want A to doの意味は?want to doとの違い・語順と使い方

want A to doの意味と使い方を表すアイキャッチ

want A to do は、「Aに〜してほしい」「Aが〜することを望む」を表す形です。学校英語では「want+人+to不定詞」と習うことが多いですが、会話では人だけでなく、物や状況をAに置くこともあります。

いちばん大切なのは、to doの動作をするのは誰かを見ることです。I want to leave. なら出ていくのはI、I want you to leave. なら出ていくのはyou。この違いが分かれば、語順を丸暗記しなくても理解できます。

先に結論

  • want to do:自分が〜したい
  • want A to do:Aに〜してほしい
  • I want you to … は場面によって強く聞こえるため、依頼では Could you …? なども使う

want A to doの意味と基本の形

基本形は次のとおりです。

主語+want+A+to+動詞の原形

I want you to call me tonight.
今夜、あなたに電話してほしい。

She wants her son to study abroad.
彼女は息子に留学してほしいと思っています。

We want the meeting to start on time.
私たちは会議が時間どおりに始まってほしいと思っています。

Aは「人」に限りません。最後の例のように、the meeting のような物事も置けます。

なぜ「Aに〜してほしい」になるの?

want の直後にあるAは、文全体ではwantの目的語ですが、意味の上では後ろのto doを行う人・ものです。

  • I want to see the manager.:見るのはI
  • I want you to see the manager.:見るのはyou

日本語では「私は/あなたに/会ってほしい」と助詞で関係を示します。英語は語順で示すため、wantとto doの間にAを入れるだけで「その動作をAにしてほしい」という関係ができます。

want to doとwant A to doの主語の違いを示すイラスト
want to doは自分の希望、want A to doは別の人・ものへの希望

しゅみすけ(大山俊輔)

toの直前にいるAを「次の動作の担当者」と考えると、語順がかなり見やすくなります。

want to doとの違い

一語加わるだけですが、希望する行動の主語が変わります。

動作をする人 意味
I want to go. I 私は行きたい。
I want you to go. you 私はあなたに行ってほしい。
Do you want to help? you あなたは手伝いたいですか。
Do you want me to help? me 私に手伝ってほしいですか。

Do you want me to …? は、「私が〜しましょうか」「〜したほうがいい?」と相手の希望を確かめる、とても実用的な形です。

Do you want me to carry your bag?
バッグを持ちましょうか。

What do you want me to do?
私にどうしてほしいの?

What do you want me to say?
私に何と言ってほしいの?

Aには目的格を使う

Aが代名詞なら、Iではなくme、heではなくhimの形を使います。

  • want me to do
  • want him to do
  • want her to do
  • want us to do
  • want them to do

× I want he to come.
I want him to come.
彼に来てほしいです。

場面別:自然な例文

日常会話・家庭

I want the kids to be in bed by nine.
子どもたちには9時までに寝てほしい。

Mom wants us to clean the kitchen.
母は私たちにキッチンを掃除してほしがっています。

Do you want me to turn down the music?
音楽の音量を下げようか。

仕事

I’d like you to check these numbers once more.
この数字をもう一度確認していただきたいです。

Our client wants us to finish the draft by Friday.
クライアントは金曜までに草案を仕上げてほしいと言っています。

We want everyone to feel free to speak up.
全員に遠慮なく意見を言ってほしいと思っています。

恋愛・人間関係

I want you to be honest with me.
私には正直でいてほしい。

I don’t want you to change for me.
私のために変わってほしいとは思っていません。

She wants him to meet her parents.
彼女は彼に自分の両親と会ってほしいと思っています。

海外旅行

Do you want me to take a picture of you?
写真を撮りましょうか。

We want the driver to pick us up at seven.
運転手には7時に迎えに来てほしいです。

I want you to show me where we are on the map.
地図で今いる場所を教えてほしいです。

I want you to … は命令っぽく聞こえる?

