entitle A to Bの意味は?be entitled toの語順・eligibleとの違い

entitle A to Bの意味・語順・使い方を解説するアイキャッチ画像

entitle A to Bは、「AにBを受ける権利・資格を与える」という意味です。

This ticket entitles you to a free drink.
このチケットがあれば、無料の飲み物を1杯受け取れます。

日本語では「権利を与える」と硬く訳すより、「このチケットで無料ドリンクがもらえる」のように自然に訳すことも多い表現です。

実際の英語では、受動態のbe entitled to B(Bを受ける権利がある)やbe entitled to do(〜する権利がある)も非常によく使われます。旅行の返金、職場の休暇、契約上のサービスなど、日常生活にも仕事にも関係する表現です。

entitle A to Bの基本的な意味

基本の語順は次のとおりです。

entitle + A(人・受け手)+ to + B(利益・権利)

  • entitle:権利・資格を与える
  • A:その権利を得る人・団体
  • to B:受けられる利益・サービス・権利

Your membership entitles you to a 10% discount.
会員資格があれば、10%の割引を受けられます。

The plan entitles employees to three additional days of leave.
その制度により、従業員は追加で3日間の休暇を取得できます。

entitleが表すのは、単に何かを「もらう」ことではありません。規則・契約・法律・会員資格などを根拠に、正当に受け取れる状態になることです。

しゅみすけ(大山俊輔)

entitleを「権利を与える」とだけ暗記すると硬く感じます。「条件を満たした人に、受け取り口への扉を開く」というイメージで捉えると、割引や返金の会話でも理解しやすくなります。

toは前置詞?to不定詞?後ろで見分けよう

entitleの後ろにあるtoには、2つの形があります。

entitle A to BとA is entitled to doの意味と語順を比較する解説イラスト

to+名詞:Bを受ける権利

This coupon entitles the holder to a free dessert.
このクーポンの所持者は、無料のデザートを受け取れます。

toの後ろはa free dessertという名詞です。このtoは「何への権利か」を示す前置詞です。

to+動詞:〜する権利

Customers are entitled to cancel within 14 days.
顧客には14日以内に解約する権利があります。

toの後ろは動詞の原形cancelです。このtoはto不定詞を作ります。

見分け方は単純で、toのすぐ後ろが名詞なら「〜を受ける権利」、動詞の原形なら「〜する権利」と考えれば大丈夫です。

be entitled toの意味と使い方

会話や案内文では、能動態より受動態のA is entitled to Bがよく使われます。日本語では「AにはBを受ける権利・資格がある」「AはBを受けられる」と訳します。

You are entitled to a full refund.
あなたには全額返金を受ける権利があります。

Part-time employees are entitled to paid leave under certain conditions.
パートタイム従業員も、一定の条件で有給休暇を取得できます。

Each guest is entitled to one complimentary breakfast.
宿泊客は1人につき朝食を1回無料で利用できます。

契約・規則・制度に基づく説明でよく使われるため、ホテル、航空会社、保険、人事、カスタマーサービスなどで目にします。

返金の場面で使う周辺表現は、「返金を請求する」の英語表現でも詳しく確認できます。

be entitled to doの意味と自然な例文

be entitled to doは、「〜する権利がある」という意味です。本人の気分や能力ではなく、法律・規則・立場などによって認められた権利を表すのが基本です。

You are entitled to ask for an explanation.
あなたには説明を求める権利があります。

Every employee is entitled to take a break.
すべての従業員には休憩を取る権利があります。

Passengers are entitled to receive assistance when a flight is canceled.
フライトが欠航した場合、乗客には支援を受ける権利があります。

Am I entitled to change my reservation without a fee?
手数料なしで予約を変更できますか。

最後の例のように、旅行先では「権利がありますか」と直訳せず、「〜できますか」と訳したほうが自然な場合もあります。

entitle A to doという能動態も使える

entitle A to doは、「Aに〜する権利を与える」という能動態です。

This pass entitles you to enter all three museums.
このパスがあれば、3つすべての美術館に入場できます。

The warranty entitles the customer to request a replacement.
その保証により、顧客は交換を求めることができます。

主語には、権利の根拠となるticket、pass、membership、law、contract、warrantyなどがよく来ます。

entitle・eligible・qualify・deserveの違い

表現 中心となる意味 ポイント
be entitled to 〜を受ける権利がある 規則・法律・契約上、正当に請求できる
be eligible for 〜の対象資格がある 応募・受給などの条件を満たしている
qualify for 〜の資格を得る 条件・成績・審査を通って対象になる
deserve 〜に値する 努力・行動・状況から見てふさわしい

be entitled toとbe eligible for

You are eligible for the program.
あなたはその制度の対象条件を満たしています。

eligibleは、申し込んだり審査を受けたりできる「対象資格」に焦点があります。一方、entitledは、すでに認められた利益を正当に受け取れる「権利」に焦点があります。

