
誰かが荷物を持ってくれたり、忙しいのに時間を作ってくれたりしたとき、英語で気持ちよく感謝を伝えたいですよね。そんな場面で使えるのが、How kind of you! です。
意味は「なんて親切なんでしょう!」「ご親切にありがとう」。ただし、これは疑問文ではありません。相手の行動を「親切だ」と評価しながら、驚きや感謝を込める感嘆表現です。
- How kind of you! の意味と自然なニュアンス
- なぜ of you を使うのか
- How + 形容詞 + of + 人の語順
- That’s so kind of you. などとの違い
- 皮肉に聞こえるケースと日本人が間違えやすい点
Contents
How kind of you! の意味
How kind of you! は、相手がしてくれた親切な行動に対して「なんて親切なの!」「本当にご親切にありがとう」と反応する表現です。
kind は「親切な」、How + 形容詞! は「なんて~なんだ!」という驚きや感情を表します。そこに of you が付くことで、「あなたがそんな行動をするなんて」と、親切さの持ち主・行動をした人を示しています。
A: I brought you some soup because you said you were sick.
(体調が悪いと言っていたから、スープを持ってきたよ。)B: How kind of you! Thank you so much.
(なんて親切なの!本当にありがとう。)
日本語では直訳するより、「わあ、ご親切にありがとう」「そこまでしてくれるなんて!」と場面に合う言い方にすると自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
語順は「How + 形容詞 + of + 人」
基本の形は次のとおりです。
How + 形容詞 + of + 人!
この形では、形容詞が人の行動・判断・態度を評価します。of + 人 は「誰の行動をそう評価しているのか」を示す部分です。
- How thoughtful of you!
そこまで気を配ってくれるなんて! - How sweet of you!
なんて優しいの! - How generous of her!
彼女はなんて気前がいいんでしょう! - How rude of him!
彼はなんて失礼なんでしょう! - How careless of me!
私ってなんて不注意なんだろう!
kind のような褒め言葉だけでなく、rude、careless、stupid など、行動を批判・反省する形容詞にも使えます。
具体的な行動は「to + 動詞」で続ける
何をしてくれたのかをはっきり言うなら、後ろに to + 動詞 を続けます。
How kind of you to + 動詞!
- How kind of you to carry this for me!
これを運んでくれるなんて、なんて親切なの! - How thoughtful of you to remember my birthday!
誕生日を覚えていてくれるなんて、なんて心遣いがあるの! - How generous of them to pay for dinner!
夕食代を払ってくれるなんて、彼らはなんて気前がいいんでしょう!
会話の流れから行動が明らかなときは、How kind of you! だけで十分です。

自然に使える場面と例文
日常生活:手助けしてもらったとき
I cleaned the kitchen while you were out.
(出かけている間にキッチンを掃除しておいたよ。)How kind of you! You didn’t have to do that.
(なんて親切なの!そこまでしなくてもよかったのに。)
仕事:同僚が代わりに対応してくれたとき
I’ll cover your shift tomorrow.
(明日はあなたのシフトを代わるよ。)How kind of you. That really helps.
(ご親切にありがとう。本当に助かります。)
旅行:知らない人が道案内をしてくれたとき
I can walk you to the station. It’s on my way.
(駅まで一緒に行けますよ。私も通り道なので。)How kind of you! I was completely lost.
(なんて親切なんでしょう!完全に道に迷っていました。)
プレゼントや気遣いに反応するとき
I picked up your favorite coffee.
(あなたの好きなコーヒーを買ってきたよ。)How thoughtful of you!
(気を配ってくれるなんて、うれしい!)
That’s so kind of you. との違い
どれも相手の親切に反応できますが、形と響きに少し違いがあります。
| 表現 | ニュアンス | 向いている場面 |
|---|---|---|
| How kind of you! | 感嘆・驚きがやや強い | 思いがけない親切への温かい反応 |
| That’s so kind of you. | 会話的で自然。感謝を穏やかに伝える | 日常会話で幅広く使える |
| It’s kind of you to help. | 落ち着いた説明的な響き | 少し丁寧・改まった言い方 |
| You’re so kind. | 相手そのものを「優しい人」と褒める | 人柄も含めて褒めたいとき |
現代の日常会話では、迷ったら That’s so kind of you. がとても使いやすい表現です。感情を強く出して「わあ、なんて親切なの!」と言いたいときは How kind of you! がよく合います。
How kind you are! との違い
How kind you are! も文法的には正しく、「あなたはなんて親切なのでしょう」という意味です。ただし、現代の普通の会話では少し文学的・芝居がかった響きになることがあります。
目の前の親切な行動への反応なら、次のほうが自然です。
- How kind of you!
- That’s so kind of you.
なお、How kind of you are! のように of you と are を混ぜるのは誤りです。
皮肉になることもあるので注意
How nice of you. や How kind of you. は、言葉だけを見れば褒め言葉です。しかし、声の調子や後続文によっては皮肉になります。
How nice of you to finally show up.
(やっと来てくれるなんて、ご親切なことで。)
finally を強調し、低い声や冷たい表情で言えば、「ずいぶん遅かったね」という非難です。文字のメッセージでは口調が伝わりにくいため、誤解されそうな場面では避けるほうが安全です。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
1. 疑問文だと思って「?」を付ける
How で始まりますが質問ではないため、基本は感嘆符またはピリオドです。
○ How kind of you!
× How kind of you?
2. of を for にする
人の行動・態度を評価するこの形では of を使います。
○ It was kind of you to call me.
(電話をくれるなんて親切でした。)
for + 人 は、一般に「その人にとって」という別の関係を表します。
It was difficult for me to say no.
(私にとって断るのは難しかったです。)
3. 相手の人柄を決めつけすぎる
How kind of you! は、その場の行動を評価する表現です。You are kind. よりも「今してくれたこと」に焦点があり、初対面の人にも使いやすい言い方です。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
この構文を思い出せなくても、簡単な英語で十分に気持ちは伝わります。
- Thank you. That was very kind.
ありがとう。とても親切でした。 - Thanks for helping me.
手伝ってくれてありがとう。 - I really appreciate it.
本当に感謝します。 - That really helps.
本当に助かります。
まず Thank you. を言い、そのあとに何がうれしかったかを一言足すだけでも、自然で温かい英語になります。
まとめ
- How kind of you! は「なんて親切なの!」「ご親切にありがとう」
- 疑問文ではなく、相手の行動を褒める感嘆表現
- 語順は How + 形容詞 + of + 人!
- 具体的な行動は to + 動詞 で続けられる
- That’s so kind of you. はより会話的で幅広く使いやすい
- 口調によっては皮肉にもなるため、文脈に注意する
まずは誰かに小さな親切をしてもらったとき、笑顔で How kind of you! と言ってみてください。英熟語や定型表現をさらに増やしたい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。