文法的には正しくても、I want you to … は「私はあなたにそうしてほしい」と自分の希望を正面から伝える形です。親から子、上司から部下、親しい相手への強い希望なら自然ですが、単なるお願いでは直接的・権威的に響くことがあります。

たとえば仕事で「このメールを確認してください」と頼むなら、次のほうが柔らかいことがあります。

  • Could you check this email?:このメールを確認していただけますか。
  • I’d like you to check this email.:このメールを確認していただきたいです。
  • Would you mind checking this email?:このメールを確認していただけますか。

I’d like you to …I want you to … より控えめです。ただし、これも「相手にしてほしい内容」を明確に伝えるため、関係性や声の調子は大切です。

しゅみすけ(大山俊輔)

want A to doは「希望」を表す形であって、いつでも丁寧な「お願い」になるわけではありません。依頼ならCould you …?も選択肢にしましょう。

否定文はどこを否定するかに注意

日常会話で最も自然なのは、wantを否定する形です。

I don’t want you to wait for me.
私を待ってほしくありません。

これは「あなたが待つことを私は望まない」という意味です。一方、次の形も文法的には可能です。

I want you not to tell anyone.
あなたには誰にも言わないでほしい。

want A not to do は「Aがしないこと」を特に望む形で、やや硬く強調的です。普通の会話なら I don’t want you to tell anyone. のほうが自然です。

want A to be Bもよく使う

doの位置にbeを置くと、「AがBであってほしい」「AをBの状態にしたい」と言えます。

I want you to be happy.
あなたには幸せでいてほしい。

We want the instructions to be simple.
説明は簡単であってほしいです。

He wants everything to be perfect.
彼はすべてが完璧であってほしいと思っています。

want A doneとの違い

want A done は、Aの後ろに過去分詞を置き、「Aが〜された状態になってほしい」という完成状態に焦点を当てます。

  • I want you to finish this by Friday.
    あなたにこれを金曜までに終えてほしい。(行う人=youを明示)
  • I want this finished by Friday.
    これを金曜までに終わらせてほしい。(終わった状態を重視)

後者は職場などでよく使われますが、言い方によってはかなり強い指示になります。

似た表現との違い

表現 中心の意味
want A to do Aへの希望 I want you to stay.
would like A to do 控えめ・丁寧な希望 I’d like you to stay.
ask A to do Aに依頼する I asked her to stay.
tell A to do Aに指示・命令する I told him to stay.
need A to do Aにしてもらう必要がある I need you to stay.

want は気持ち、ask は実際に頼む行為、tell は伝達・指示、need は必要性に焦点があります。

日本人が間違えやすいポイント

1.want that you … としない

「あなたが来ることを望む」を日本語から組み立てて、× I want that you come. としがちです。標準的な日常英語では、次の語順にします。

I want you to come.
あなたに来てほしい。

2.toの後ろを過去形や三単現にしない

× She wants him to comes early.
She wants him to come early.

toの後ろは主語がhimでも動詞の原形です。

3.「〜してほしかった」はwanted A to do

I wanted you to tell me sooner.
もっと早く教えてほしかった。

wantを過去形にします。実際に相手が教えたかどうかは、この文だけでは分かりません。

すぐ出てこないときの簡単な言い換え

want A to doの語順に迷ったら、お願いとして言える場面では Could you …? に逃げられます。

  • I want you to open the window.
    Could you open the window?
    窓を開けてもらえますか。
  • I want you to call me later.
    Please call me later.
    あとで電話してください。
  • Do you want me to help?
    Can I help?
    手伝いましょうか。

意味は完全に同じではありませんが、会話を止めずに目的を達成できます。

関連表現

「したい」という気持ちの強さを比べたい方は、long to doの意味とwantとの違いも参考になります。また、誰かが来るのを「待つ」と言いたい場合は、wait forの意味と使い方もあわせて確認してみてください。

まとめ

  • want A to doは「Aに〜してほしい」
  • Aは後ろのto doを行う人・もの
  • 代名詞はme、him、her、us、themなど目的格にする
  • want to doは自分の希望、want A to doは別の人・ものへの希望
  • I want you to … は直接的なので、依頼ではCould you …?やI’d like you to …も便利
  • 迷ったら「toの直前にいるAが、次の動作をする」と考える

want A to do は、相手への希望を表すだけでなく、Do you want me to …? のように気の利いた提案にも使える形です。「誰がその動作をするのか」を意識しながら、自分の生活に近い例文で練習してみましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

ご相談専門お電話番号

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

恋と仕事に効く英語:News Letterの一覧