ただし制度によっては両方が使えます。eligibilityを確認したあと、条件を満たしていればbenefitにentitledとなる、という流れです。

qualify forとの違い

Her score qualified her for the final round.
彼女はその得点によって決勝進出の資格を得ました。

qualifyは、基準を満たした結果として次の段階へ進めることを表します。entitleは、その結果得られる権利や利益を強調します。

deserveとの違い

You deserve a day off.
あなたは休みを取って当然ですよ。

deserveは「よく頑張ったから、休みに値する」という話し手の評価です。実際に制度上の休暇取得権があるとは限りません。

be allowed toとの違い

be allowed to doは「〜することを許可されている」です。禁止されていない、または誰かから許可を得ていることに焦点があります。

Guests are allowed to use the pool until 10 p.m.
宿泊客は午後10時までプールを利用できます。

Guests are entitled to free access to the pool.
宿泊客にはプールを無料で利用する権利があります。

allowedは利用の許可、entitledはサービスとして受けられる権利を伝えています。

「〜と題された」のentitledは別の意味

entitledには、「〜という題名の」という意味もあります。

I read an article entitled “Small Changes, Big Results.”
私は「小さな変化、大きな成果」という題の記事を読みました。

Her latest book is entitled “The Long Way Home.”
彼女の最新作は「遠い帰り道」という題名です。

ここでのentitledは「権利がある」ではなく、動詞title(題名を付ける)に関連する用法です。an article titled …と言い換えることもできます。

後ろに題名が直接続いていれば「〜と題された」、後ろに権利・利益・to doが続いていれば「権利がある」と見分けられます。

「権利意識が強すぎる」というentitled

形容詞entitledは、人について「自分は特別扱いされて当然だと思っている」という否定的な意味でも使われます。

He sounded entitled when he demanded special treatment.
彼は特別扱いを要求したとき、何でも当然だと思っているように聞こえました。

an entitled attitudeなら「特別扱いされて当然という態度」です。

be entitled to a refundは本当に認められた権利ですが、act entitledは根拠もなく権利を主張するような態度を批判しています。同じentitledでも文型と文脈が違います。

日本人が間違えやすいポイント

1.entitle A with Bとはしない

× This card entitles you with a discount.

○ This card entitles you to a discount.
このカードがあれば割引を受けられます。

entitleの権利・利益はtoでつなぎます。直前に学んだendow A with Bはwithを使うため、混同しないようにしましょう。

2.受動態ではbeを忘れない

× You entitled to a refund.

○ You are entitled to a refund.
あなたには返金を受ける権利があります。

entitledは過去分詞なので、受動態ではbe動詞が必要です。

3.toの後ろが動詞なら原形

× You are entitled to receiving a refund.

○ You are entitled to receive a refund.
あなたには返金を受ける権利があります。

be entitled to doのtoはto不定詞なので、動詞の原形を置きます。一方、be entitled to a refundのように名詞を置く形もあります。

4.「資格がある」を何でもentitledにしない

応募条件を満たすだけならeligible、試験や成績で次へ進むならqualifyが自然です。entitledは、認められた利益や権利を実際に受けられる場面に向いています。

しゅみすけ(大山俊輔)

旅行や買い物では、You are entitled to …を自分で使えなくても、案内文で理解できるだけで役立ちます。話すときはCan I get a refund?のような簡単な英語で十分です。

簡単な英語で言い換えるなら

entitledがすぐに出てこないときは、次のように言い換えられます。

  • can get B:Bを受け取れる
  • have the right to do:〜する権利がある
  • can do:〜できる
  • be allowed to do:〜することを許されている

You are entitled to a refund.

You can get a refund.
返金を受けられます。

Employees are entitled to take parental leave.

Employees have the right to take parental leave.
従業員には育児休業を取る権利があります。

育児休業に関する実用表現は、maternity leave・parental leaveの違いも参考になります。

場面別の自然な例文

買い物・返金

A receipt entitles you to a refund within 30 days.
レシートがあれば、30日以内に返金を受けられます。

Are we entitled to compensation for the delay?
この遅延について補償を受けられますか。

旅行・ホテル

Your room entitles you to free access to the lounge.
その客室プランにはラウンジの無料利用が含まれています。

Children under five are entitled to travel free.
5歳未満の子どもは無料で乗車できます。

仕事・福利厚生

After six months, you will be entitled to paid vacation.
6か月後には有給休暇を取得できるようになります。

Employees are entitled to see their evaluation results.
従業員には自分の評価結果を見る権利があります。

会員・サービス

This subscription entitles you to unlimited downloads.
このプランでは無制限にダウンロードできます。

Members are entitled to vote at the annual meeting.
会員には年次総会で投票する権利があります。

まとめ

entitle A to Bは、「AにBを受ける権利・資格を与える」という意味です。

  • 語順はentitle + A + to + B
  • A is entitled to Bで「AにはBを受ける権利がある」
  • A is entitled to doで「Aには〜する権利がある」
  • eligibleは対象条件、qualifyは資格獲得、deserveはふさわしさに焦点がある
  • entitledには「〜と題された」「特別扱いされて当然と思う」という別の意味もある
  • 会話ではcan getやhave the right toで簡単に言い換えられる

ほかの熟語・定型表現も語順やニュアンスから学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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