
make upには、「化粧する」「仲直りする」「作り話をする」など、一見ばらばらに見える意味があります。
けれども、共通しているのは「足りないものや別々の要素を組み合わせて、ひとまとまりにする」という感覚です。この記事では、makeとupのコアイメージから、よく使う意味・語順・似た表現との違いまで、会話例と一緒に整理します。
- 化粧する・身支度を整える
- 仲直りする:make up with 人
- 話・言い訳などを作り上げる
- 埋め合わせる:make up for ~
- 構成する・占める
Contents
make upの意味は?
make upは、文脈によって次のように訳されます。
| 意味 | よく使う形 | 例 |
|---|---|---|
| 化粧する | make oneself up / make up one’s face | She made herself up for the party. |
| 仲直りする | make up with 人 | I made up with my sister. |
| 作り上げる・でっち上げる | make up a story | He made up an excuse. |
| 埋め合わせる | make up for ~ | I’ll make up for lost time. |
| 構成する・占める | A makes up B | Women make up 60% of the team. |
なお、過去形・過去分詞はmade upです。
化粧・仲直り・作り話がつながるコアイメージ
makeのコアイメージは「何かを作る・ある状態にする」。upのコアイメージには「上へ」だけでなく、「最後まで」「完成した状態へ」という感覚があります。
その2語が合わさったmake upの中心は、ばらばらのもの、足りないものを組み上げて、完成したひとまとまりにすることです。

- 顔を整えて仕上げる → 化粧する
- 壊れた関係を元に戻す → 仲直りする
- 材料を組み立てて話を完成させる → 作り話をする
- 不足分を足して完全にする → 埋め合わせる
- 部分が集まって全体を作る → 構成する
make upで「化粧する」
make upには「化粧して顔を仕上げる」という意味があります。ただし、現代の日常会話では、単に「化粧する」と言うならput on makeupやdo one’s makeupのほうが自然です。
I’m doing my makeup now.
今、化粧しているところです。
She put on some makeup before work.
彼女は仕事の前に化粧をしました。
She made herself up for the party.
彼女はパーティーのために化粧をしました。
makeupとmake upの違い
- makeup(1語):名詞。「化粧」「化粧品」「構成」
- make up(2語):動詞。「作り上げる」「仲直りする」など
I bought new makeup. は「新しい化粧品を買った」、I made up an excuse. は「言い訳を作った」です。
make up with 人で「仲直りする」
けんかで離れてしまった二人の関係を、もう一度ひとつにつなぎ直すイメージです。「誰と」を言うときはwithを使います。
Did you make up with Ken?
ケンと仲直りしたの?
We argued last night, but we made up this morning.
昨夜けんかしたけれど、今朝仲直りしました。
I hope they make up soon.
二人が早く仲直りするといいね。
「何のあとで仲直りしたか」は、make up after an argumentのように表せます。
make up a storyで「作り話をする」
事実を報告するのではなく、人物や出来事などの材料を組み合わせて、話や説明を作り上げる意味です。文脈によっては「でっち上げる」「捏造する」という否定的な響きになります。
He made up a story about missing the train.
彼は電車に乗り遅れたという作り話をしました。
Don’t make up excuses.
言い訳を作らないで。
I made up a name for the character.
その登場人物の名前を考えました。
アイデアを「思いつく」場合は、通常come up with an ideaを使います。詳しくは「Come up withの意味と使い方」も参考にしてください。
make up for ~で「埋め合わせる」
make up for + 名詞/動名詞で、失敗・不足・損失などを別のもので補う意味になります。
How can I make up for being late?
遅刻した埋め合わせをどうすればいい?
I’ll work this weekend to make up for lost time.
遅れを取り戻すために今週末働きます。
The great view made up for the long walk.
すばらしい景色のおかげで、長く歩いた苦労が報われました。
このforは「何に対する埋め合わせか」を示します。make upだけの「仲直りする」と混同しないようにしましょう。
make upで「構成する・占める」
複数の部分が集まって全体を作るときにも使います。割合の説明で特によく登場します。
Women make up 60% of the team.
女性がチームの60%を占めています。
Ten small teams make up the department.
10の小チームがその部署を構成しています。
Water makes up most of the human body.
水は人体の大部分を構成しています。
目的語の位置:make it upが正解
「作り上げる」のmake upは、名詞なら2通りの語順が可能です。
- make up a story
- make a story up
ただし、目的語がitやthemなどの代名詞なら、必ず間に置きます。
- ○ make it up
- × make up it
Are you telling the truth, or did you make it up?
本当のことを言っているの?それとも作り話?
会話で使ってみよう
A: I heard you and Mia had an argument.
ミアとけんかしたって聞いたよ。
B: We did, but we made up yesterday.
うん。でも昨日、仲直りしたよ。
A: Good. I was worried you’d make up an excuse not to see her.
よかった。彼女に会わないための言い訳を作るんじゃないかと心配してた。
B: No. I wanted to make up for what I said.
いや、自分が言ったことを埋め合わせたかったんだ。
make upのよくある質問
Q. make upだけで「化粧する」と言えますか?
言えますが、日常会話ではput on makeup(化粧を施す)やdo my makeup(メイクをする)が一般的です。make oneself upは「化粧して身支度を整える」という響きがあります。
Q. 「うそをつく」はmake upですか?
make upは「話・言い訳などを作る」動作に焦点があります。単に「うそをつく」ならtell a lie、何かを創作・捏造するならmake upが合います。
Q. make upとmake up forの違いは?
make upは「仲直りする」「作り上げる」など。make up forは「~を埋め合わせる」です。forの後ろに、埋め合わせる対象が続きます。
まとめ
make upの中心は、「要素を組み合わせたり、足りない部分を補ったりして、ひとまとまりにする」ことです。
- 顔を仕上げる → 化粧する
- 関係を元に戻す → 仲直りする
- 材料を組み立てる → 話を作る
- 不足を補う → 埋め合わせる
- 部分が全体を作る → 構成する
句動詞は日本語訳を別々に暗記するより、動詞と前置詞・副詞のイメージからつなげると覚えやすくなります。「壊れてばらばらになる」感覚を持つbreak downとの対比も面白いので、「Break downの意味と使い方」もあわせて読んでみてください。










