
「この本は読む価値がある」「この情報には価値がある」「その経験には価値があった」。日本語ではすべて「価値がある」と言えますが、英語は何の価値を評価しているかによって表現が変わります。
お金・時間・労力に見合うなら worth、物・情報・人が貴重なら valuable、行動や経験をする意義があるなら worthwhile、人生や人間関係に意味があるなら meaningful が基本です。
Contents
「価値がある」は英語で?先に結論
最もよく使う基本表現は be worth … です。
- This book is worth reading.
この本は読む価値があります。 - It’s worth the price.
それにはその値段だけの価値があります。 - It’s worth a try.
試してみる価値があります。
ただし、「貴重な情報」なら valuable information、「時間を使う価値のある活動」なら a worthwhile activity、「意味のある経験」なら a meaningful experience が自然です。
| 英語 | 中心の意味 | 自然な対象 |
|---|---|---|
| worth | 費用・時間・労力に見合う | 値段、訪問、行動、手間 |
| valuable | 貴重・有用で価値が高い | 物、情報、助言、人材 |
| worthwhile | 時間や努力をかける意義がある | 活動、経験、仕事、目標 |
| meaningful | 意味・意義・心の重みがある | 経験、会話、関係、人生 |
しゅみすけ(大山俊輔)
worth:お金・時間・労力に見合う
worth は、払ったお金、使った時間、かけた労力に対して「それだけの価値がある」と判断するときに使います。形は be worth+名詞、または be worth+動名詞です。
- The museum is worth a visit.
その美術館は訪れる価値があります。 - This course is worth the money.
この講座には支払うお金だけの価値があります。 - The view was worth the long walk.
その景色は長く歩くだけの価値がありました。 - It’s not worth the risk.
そのリスクを冒すほどの価値はありません。
worth doingの語順
「〜する価値がある」は be worth doing です。
- It’s worth checking.
確認する価値があります。 - This movie is worth watching.
この映画は見る価値があります。 - The idea is worth discussing.
その案は話し合う価値があります。
worth to do とは通常言いません。worth の後ろは名詞、または動名詞にします。
valuable:物・情報・人が貴重で役に立つ
valuable は、金銭的に高価な物だけでなく、情報・助言・経験・人材などが貴重で役に立つことを表します。
- This is valuable information.
これは価値のある情報です。 - Thank you for your valuable advice.
貴重なアドバイスをありがとうございます。 - She is a valuable member of our team.
彼女は私たちのチームに欠かせない貴重なメンバーです。 - I gained valuable experience abroad.
海外で貴重な経験を得ました。
valuable は「それを持っていること自体に価値がある」という感覚です。対して worth は、費用や手間との比較を含みます。
- The advice was valuable.
その助言は貴重で役に立ちました。 - The advice was worth paying for.
その助言にはお金を払う価値がありました。
worthwhile:行動や経験に時間をかける価値がある
worthwhile は「時間や努力を使っても得るものがある」という意味の形容詞です。活動・経験・計画などによく使います。
- It was a worthwhile experience.
それは価値のある経験でした。 - Volunteering can be very worthwhile.
ボランティアはとても意義のある活動になり得ます。 - The project is difficult but worthwhile.
そのプロジェクトは難しいですが、取り組む価値があります。 - We had a worthwhile discussion.
私たちは有意義な話し合いができました。
It is worthwhile to do … や It is worthwhile doing … も使えますが、日常会話では It’s worth doing. のほうが短く自然なことが多いです。
meaningful:意味・意義・心の重みがある
meaningful は、金銭的な価値ではなく、人生・人間関係・仕事などにとって意味や意義があることを表します。
- We had a meaningful conversation.
私たちは意味のある会話をしました。 - It was a meaningful experience for me.
それは私にとって意義のある経験でした。 - I want to do meaningful work.
意義のある仕事がしたいです。 - Her gift was small but meaningful.
彼女の贈り物は小さなものでしたが、意味のあるものでした。
worthwhile experience は「時間や努力をかけた甲斐があった経験」、meaningful experience は「自分にとって深い意味を持つ経験」です。どちらも「価値のある経験」と訳せますが、焦点が違います。

worthとvalueは同じではない
value は名詞で「価値」、動詞で「大切にする・高く評価する」です。日本語の「価値がある」をそのまま have value と表せる場面もありますが、日常会話では worth や valuable のほうが自然なことが多いです。
- This data has value for researchers.
