
up closeは、「間近で」「すぐ近くから」という意味です。ただ距離が近いだけでなく、近くまで寄って細部を直接見る・実感するというニュアンスがあります。
I saw the painting up close.なら、「その絵を間近で見た」となります。この記事では、up closeの感覚、自然な語順、up close and personal、near・close toとの違いを会話例とともに解説します。
Contents
up closeの意味は「間近で・すぐ近くから」
up closeは、対象との距離を縮め、細かいところまで見える位置で体験することを表します。
- 間近で見る
- すぐ近くから観察する
- 至近距離で直接体験する
The sculpture looks completely different up close.
その彫刻は、間近で見るとまったく違って見えます。
I’d never seen a whale up close before.
それまでクジラを間近で見たことがありませんでした。
「近い場所にある」という位置情報よりも、近くで見たから細部・迫力・現実感が分かったという体験に重点があります。
なぜup closeで「間近で」になるの?
closeには「近い」という意味があります。そこにupが加わると、対象のすぐそばまで距離を詰める感覚が生まれます。
たとえば、遠くから舞台を見るのではなく、出演者の表情まで分かる距離で見る。写真で見るだけでなく、実物の質感が分かるほど近づく。このような場面がup closeです。
しゅみすけ(大山俊輔)
up closeの語順とよく使う形
動詞+対象+up close
up closeは副詞句として、文末に置かれることが多い表現です。
We examined the fabric up close.
私たちはその生地を間近で確認しました。
She photographed the flowers up close.
彼女は花を接写しました。
特に相性がよい動詞には、see、look at、examine、observe、experience、photographなどがあります。
see A up close
最も使いやすい形はsee A up closeです。
You can see the performers up close from the front row.
最前列なら出演者を間近で見ることができます。
It was exciting to see the spacecraft up close.
その宇宙船を間近で見られて興奮しました。
an up-close look / an up-close view
名詞の前で使う場合は、通常up-closeとハイフンでつなぎます。
The documentary gives us an up-close look at the rescue operation.
そのドキュメンタリーでは、救助活動を間近に見ることができます。
We got an up-close view of the stage.
私たちは舞台を間近に見られました。
文末で副詞として使うsee it up closeには通常ハイフンを付けず、名詞を修飾するan up-close viewではハイフンを付ける、と整理すると分かりやすいでしょう。
up closeを使う自然な例文
旅行・イベント
We were lucky enough to see the parade up close.
運よくパレードを間近で見ることができました。
The castle is even more impressive up close.
その城は間近で見るとさらに迫力があります。
買い物・暮らし
The color looks darker when you see it up close.
間近で見ると、その色はより濃く見えます。
I want to inspect the table up close before I buy it.
買う前に、そのテーブルを間近で確認したいです。
仕事・学習
The internship gave me an up-close look at how the industry works.
そのインターンシップで、業界の仕組みを身近に詳しく知ることができました。
When I looked at the data up close, I noticed a small error.
データを詳しく見ると、小さな間違いに気づきました。
このように、物理的な距離だけでなく「詳しく調べる」という比喩的な意味でも使えます。
up close・near・close toの違い

| 表現 | 中心となる意味 | 例 |
|---|---|---|
| up close | 間近で見たり体験したりする | I saw it up close. |
| near | 距離的に近くに | She lives near. |
| close to | 人・場所・数値などの近くに | She lives close to the station. |
nearは位置の近さ
Our hotel is near the beach.
私たちのホテルはビーチの近くです。
nearは、対象がどこにあるかという位置関係を表します。細部を見る、直接体験するという意味までは含みません。
close toは「~の近くに」
I stood close to the stage.
私は舞台の近くに立ちました。
close toは後ろに人・物・場所を置き、「~の近くに」と距離を示します。一方、up closeはsee the stage up closeのように、近い位置から見た体験を表します。
up close and personalの意味
up close and personalは、「間近で直接」「身近に深く」という意味です。単に見るだけでなく、人や出来事にかなり近い距離で関わるニュアンスがあります。
The interview lets viewers get up close and personal with the actor.
そのインタビューでは、視聴者がその俳優の素顔を身近に感じられます。
We experienced the effects of the storm up close and personal.
私たちは嵐の影響を身をもって直接体験しました。
文脈によっては、親密で好意的な近さを表すこともあれば、危険や問題が身近に迫ることを表す場合もあります。
日本人が間違えやすいポイント
up closelyとは通常言わない
「間近で」を表す定型表現はup closeです。closeを機械的に副詞のcloselyへ変えないようにしましょう。
closelyは「注意深く・綿密に」という意味です。
Look closely at the label.
ラベルを注意深く見てください。
Look at the label up close.
ラベルを間近で見てください。
前者は注意の向け方、後者は見る距離を中心に表します。
人に近づきすぎる場面では注意
up closeは物や景色には自然ですが、人との物理的な距離については、状況によって「かなり近い」という響きになります。相手のパーソナルスペースへ不用意に入るような文脈では使い方に注意が必要です。
up closeが出てこないときの簡単な言い換え
up closeを思い出せなくても、基本的な英語で十分に説明できます。
- I saw it from very near.(とても近いところから見ました)
- I was very close to it.(私はそれのすぐ近くにいました)
- I could see all the details.(細部まですべて見えました)
- I saw it with my own eyes.(自分の目で見ました)
しゅみすけ(大山俊輔)
関連する英熟語・定型表現
まとめ
up closeは「間近で」「すぐ近くから」という意味で、近くまで寄ったことで細部や迫力を直接感じる場面に使います。
基本形はsee A up close。名詞の前ならan up-close lookのようにハイフンを付けます。場所の近さを表すnear・close toとは異なり、up closeは「近い距離から見た・体験した」という点が中心です。まずはI saw it up close.の一文から使ってみましょう。









