quite apart fromの意味は?「それはさておき」の使い方とapart fromとの違い

quite apart fromの意味はそれはさておき・それとは別に

quite apart from は、「〜はさておき」「〜とはまったく別に」「〜を考慮しなくても」という意味の定型表現です。

ある理由や問題をいったん横に置き、それとは独立した別の理由・論点があることを強調します。

Quite apart from the cost, we don’t have enough time. なら、「費用の問題はさておき、私たちには十分な時間がありません」です。費用だけが問題なのではなく、時間という別の問題もあることを伝えています。

quite apart fromの基本的な意味

基本の形は次のとおりです。

Quite apart from A, B.
Aはさておき、Bという別の点がある。

  • Quite apart from the price, I don’t really need a new phone.
    値段のことはさておき、そもそも新しいスマートフォンは必要ありません。
  • Quite apart from his experience, he communicates very well.
    彼の経験は別としても、コミュニケーション能力がとても高いです。
  • Quite apart from being late, he didn’t call us.
    遅刻したことはさておき、彼は私たちに連絡もしませんでした。

quite が「完全に・はっきりと」という強調を加えるため、単なる apart from よりも「それとは切り離して考えても」という感覚が明確です。

しゅみすけ(大山俊輔)

quite apart fromは、Aを無視する表現ではありません。Aという事情を認めたうえで、「それを横に置いても、Bという独立した論点があります」と話を進める表現です。

なぜ「それはさておき」になるの?

apart は「離れて・別々に」、from は「〜から」という感覚を持ちます。apart from A で、Aをほかの要素から離して別枠に置くイメージです。

さらに quite が付くことで、AとBの間にはっきりした距離を作ります。

  • Aという理由・問題がある
  • Aはいったん別の場所に置く
  • Aを使わなくても、Bという独立した点が成り立つ

quite apart fromはAをさておきBという別の点を述べる表現

したがって、「Aを除外すればB」という単純な例外ではなく、Aとは別の角度からBを付け加えると理解すると自然です。

よく使われる形と語順

quite apart from+名詞

最も基本的な形です。

  • Quite apart from the money, the job would take too much time.
    お金の問題はさておき、その仕事には時間がかかりすぎます。
  • Quite apart from the weather, the location is inconvenient.
    天候は別としても、その場所は不便です。

quite apart from+代名詞

  • Quite apart from that, we need to consider the safety issue.
    それはさておき、安全上の問題も考える必要があります。
  • Quite apart from him, several other people raised concerns.
    彼とは別に、ほかにも何人かが懸念を示しました。

quite apart from+動名詞

from は前置詞なので、動作を続ける場合は動詞の原形ではなく動名詞を使います。

  • Quite apart from being expensive, the apartment is too small.
    家賃が高いことはさておき、そのアパートは狭すぎます。
  • Quite apart from working full-time, she cares for her mother.
    フルタイムで働くこととは別に、彼女は母親の介護もしています。

quite apart from the fact that+文

「〜という事実はさておき」と、完全な文を続けたいときに便利な形です。

  • Quite apart from the fact that it’s expensive, it doesn’t suit our needs.
    高価だという事実はさておき、私たちのニーズに合いません。
  • Quite apart from the fact that he apologized, the problem still needs to be fixed.
    彼が謝罪したこととは別に、その問題自体はまだ解決する必要があります。

日常会話・仕事での自然な例文

仕事

  • Quite apart from the budget, the schedule is unrealistic.
    予算の問題はさておき、その日程は現実的ではありません。
  • Quite apart from her technical skills, she’s an excellent team leader.
    技術力とは別に、彼女は優れたチームリーダーでもあります。
  • Quite apart from whether the idea is good, we need approval first.
    その案がよいかどうかはさておき、まず承認が必要です。

買い物・暮らし

  • Quite apart from the color, this dress doesn’t fit me.
    色のことはさておき、このワンピースは私の体に合いません。
  • Quite apart from the rent, the commute would be exhausting.
    家賃は別としても、通勤だけで疲れ果てそうです。

