
be inclined toは、文脈によって「〜する傾向がある」「〜したい気がする」「〜するほうへ気持ちが傾いている」という意味になります。
I’m inclined to agree.なら、単なる習慣ではなく「どちらかといえば賛成したい」という控えめな判断です。一方、She is inclined to worry.なら「彼女は心配しがちだ」という傾向を表します。
この記事では、inclinedのイメージ、語順、3つの意味の見分け方、tend toやfeel likeとの違いを自然な例文で解説します。
Contents
be inclined toの基本イメージは「ある方向へ傾いている」
inclineには、物を傾ける、気持ちをある方向へ向けるという意味があります。be inclinedは受け身の形ですが、実際には「性質・気持ち・考えが、ある方向へ傾いている状態」と考えると分かりやすくなります。
- 行動の方向へ傾く → 〜しがちだ
- 今の気持ちが行動へ傾く → 〜したい気がする
- 判断が一方へ傾く → どちらかといえば〜と思う
しゅみすけ(大山俊輔)
be inclined to doの語順
基本形は主語+be動詞+inclined+to+動詞の原形です。
I’m inclined to wait a little longer.
もう少し待ちたい気がします。
He is inclined to avoid difficult conversations.
彼は難しい話し合いを避けがちです。
We are inclined to accept their proposal.
私たちは彼らの提案を受け入れる方向に傾いています。
過去の判断ならwas/were inclined to、否定ならnot inclined toを使います。
I wasn’t inclined to argue with her.
彼女と議論する気にはなれませんでした。
be inclined toの3つの意味

1.「〜する傾向がある・〜しがちだ」
人の性格や繰り返し起こる行動について述べる使い方です。
She is inclined to worry about small things.
彼女は小さなことを心配しがちです。
Young children are inclined to copy what adults do.
幼い子どもは大人のすることをまねしがちです。
He’s inclined to speak too quickly when he gets nervous.
彼は緊張すると早口になりがちです。
2.「〜したい気がする・〜する気になっている」
その場での気持ちや意思が、ある選択へ傾いていることを表します。断定を避けた控えめな言い方です。
I’m inclined to stay home tonight.
今夜は家にいたい気がします。
I’m inclined to give him another chance.
彼にもう一度チャンスをあげたい気持ちです。
Are you inclined to join us?
私たちと一緒に参加する気はありますか。
3.「どちらかといえば〜と思う」
意見・判断・決定を慎重に述べるときにも使います。
I’m inclined to agree with you.
どちらかといえば、あなたに賛成です。
The manager is inclined to reject the plan.
マネージャーはその計画を却下する方向に傾いています。
I’m inclined to think it was an honest mistake.
単なるうっかりミスだったのではないかと思います。
be inclined toward+名詞の使い方
動詞ではなく名詞・考え方・方向性を続ける場合は、be inclined toward+名詞が使えます。英国英語ではtowardsも一般的です。
She is inclined toward caution.
彼女は慎重な考えに傾いています。
He has always been inclined toward creative work.
彼は以前から創造的な仕事に向く傾向があります。
I’m more inclined toward the second option.
私は2番目の案のほうに気持ちが傾いています。
be inclined toとtend toの違い
どちらも「〜する傾向がある」と訳せますが、使える範囲が異なります。
- tend to:一般的・客観的な傾向や、繰り返し起こること
- be inclined to:人の性質的な傾向に加え、現在の意思・判断の傾きも表せる
I tend to drink coffee in the morning.
私は朝にコーヒーを飲むことが多いです。
I’m inclined to order tea today.
今日は紅茶を頼みたい気がします。
いつもの習慣ならtend to、今の選択がどちらへ傾いているかならbe inclined toが自然です。
be inclined toとfeel likeの違い
feel like+動名詞も「〜したい気がする」ですが、より日常的で直接的です。
- I feel like going out.:出かけたい気分だ
- I’m inclined to go out.:出かけるほうに気持ちが傾いている
feel likeはその瞬間の気分、be inclined toは選択肢を考えたうえでの控えめな意思や判断にも向いています。
よく使う形と自然な例文
I’m inclined to agree.
会議や議論で、強く断言せず「どちらかといえば賛成です」と言いたいときに便利です。
I’m inclined to agree, but I’d like to see the final numbers first.
賛成寄りですが、まず最終的な数字を確認したいです。
I’m not inclined to…
「〜する気はあまりない」という、やや控えめながら明確な否定です。
I’m not inclined to discuss this in public.
これを公の場で話す気はありません。
She wasn’t inclined to forgive him so easily.
彼女は彼を簡単に許す気にはなれませんでした。
naturally inclined to…
naturallyを加えると、生まれつき・性質としてその方向に向きやすいことを表します。
He is naturally inclined to help others.
彼は自然と人を助ける性質があります。
日本人が間違えやすいポイント
inclinedの後ろは動詞の原形
toの後ろには動名詞ではなく動詞の原形を置きます。
× I’m inclined to agreeing.
○ I’m inclined to agree.
単なる物理的な傾きとは区別する
The road is inclined.なら道路が傾斜しているという物理的な意味です。人を主語にしてbe inclined to doとすると、性質・意思・判断の方向を表します。
日常会話では少し落ち着いた響き
be inclined toは自然な表現ですが、I want toやI feel likeより少し慎重で、仕事の会話や丁寧な意見表明にも合います。
be inclined toを使った会話例
A: Which proposal do you prefer?
A:どちらの提案がいいですか。
B: I’m inclined to support the second one.
B:2番目を支持するほうに傾いています。
A: Are you going to accept the job?
A:その仕事を引き受けるの?
B: I’m inclined to say yes, but I need one more day.
B:受ける方向だけど、もう1日考えたいな。
be inclined toが出てこないときの簡単な言い換え
この表現を思い出せなくても、意味に応じて簡単に言い換えられます。
- She often worries about small things.
彼女は小さなことをよく心配します。 - I think I want to stay home.
家にいたいかなと思います。 - I probably agree with you.
たぶんあなたに賛成です。 - I like the second option better.
2番目の案のほうが好きです。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
- be inclined toの基本イメージは「気持ち・性質・判断がある方向へ傾く」
- 「〜しがちだ」「〜したい気がする」「どちらかといえば〜と思う」の3つが中心
- 語順はbe inclined to+動詞の原形
- 名詞を続けるならbe inclined toward+名詞
- tend toは一般的な傾向、be inclined toは意思・判断にも使える
- 出てこなければoften・want・thinkなどの基本語で言い換えられる
英熟語を意味だけでなく語順やニュアンスまで学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。