このデータは研究者にとって価値があります。 - I value your opinion.
あなたの意見を大切にしています。 - We provide value to our customers.
私たちは顧客に価値を提供します。
have value は客観的・抽象的に価値の存在を述べる響きがあります。「この映画は見る価値がある」なら This movie has value. ではなく This movie is worth watching. が自然です。
日常・仕事で使える例文
買い物・旅行
- Is it worth the price?
それには値段だけの価値がありますか? - The hotel is expensive, but it’s worth it.
そのホテルは高いですが、その価値はあります。 - Kyoto is worth visiting in autumn.
京都は秋に訪れる価値があります。 - This bag is valuable, so please handle it carefully.
このバッグは高価なので、丁寧に扱ってください。
仕事・学び
- Your feedback is valuable to us.
あなたのフィードバックは私たちにとって貴重です。 - The training was hard but worthwhile.
研修は大変でしたが、受ける価値がありました。 - This issue is worth discussing.
この問題は話し合う価値があります。 - We need to focus on work that creates real value.
本当の価値を生む仕事に集中する必要があります。
恋愛・人間関係
- This relationship is worth fighting for.
この関係は守るために努力する価値があります。 - We had a meaningful talk last night.
昨夜、私たちは意味のある話をしました。 - Her friendship is very valuable to me.
彼女との友情は私にとってとても大切です。
短い会話で確認
A: The workshop is a little expensive. Do you think I should go?
そのワークショップ、少し高いんです。行ったほうがいいと思いますか?
B: Yes. I took it last year, and it was worth the money.
はい。去年受けましたが、お金を払う価値がありました。
A: Did you learn anything useful?
何か役立つことを学びましたか?
B: Definitely. I got a lot of valuable advice.
もちろんです。貴重なアドバイスをたくさん得ました。
日本人が間違えやすい言い方
worthの前にveryを置かない
worth を強めたいとき、通常は very worth ではなく well worth を使います。
- The trip was well worth the cost.
その旅行は費用をかけるだけの十分な価値がありました。 - This book is well worth reading.
この本はぜひ読む価値があります。
valuableとinvaluableに注意
invaluable は「価値がない」ではなく、価値をつけられないほど貴重な という意味です。
- Her help was invaluable.
彼女の助けは非常に貴重でした。
「価値がない」は worthless や not worth it を使います。ただし worthless は強い否定なので、人に直接使うのは避けたほうが安全です。
- It’s not worth the time.
それは時間をかける価値がありません。 - The old ticket is worthless now.
その古い切符には今では金銭的価値がありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
この表現を知らなければ、どう言えばいい?
worthwhile や meaningful が出てこなくても、簡単な英語で価値を説明できます。
- It’s good for me.
それは私のためになります。 - I learned a lot from it.
そこから多くを学びました。 - It helped me a lot.
それはとても役に立ちました。 - I’m glad I did it.
やってよかったです。 - It was important to me.
それは私にとって大切でした。 - You won’t waste your time.
時間を無駄にはしません。
「価値」という抽象語を使わなくても、「役に立った」「学べた」「やってよかった」と結果を言えば十分に伝わります。
FAQ
「行く価値がある」は英語で?
It’s worth going. または場所を主語にして The place is worth visiting. と言えます。worth to go は通常使いません。
「それだけの価値がある」は英語で?
It’s worth it. が最も自然です。価格に見合うなら It’s worth the price.、努力に見合うなら It’s worth the effort. と具体化できます。
「価値のある人材」はvaluable personでいい?
仕事の文脈なら a valuable team member、a valuable employee が自然です。valuable person だけでは、人の価値を物のように評価する響きになる場合があります。
「価値のある時間」は英語で?
有意義な時間なら meaningful time、楽しく充実した時間なら quality time、時間を使った甲斐があるなら time well spent が自然です。
worthwhileとworth itの違いは?
worthwhile は形容詞として a worthwhile project のように名詞の前に置けます。worth it は「それだけの価値がある」という定型表現で、It was worth it. のように使います。
まとめ
「価値がある」は、費用・時間・労力に見合うなら worth、物・情報・人が貴重なら valuable、行動や経験に取り組む意義があるなら worthwhile、深い意味があるなら meaningful を使います。
関連表現は、be worth doingの意味・語順と使い方、worth your whileの意味・使い方、worthy ofの意味・使い方、worth its weight in goldの意味・使い方もあわせて確認すると、worth周辺の表現が整理できます。