恋愛・人間関係

  • Quite apart from that argument, we’ve wanted different things for a long time.
    あの口論はさておき、私たちは以前から望むものが違っていました。
  • Quite apart from being funny, he’s very thoughtful.
    面白いだけでなく、彼はとても思いやりがあります。

旅行

  • Quite apart from the long flight, the trip is beyond my budget.
    長時間のフライトはさておき、その旅行は私の予算を超えています。
  • Quite apart from the heat, August is the busiest season.
    暑さとは別に、8月は最も混雑する時期です。

apart fromとの違い

apart from には、主に次の2つの使い方があります。

  • 〜を除いて:Apart from one typo, the report was perfect.
  • 〜に加えて:Apart from English, she speaks French.

一方、quite apart from は、Aをはっきり別枠に置き、Aとは独立してBも成り立つことを強調します。

表現 中心的な意味 ニュアンス
apart from 〜を除いて/〜に加えて 文脈によって除外と追加に分かれる
quite apart from 〜はさておき/〜とは別に 別の独立した論点を強調する

apart from の2つの意味と見分け方は、apart fromの専門記事で詳しく解説しています。

aside from・not to mentionとの違い

aside from

aside from は apart from とほぼ同じく、「〜を除いて」「〜に加えて」を表します。quite apart from のように独立した論点を強く打ち出すとは限りません。

  • Aside from the price, I like it.
    値段を除けば、気に入っています。

not to mention

not to mention は、「〜は言うまでもなく」と、すでに述べた内容へさらに強い材料を加えます。Aをいったん横に置く quite apart from とは話の運びが異なります。

  • The hotel is expensive, not to mention far from the station.
    そのホテルは高いうえに、駅から遠いことは言うまでもありません。

日本人が間違えやすいポイント

quiteを「かなり」とだけ訳さない

ここでの quite は単純な「かなり」ではありません。AとBをはっきり切り離す働きがあります。「かなりAから離れて」と直訳せず、文脈に応じて「Aはさておき」と捉えます。

fromの後ろに動詞の原形を置かない

× Quite apart from be expensive, …
Quite apart from being expensive, …

単なる「ところで」の話題転換には使わない

quite apart from は、前の話題と無関係な話へ移る By the way, … とは違います。Aに関連しつつ、Bという別の論点を提示するときに使います。

日常会話では少し硬く聞こえることがある

quite apart from は、議論・説明・文章で特に使いやすい表現です。気軽な会話では Even without considering A, …There’s also B. のほうが直接的な場合があります。

この表現が出てこないときの簡単な言い換え

quite apart from を思い出せなくても、「Aを考えなくてもB」と分ければ、基本的な英語で伝えられます。

  • Even without considering the cost, we don’t have enough time.
    費用を考えなくても、十分な時間がありません。
  • The cost is one problem, but time is another.
    費用も問題ですが、時間はまた別の問題です。
  • That’s a separate issue.
    それは別の問題です。
  • There’s another reason.
    別の理由があります。
  • Besides that, we need more staff.
    それに加えて、もっと人員が必要です。

しゅみすけ(大山俊輔)

表現を忘れたときは、「Aも理由だが、Bは別の理由だ」と二つの短い文に分けましょう。The cost is one problem. Time is another.のような中学英語でも、論点を明確に伝えられます。

まとめ

quite apart from は、Aをいったん横に置き、Aとは独立したBという理由・論点を示す「〜はさておき」「〜とは別に」という表現です。

  • 基本形は Quite apart from A, B.
  • quite がAとBの切り離しを強調する
  • 後ろには名詞・代名詞・動名詞を置ける
  • 文を続けるなら quite apart from the fact that …
  • apart from の「除外/追加」より、独立した別の論点を示す感覚が強い
  • 出てこなければ A is one problem. B is another. と分ければよい

ほかの英熟語や定型表現は、英熟語・定型表現のまとめ記事から確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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