
混雑した駅やイベント会場で、人の間を押し分けながら進む。そんな「力を使って道を作りながら進む」動きを英語で表すのが push one’s way です。
日本語では「押し分けて進む」「人をかき分けて進む」に近い表現です。ただし、one’s をそのまま会話で使うのではなく、主語に合わせて my way・your way・his way などに変える必要があります。また、後ろに置く through・to・into によって、通り抜けるのか、目的地まで進むのか、中へ入るのかが変わります。
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push one’s wayの意味は「押し分けて進む」
push one’s way は、人や物などの障害を押しのけ、自分が通れる道を作りながら進むことを表します。
She pushed her way through the crowd.
彼女は人混みを押し分けて進みました。
He pushed his way to the front.
彼は人をかき分けて前方まで進みました。
push は「押す」、way はここでは「進む道・通り道」です。「自分の進む道を押して作る」と考えると、意味をイメージしやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
one’sは主語に合わせて変える
辞書で見かける one’s は「誰かの」という意味を表す記号のようなものです。実際の文では、動作をする人に合わせて所有格へ変えます。
- I pushed my way …:私は押し分けて進んだ
- You pushed your way …:あなたは押し分けて進んだ
- He pushed his way …:彼は押し分けて進んだ
- She pushed her way …:彼女は押し分けて進んだ
- We pushed our way …:私たちは押し分けて進んだ
- They pushed their way …:彼らは押し分けて進んだ
I pushed my way through the passengers.
私は乗客の間を押し分けて進みました。
We pushed our way toward the exit.
私たちは出口のほうへ人をかき分けて進みました。
I pushed one’s way や she pushed one’s way とは通常言いません。主語と所有格をそろえるのが大切です。
push one’s wayの基本語順
基本構造は次のとおりです。
主語 + push + 所有格 + way + 方向を示す語
方向を示す部分には、through the crowd、to the front、into the room、past the reporters などが入ります。
The staff pushed their way past the reporters.
スタッフは記者たちの横を押し分けて通り過ぎました。
Tom pushed his way into the packed elevator.
トムは満員のエレベーターへ無理に入っていきました。
push の過去形・過去分詞は pushed、進行形は pushing です。
through・to・intoの違い

push one’s way through:中を通り抜ける
through は、空間や集団の中へ入り、その中を通って反対側や先へ進む感覚です。
We pushed our way through the crowd to the gate.
私たちは人混みをかき分けてゲートまで進みました。
何を通り抜けたのかを示したいときに最もよく使う形です。
push one’s way to:目的地まで進む
to は到着点を示します。to the front なら「前方まで」、to the door なら「ドアまで」です。
She pushed her way to the counter.
彼女は人をかき分けてカウンターまで進みました。
push one’s way into:中へ押し入る
into は、外から内部へ入る動きを表します。文脈によっては「無理に入る」という否定的な印象が強くなります。
Several fans pushed their way into the building.
数人のファンが建物の中へ押し入りました。
push one’s way past:人や物の横を通り過ぎる
past は、障害となっている人や物のそばを越えて先へ進むときに使います。
He pushed his way past me without saying anything.
彼は何も言わずに私を押しのけて通り過ぎました。
場面別の自然な例文
駅・交通機関
I had to push my way through the packed train.
満員電車の中を押し分けて進まなければなりませんでした。
She pushed her way toward the exit before the doors closed.
彼女はドアが閉まる前に出口のほうへ人をかき分けて進みました。
イベント・買い物
Fans pushed their way to the front of the stage.
ファンたちはステージの前方へ押し分けて進みました。
He pushed his way through the busy market.
彼は混雑した市場を人をかき分けて進みました。
仕事・取材
The reporter pushed her way through the group and asked a question.
記者は集団をかき分けて進み、質問しました。
緊急時
The firefighter pushed his way through the smoke-filled hallway.
消防士は煙の充満した廊下を押し進みました。
この例のように、相手が人でなくても、煙、雪、枝など進行を妨げるものに対して使えます。
make one’s wayとの違い
make one’s way は「進む・向かう」という中立的な表現で、人を物理的に押す意味はありません。困難さやゆっくり進む様子を含むことはありますが、必ずしも力ずくではありません。
- We made our way to the exit.
私たちは出口へ向かいました。
→ 移動したことが中心。 - We pushed our way to the exit.
私たちは押し分けながら出口まで進みました。
→ 障害を物理的に押して進んだことが中心。
混雑していても、人を押したとは限らないなら make one’s way through the crowd のほうが穏やかで安全な表現です。
elbow one’s wayとの違い
elbow one’s way は、文字どおり「肘を使ってかき分けて進む」イメージです。push one’s way より具体的で、強引さや競争的な態度が伝わりやすくなります。
He elbowed his way to the bar.
彼は肘で人をかき分けてバーまで進みました。
実際に肘を使っていなくても、比喩的に「強引に前へ出る」というニュアンスで使われることがあります。
push throughとの違い
push through だけでも、障害を越えて前進することを表せます。ただし、push one’s way through は「自分の通り道を作りながら進む」という構造をはっきり示します。
- She pushed through the crowd.
彼女は人混みを押し分けて通りました。 - She pushed her way through the crowd.
彼女は自分の進路を作るように人混みを押し分けて進みました。
どちらも自然ですが、後者は進む人の動きや苦労がより具体的に浮かびます。
日本人が間違えやすいポイント
wayの前に所有格が必要
push way through the crowd ではなく、push my way / push her way のように所有格を入れます。
人に使うと強引に聞こえることがある
push one’s way past someone は、その人を押しのけて通る印象です。日常の行動として自分について述べると、無礼だったと認めるように聞こえる場合があります。
Sorry, I pushed my way past you.
すみません、あなたを押しのけて通ってしまいました。
目的地と通過する場所を区別する
人混みの「中を通る」なら through the crowd、カウンター「まで行く」なら to the counter です。両方を一文で使うこともできます。
He pushed his way through the crowd to the door.
彼は人混みをかき分けてドアまで進みました。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
push one’s way が思い出せないときは、状況に応じて次の基本表現で伝えられます。
- I moved through the crowd.
私は人混みの中を進みました。 - I went through the crowd.
私は人混みを通りました。 - It was crowded, but I got to the door.
混んでいましたが、ドアまで行きました。 - I had to move people out of the way.
人によけてもらいながら進まなければなりませんでした。
押したことが重要でなければ、move through や go through のほうが簡単で、相手にも穏やかに伝わります。
まとめ
push one’s way は「人や障害物を押し分け、自分の通り道を作りながら進む」という表現です。one’s は主語に合わせて my・your・his・her・our・their に変えます。
through は通過する場所、to は目的地、into は内部への移動です。物理的に押す意味を含まない中立的な「進む」なら make one’s way を選びましょう。
ほかの表現も体系的に確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧をご覧ください。









