add insult to injuryの意味は?「追い打ちをかける」の使い方・例文と類似表現の違い

add insult to injury(追い打ちをかける)の意味を表すアイキャッチ画像

add insult to injury は、「すでに悪いことが起きているところへ、さらに嫌なことを重ねる」「追い打ちをかける」という意味の英語イディオムです。

たとえば、電車に乗り遅れたうえに雨まで降り出した場面や、仕事で失敗した人へ心ない一言を重ねる場面で使えます。ただし、単に悪いことが二つ続くだけでなく、二つ目の出来事が最初のつらさをいっそう強くする感覚がポイントです。

しゅみすけ(大山俊輔)

直訳の「傷に侮辱を加える」を、まず悪いことがあり、そこへ別の痛手が重なる図として捉えると覚えやすくなります。

add insult to injuryの意味

add insult to injury の基本的な意味は、次のとおりです。

  • 悪い状況をさらに悪くする
  • つらい人に追い打ちをかける
  • 不運や屈辱をもう一つ重ねる

Losing the client was bad enough, but blaming Mia added insult to injury.
顧客を失っただけでも大変なのに、ミアを責めたことでさらに追い打ちをかけました。

My flight was canceled, and to add insult to injury, the airline lost my bag.
飛行機が欠航になり、そのうえ航空会社に荷物まで紛失されました。

直訳「傷に侮辱を加える」からニュアンスを理解する

injury は「けが」のほか、「損害・被害・つらい出来事」を表します。そこへ insult(侮辱・無礼な扱い)まで add(加える)ので、傷ついている人をさらに傷つけるイメージになります。

injuryにinsultが加わり追い打ちになるイメージ図

現在では、二つ目の出来事が文字どおりの「侮辱」でなくても使えます。追加料金、雨、遅延、失礼な言葉など、最初の問題をいっそう腹立たしく、悲しく、困難にするものなら自然です。

よく使われる形と語順

add insult to injury

文中で動詞句として使う基本形です。

His joke only added insult to injury.
彼の冗談は、ただ追い打ちをかけただけでした。

to add insult to injury, …

二つ目の悪い出来事を紹介するとき、文頭でよく使います。「さらに悪いことに」「そのうえ困ったことに」というつなぎ方です。

My laptop stopped working, and to add insult to injury, I hadn’t backed up the file.
パソコンが動かなくなり、さらに悪いことに、そのファイルをバックアップしていませんでした。

adding insult to injury

分詞句や進行形でも使えます。

They charged us a cancellation fee, adding insult to injury.
先方はキャンセル料まで請求し、追い打ちをかけました。

場面別の自然な例文

仕事

They rejected my proposal and then asked me to fix someone else’s version. That really added insult to injury.
私の提案を却下したうえで、別の人の案の修正まで頼まれました。本当に追い打ちでした。

旅行

The hotel gave away our room, and to add insult to injury, they refused to arrange another one.
ホテルに部屋をほかの人へ回され、そのうえ代わりの部屋の手配も断られました。

恋愛・人間関係

He forgot our anniversary and added insult to injury by saying it wasn’t important.
彼は記念日を忘れ、しかも大切ではないと言って追い打ちをかけました。

家庭・暮らし

The washing machine broke, and to add insult to injury, water flooded the kitchen.
洗濯機が壊れ、そのうえ水がキッチンまであふれました。

似た表現との違い

add fuel to the fire

add fuel to the fireの意味・使い方 は「火に油を注ぐ」。口論や問題など、すでに動いている悪い状況をさらに激しくすることに焦点があります。

一方、add insult to injury は、すでに被害や不運を受けた人へ、別の屈辱・不便・痛手が重なることに焦点があります。

rub it in

rub it inの意味・使い方 は、人の失敗や負けを何度も口にして、嫌な気持ちを強める表現です。言葉や態度による追い打ちに範囲が狭まります。

go from bad to worse

go from bad to worseの意味・使い方 は、状況そのものが「悪い状態からさらに悪い状態へ進む」ことを客観的に描きます。

When it rains, it pours.

「泣きっ面に蜂」を英語で表す方法 で紹介している When it rains, it pours. は、悪いことが立て続けに起こる状況全体を表します。誰かが意図的に追い打ちをかけた場合に限りません。

日本人が間違えやすいポイント

injuryは実際のけがだけではない

この表現の injury は、身体的なけがに限定されません。損失、失敗、恥ずかしい出来事、期待外れなどにも使えます。

insultがなくても使える

二つ目の出来事が失礼な発言でなくても問題ありません。「欠航のうえ荷物も紛失」「故障のうえ修理代も高額」のような不運にも使えます。

人を直接目的語にしない

add someone insult to injury とは言いません。定型のまとまりとして add insult to injury を使います。

しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える

このイディオムがすぐ出てこなければ、難しく考えず、悪いことがもう一つ起きたと直接説明すれば通じます。

  • That made things even worse.
    それで事態がさらに悪くなりました。
  • Another bad thing happened.
    もう一つ悪いことが起きました。
  • As if that wasn’t bad enough, …
    それだけでも十分ひどいのに、さらに……。
  • And then it got worse.
    そして、さらに悪くなりました。

しゅみすけ(大山俊輔)

会話では That made things even worse. だけでも十分です。まず状況を伝え、あとからイディオムを増やしていきましょう。

会話例

A: How was your trip home?
帰りの旅行はどうでしたか。

B: My train was delayed for two hours.
電車が2時間遅れました。

A: That’s awful.
それは大変ですね。

B: And to add insult to injury, I left my umbrella on the train.
しかも追い打ちをかけるように、電車に傘を忘れました。

まとめ

add insult to injury は、「すでに悪いことが起きているところへ、さらに嫌なことを重ねる」「追い打ちをかける」というイディオムです。

  • injury=最初の被害・不運
  • insult=さらに加わる屈辱・不便・痛手
  • to add insult to injury は「さらに悪いことに」と話をつなぐ定番形
  • 簡単に言うなら That made things even worse.

ほかの表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧も活用してください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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