am trying to face up to my fear of speaking English.
私は英語を話すことへの恐怖に向き合おうとしています。 - He refused to face up to his health problems.
彼は自分の健康問題と向き合おうとしませんでした。
face up toとdeal withの違い
deal with は「〜に対処する」という広い表現です。問題を処理したり、担当したり、具体的な行動を取ったりすることに焦点があります。
一方、face up to は、避けたい問題をまず認める心の動きに焦点があります。
- We must face up to the problem.
その問題の存在を認め、正面から向き合わなければなりません。 - We must deal with the problem.
その問題に対処しなければなりません。
自然な流れとしては、face up to the problem, then deal with it(問題をまず認め、それから対処する)と考えられます。
face up toとfaceの違い
動詞の face だけでも「問題に直面する」「〜に向き合う」と言えます。
- We face many challenges.
私たちは多くの課題に直面しています。 - We need to face up to these challenges.
私たちはこれらの課題から目をそらさずに向き合う必要があります。
face は単に状況が目の前にある場合にも使えます。face up to は、避けていたものを認める、勇気を出して受け止める、という含みがより強くなります。
face up toとacceptの違い
accept は「事実として受け入れる」「受諾する」です。必ずしもその後に問題へ対処するとは限りません。
- She accepted that she had made a mistake.
彼女は自分が間違えたことを認めました。 - She faced up to her mistake and apologized.
彼女は自分の間違いに向き合い、謝りました。
face up toには、認めたうえで責任を引き受けたり、次の行動に移ったりするニュアンスがあります。
簡単な英語で言い換えるなら?
face up toがすぐに出てこなければ、次の基本表現で伝えられます。
- accept the problem
問題があることを受け入れる - deal with the problem
問題に対処する - stop avoiding the problem
問題を避けるのをやめる
We need to stop avoiding this problem and deal with it.
私たちはこの問題を避けるのをやめて、対処する必要があります。
少し長くても、face up toの意味をそのまま分かりやすく伝えられる言い換えです。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
face toではなくface up to
「〜に向き合う」の定型表現では、up を抜かさず face up to とします。ただし、通常の他動詞faceなら face the problem のように前置詞なしで使えます。
- ○ face up to the problem
- ○ face the problem
- × face to the problem
toの後ろに動詞の原形を置かない
to は前置詞なので、動作を続けるなら-ing形です。
- × face up to admit the truth
- ○ face up to admitting the truth
真実を認めることに向き合う
軽い日常作業には大げさになることがある
face up toには「避けたい現実を勇気を出して認める」という重さがあります。単にメールへ返信する、皿を洗うといった普通の作業なら、do・handle・deal withの方が自然です。
関連表現
- face reality:現実に向き合う
- come to terms with:つらい事実を受け入れるようになる
- deal with:〜に対処する
- take responsibility for:〜の責任を取る
- confront:問題・人などに正面から立ち向かう
英熟語・定型表現をまとめて学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧と学び方もご覧ください。
まとめ
face up to は「問題や現実から目をそらさず、認めて対処する」という意味です。形は face up to + 名詞/動名詞。単なる「対処」のdeal withよりも、避けていた事実を受け止める心の動きが強く表れます。
まずは face up to the problem、face up to reality、face up to your responsibilities の3つをまとまりで覚えると、仕事や人間関係の話で使いやすくなります。









