
use A to doは「Aを使って~する」「~するためにAを使う」を表す基本構文です。I use my phone to translate menus.なら「私はメニューを翻訳するためにスマホを使います」となります。
Aには道具・手段、to doにはその道具で行う動作が入ります。単語は簡単ですが、use A for doingとの使い分けや、形の似たused to do・be used to doingとの混同が起こりやすい表現です。この記事で語順とニュアンスを例文から整理しましょう。
Contents
use A to doの意味と基本の語順
基本の形は次のとおりです。
主語 + use + A(道具・手段)+ to + 動詞の原形(目的の動作)
- I use this key to open the back door.
私は裏口を開けるためにこの鍵を使います。 - She uses an app to track her expenses.
彼女は支出を記録するためにアプリを使っています。 - We used a map to find the hotel.
私たちはホテルを見つけるために地図を使いました。
日本語では「Aを使って~する」と「~するためにAを使う」のどちらにも訳せます。英語では先にuse Aで道具を示し、そのあとto doで目的を説明します。
しゅみすけ(大山俊輔)
toは目的を表す不定詞
ここでのtoは前置詞ではなく、目的を表す不定詞の一部です。そのため、後ろには必ず動詞の原形を置きます。
- use a knife to cut vegetables
野菜を切るためにナイフを使う - use email to send the file
ファイルを送るためにメールを使う - use points to pay for the ticket
チケット代を払うためにポイントを使う
× use a knife to cuttingや× use email to sentにはしません。助動詞の後ろと同じように、to + 動詞の原形と覚えましょう。
use A to doとuse A for doingの違い
どちらも目的を表せますが、文の見せ方が少し違います。
- use A to do:Aを使って行う具体的な動作に焦点
- use A for doing:Aの一般的な用途・目的に焦点
- I use this camera to record interviews.
私はインタビューを録画するためにこのカメラを使います。 - I use this camera for recording interviews.
私はこのカメラをインタビュー録画用に使います。
この例では意味はほぼ同じです。会話では、具体的に「何をするか」を続けやすいuse A to doが簡潔です。一方、用途の名前を示すならfor + 名詞/動名詞が便利です。詳しくはuse A for Bの意味・語順とto・asの違いもご覧ください。
use A as Bとの違い
use A as Bは目的ではなく、Aに与える役割を表します。
- I use this table to do my homework.
私は宿題をするためにこのテーブルを使います。 - I use this table as a desk.
私はこのテーブルを机として使います。
to do my homeworkは行う動作、as a deskはテーブルが果たす役割です。役割を示す構文はuse A as Bの意味・語順とfor・treatとの違いで詳しく解説しています。

形が似た3つの表現を区別しよう
use A to do:Aを使って~する
I use this machine to make coffee.
私はコーヒーを作るためにこの機械を使います。
useは現在形の動詞、Aは目的語、to makeは目的です。
used to do:以前は~した
I used to make coffee by hand.
以前は手作業でコーヒーを入れていました。
used to + 動詞の原形は、今とは異なる過去の習慣・状態を表します。道具を使う意味ではありません。
be used to doing:~することに慣れている
I am used to making coffee early in the morning.
私は早朝にコーヒーを入れることに慣れています。
このtoは前置詞なので、後ろは名詞または動名詞です。am used to makeではなく、am used to makingとなります。
be used to doは文脈で意味を見分ける
A is used to doは「Aは~するために使われる」というuse A to doの受け身にもなります。
- This tool is used to open cans.
この道具は缶を開けるために使われます。 - These sensors are used to detect smoke.
これらのセンサーは煙を検知するために使われます。
主語が道具や機械で、後ろが動詞の原形なら「~するために使われる」と考えるのが自然です。
一方、She is used to working at night.のように人が主語で、後ろが-ingなら「~することに慣れている」です。
日常会話・仕事で使える例文
日常・家庭
- I use a timer to avoid burning dinner.
夕食を焦がさないようにタイマーを使います。 - Can I use your charger to charge my phone?
スマホを充電するために充電器を借りてもいい? - She used a towel to dry the floor.
彼女は床を乾かすためにタオルを使いました。
仕事
- We use this spreadsheet to manage the schedule.
私たちは予定を管理するためにこの表計算シートを使います。 - Use the search box to find old messages.
過去のメッセージを探すには検索欄を使ってください。 - Our team uses AI to summarize meeting notes.
私たちのチームは議事録を要約するためにAIを使っています。
旅行・学習
- I used my phone to show the driver the address.
運転手に住所を見せるためにスマホを使いました。 - Use this phrase to ask for directions.
道を尋ねるときはこのフレーズを使ってください。 - She uses short videos to practice listening.
彼女はリスニング練習に短い動画を使っています。
日本人が間違えやすいポイント
1.Aを省くと意味が変わることがある
I use to study English.では「英語を勉強するために何を使うか」が欠けています。I use this app to study English.のように道具Aを入れます。
「以前は英語を勉強していた」ならI used to study English.です。発音ではused toが「ユーストゥ」に近く聞こえるため、文脈と語順で見分けます。
2.toの後ろを-ing形にしない
× I use this app to learning English.
○ I use this app to learn English.
for learning Englishなら-ing形ですが、目的の不定詞はto learnです。
3.人を「道具」のように表すと冷たくなる場合がある
They used me to get information.は「彼らは情報を得るために私を利用した」となり、悪用されたような響きがあります。中立的に協力を頼んだと言いたいなら、They asked me to help them get information.とすると自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
use A to doがすぐ出ないときは、道具を使う動作と目的の動作を2文に分けても伝わります。
- I use this app to translate menus.
→ This app translates menus for me.
このアプリがメニューを翻訳してくれます。 - Use this button to call the staff.
→ Press this button. The staff will come.
このボタンを押してください。スタッフが来ます。 - We use this room to hold meetings.
→ We have meetings in this room.
私たちはこの部屋で会議をします。 - I use podcasts to practice listening.
→ I listen to podcasts for practice.
練習のためにポッドキャストを聞きます。
まとめ
- use A to doは「Aを使って~する・~するためにAを使う」
- Aは道具・手段、to doは目的の動作
- toの後ろには動詞の原形を置く
- use A for doingはAの用途に焦点を置く
- used to doは「以前は~した」
- be used to doingは「~することに慣れている」
- A is used to doは「Aは~するために使われる」という受け身
ほかの定型構文も体系的に確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧も活用してください。











