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悪役は、生まれたときから悪だったのでしょうか。
映画『マレフィセント(Maleficent)』は、ディズニーの名作『眠れる森の美女』を、オーロラ姫に呪いをかけた妖精マレフィセントの側から描き直した物語です。アンジェリーナ・ジョリーの圧倒的な存在感に加え、悪役の心の傷や、愛の意味を見つめ直す物語として楽しめます。
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本作は、1959年のディズニー・アニメーション『眠れる森の美女』に登場する悪役を主人公にした実写作品です。単なる spin-off(派生作品)というより、元の物語を別の視点から組み替えた reimagining(再解釈作品)と考えると分かりやすいでしょう。
続編として、2019年に『マレフィセント2(Maleficent: Mistress of Evil)』も公開されています。
若き日のマレフィセントは、魔法の国ムーアで暮らす、強く心優しい妖精でした。しかし、人間の青年ステファンとの出会いと裏切りによって深く傷つき、やがて王となった彼への復讐を決意します。
マレフィセントは、ステファン王の娘オーロラに恐ろしい呪いをかけます。ところが、成長していくオーロラを見守るうちに、彼女の中に思いがけない感情が芽生えていきます。

「理由もなく悪くなった人」として片づけず、その人が何に傷つき、なぜ変わったのかを描いているところが本作の見どころです。悪役として知られる人物にも、純粋だった時代と失ったものがある。その視点が、よく知る物語をまったく違って見せてくれます。
元になった作品と見比べたい方は、関連記事の『眠れる森の美女』で学ぶ英語表現もあわせてどうぞ。
アンジェリーナ・ジョリーの英語は、低く落ち着いた声で、言葉の区切りも比較的はっきりしています。ファンタジー特有の表現はありますが、短いフレーズを選べばリスニングや音読の練習にも使えます。
Well, well. What do we have here?
これはこれは。いったい何でしょう。
Well, well. は、意外な人や状況に出会ったときの「これはこれは」「ほう」に近い表現です。驚きだけでなく、相手を問い詰めたり、少しからかったりする響きになることもあります。
明るい「へえ!」としていつでも使えるわけではなく、声の調子や場面によっては威圧的に聞こえる点に注意しましょう。
Go no further.
それ以上進むな。
further はここでは「さらに先へ」という意味です。no further で「これ以上は〜ない」となり、相手の動きを強く止める表現です。
日常会話ではやや芝居がかった強い言い方なので、普通に「そこで止まって」と言うなら Stop there. のほうが使いやすいでしょう。
I feel sorry for her.
彼女がかわいそうです。
feel sorry for + 人 は、つらい状況にいる人へ同情するときの定番表現です。「その人に申し訳なく思う」という意味ではありません。
同じ sorry for でも、主語や文脈によって「同情」と「謝罪・後悔」が変わるので、まとまりで覚えるのがおすすめです。
She tried to reverse the spell.
彼女は呪いを解こうとしました。
reverse は「反対にする」「元に戻す」、spell はこの文脈では「呪文・呪い」です。ファンタジー映画でよく登場する組み合わせです。
呪いを「かける」は cast a spell、呪いを「解く」は break a spell とも言えます。
マレフィセントの話し方はゆっくりで明瞭な場面が多いため、まずは彼女の短いセリフに絞ると取り組みやすくなります。
映画を英語教材として使う基本手順は、映画で英語を学ぶ方法のまとめでも詳しく紹介しています。
『マレフィセント』は、『眠れる森の美女』の悪役を別の角度から見つめ直す物語です。傷つけられた経験が人を変えること、そして一度閉ざした心にも変化が起こりうることを描いています。
Well, well. や Go no further. には作品らしい迫力があり、feel sorry for … は日常でも使いやすい表現です。アンジェリーナ・ジョリーの明瞭な発音にも注目しながら、短いフレーズから英語を拾ってみてください。
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