
on no accountは、「決して〜してはいけない」「いかなる理由があっても〜ない」という強い否定を表す定型表現です。特に、規則、安全上の注意、秘密保持、強い警告などで使われます。
On no account should you share your password.
いかなる理由があっても、パスワードを共有してはいけません。
この表現で最も重要なのは、文頭に置くと疑問文のような倒置が起こることです。意味だけでなく、語順までまとめて覚えましょう。
Contents
on no accountの意味は「決して〜ない」
on no accountは、単なるnotより強く、次のような意味を表します。
- 決して〜してはいけない
- いかなる理由があっても〜ない
- どんな事情があっても〜してはならない
On no account must this door be left unlocked.
いかなる理由があっても、このドアを施錠せずに放置してはいけません。
On no account are visitors allowed beyond this point.
訪問者は決して、この先へ入ることを許可されていません。
On no account will we disclose your personal information.
当社が個人情報を開示することは決してありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜこの意味になる?accountの考え方
accountには「口座」以外に、「説明」「理由」「考慮すべき事情」という意味があります。on account ofが「〜が理由で」を表すのも、この感覚とつながっています。
on no accountを直訳的に捉えると、「どの理由・事情に基づいても〜ない」となります。そこから、どんな理由があっても決して〜ないという強い否定になります。
ただし、実際に使うときは単語を一つずつ組み立てるより、on no accountをひとかたまりの否定表現として覚えるのが実用的です。
on no accountを文頭に置くと倒置になる
否定の意味を持つon no accountが文頭に出ると、助動詞やbe動詞が主語の前へ移動します。

助動詞がある場合
On no account should you open this file.
決してこのファイルを開いてはいけません。
語順は次のとおりです。
On no account + should + you + open …
× On no account you should open …とはしません。
be動詞の場合
On no account is this information to be shared.
この情報は決して共有してはいけません。
be動詞のisが主語this informationの前へ移動しています。
一般動詞で助動詞がない場合
現在形・過去形の一般動詞なら、疑問文と同じようにdo・does・didを使います。
On no account does she discuss client details outside the office.
彼女は決して、社外で顧客情報について話しません。
On no account did I agree to those conditions.
私は決して、その条件に同意していません。
must・should・willとの組み合わせ
on no account must …:厳格な禁止
On no account must employees remove these documents.
従業員は決して、これらの書類を持ち出してはいけません。
on no account should …:強い注意・忠告
On no account should you send money to an unknown account.
知らない口座へは、決して送金してはいけません。
on no account will …:強い否定・約束
On no account will I reveal her secret.
私は決して、彼女の秘密を明かしません。
日本語ではいずれも「決して〜ない」と訳せますが、mustは規則的な禁止、shouldは強い助言、willは意思や将来の強い否定を表します。
文中に置く語順もある
on no accountは文頭で使われることが多い表現ですが、助動詞の後ろなど文中に置くこともできます。この場合、倒置は起こりません。
You should on no account share your access code.
アクセスコードは決して共有してはいけません。
This data must on no account be copied.
このデータは決してコピーしてはいけません。
ただし、この語順もかなりフォーマルです。会話ではYou should never …やYou must not …のほうが自然なことが多いでしょう。
under no circumstancesとの違い
under no circumstancesも「いかなる状況でも決して〜ない」という意味で、on no accountと非常に近い表現です。
Under no circumstances should you enter the building.
いかなる状況でも、その建物に入ってはいけません。
On no account should you enter the building.
いかなる理由があっても、その建物に入ってはいけません。
大きな違いはありませんが、under no circumstancesは「どのような状況下でも」、on no accountは「どのような理由・事情があっても」という見せ方です。どちらも文頭に置けば倒置になります。
neverとの違い
neverは日常会話でも広く使える「決して〜ない」です。on no accountはよりフォーマルで、禁止や警告を強く響かせます。
Never share your password.
パスワードは絶対に共有しないでください。
On no account should you share your password.
いかなる理由があっても、パスワードを共有してはいけません。
普段の会話ではneverが簡潔です。社内規定、契約、公式な注意書き、強いスピーチなどではon no accountが効果的です。
by no meansとの違い
by no meansは「決して〜ではない」「決して〜というわけではない」と、判断や評価を強く否定する場面でよく使います。一方、on no accountは特に行為の禁止と相性が良い表現です。
The task is by no means easy.
その仕事は決して簡単ではありません。
On no account should you ignore the warning.
決して、その警告を無視してはいけません。
by no meansを含む否定表現については、not … by any meansの意味とby no meansとの違いでも詳しく解説しています。
仕事・旅行・日常で使える例文
仕事
On no account should customer data be stored on a personal device.
顧客データを個人端末に保存することは決して認められません。
On no account are receipts to be discarded.
領収書は決して捨ててはいけません。
旅行
On no account should you leave your passport unattended.
パスポートを決して置きっぱなしにしてはいけません。
On no account should you accept a package from a stranger.
知らない人から荷物を決して受け取ってはいけません。
家庭・暮らし
On no account should children touch this switch.
子どもは決して、このスイッチに触れてはいけません。
On no account is this medicine to be mixed with alcohol.
この薬は決して、アルコールと一緒に服用してはいけません。
日本人が間違えやすいポイント
- × on not accountではなくon no account
- 文頭では助動詞・be動詞 + 主語の倒置にする
- 強い表現なので、軽いお願いには使いすぎない
- 「口座に関して」という意味ではない
- on account of「〜が理由で」と混同しない
× On no account you should tell anyone.
○ On no account should you tell anyone.
決して誰にも話してはいけません。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- You must not do this.
これはしてはいけません。 - Never do this.
絶対にしないでください。 - This is not allowed.
これは許可されていません。 - There are no exceptions.
例外はありません。
on no accountを忘れても、「禁止されている」「例外はない」と短い文に分ければ、十分に意図を伝えられます。
まとめ
on no accountは、「決して〜してはいけない」「いかなる理由があっても〜ない」という強い否定表現です。
- 規則・警告・禁止でよく使う
- 文頭に置くと否定倒置が起こる
- On no account + 助動詞・be動詞 + 主語の語順
- under no circumstancesと非常に近い
- 会話ではmust notやneverで簡単に言い換えられる
ほかの英熟語や定型表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の総合ガイドをご覧ください。









