throw caution to the windの意味は?「思い切って行動する」の使い方と例文

throw caution to the windの意味・使い方・ニュアンスを解説するアイキャッチ画像

throw caution to the wind は、「慎重さを捨てて思い切って行動する」「結果を気にせず大胆にやる」という英語イディオムです。

勇気を出して一歩踏み出す肯定的な場面にも、後先を考えず無謀に動く否定的な場面にも使われます。話し手がその行動をどう評価しているかが大切です。

throw caution to the windの意味

caution は「用心・慎重さ」。それを風に投げて手放すことから、普段なら考えるリスクや心配をいったん脇に置き、行動に移す意味になります。

  • 迷いを捨てて挑戦する
  • 安全策をやめて大胆に動く
  • 結果を深く考えず行動する
  • 場合によっては無茶をする

直訳からニュアンスを理解しよう

直訳は「慎重さを風に投げる」です。風に飛ばした物は簡単には取り戻せません。そのため、単に少し勇気を出すよりも、用心する気持ちを手放して、えいっと行動に出る勢いがあります。

throw caution to the windの直訳イメージと実際の意味を比較した解説図

旅行を突然予約する、安定した仕事を辞めて夢を追う、思い切った提案をするなど、自由で爽快な決断にも使えます。一方、貯金を全部使う、安全ルールを無視するなど、危うい決断にも使われます。

しゅみすけ(大山俊輔)

この表現自体は「よい決断」とも「悪い決断」とも決めていません。後ろに and booked the trip が来れば楽しげ、and spent all his savings が来れば無謀に聞こえます。

よく使われる形と語順

throw caution to the wind

現在形・原形です。主語に応じて throws になります。

Sometimes you have to throw caution to the wind.
ときには慎重さを捨てて思い切る必要があります。

threw caution to the wind

過去形は threw です。

We threw caution to the wind and booked a last-minute trip.
私たちは思い切って、直前に旅行を予約しました。

throw caution to the winds

the winds と複数形にする形もあります。意味はほぼ同じですが、現在は単数形の to the wind も広く使われます。どちらを見ても理解できるようにしておきましょう。

decide to throw caution to the wind

「思い切ることに決める」と、決断の瞬間を表せます。

She decided to throw caution to the wind and apply for the job.
彼女は思い切って、その仕事に応募することにしました。

場面別の自然な例文

海外旅行

I threw caution to the wind and bought a ticket to Lisbon.
思い切ってリスボン行きの航空券を買いました。

仕事

He threw caution to the wind and presented his boldest idea.
彼は思い切って、最も大胆なアイデアを発表しました。

恋愛

She threw caution to the wind and told him how she felt.
彼女は思い切って、自分の気持ちを彼に伝えました。

買い物

We threw caution to the wind and ordered the most expensive dish.
私たちは奮発して、いちばん高い料理を注文しました。

無謀さを批判する場面

They threw caution to the wind and ignored every safety warning.
彼らは後先を考えず、すべての安全上の警告を無視しました。

take a chanceとの違い

表現 中心となる意味 ニュアンス
throw caution to the wind 慎重さを捨てて行動する 大胆さと無謀さの両方を含みうる
take a chance 成功する可能性に賭ける リスクを承知で試す
go for it 思い切ってやってみる 励ましとして肯定的
act recklessly 無謀に行動する 明確に否定的

前向きに背中を押すなら Go for it! が安全です。throw caution to the wind は、慎重さを手放すという危うさまで描写します。

without a second thoughtとの違い

without a second thoughtの意味・使い方は、「迷わず・ためらわず」に焦点があります。

  • without a second thought:考え直すことなく、すぐに
  • throw caution to the wind:用心を捨て、リスクを受け入れて

即決してもリスクがなければ without a second thought は使えますが、throw caution to the wind には通常、何らかの不安や危険があります。

日本人が間違えやすいポイント

  • cautionの前に冠詞を付けない:ここでは抽象的な「慎重さ」なので a caution とはしません。
  • throwの過去形はthrew:throwedではありません。
  • 必ず肯定的とは限らない:文脈によって「思い切る」にも「無茶をする」にもなります。
  • 実際に物を風へ投げる意味ではない:全体で一つのイディオムです。

簡単な英語で言い換えるなら

  • I decided to take the risk.
    そのリスクを取ることに決めました。
  • I stopped worrying and did it.
    心配するのをやめて、やりました。
  • I decided to go for it.
    思い切ってやることにしました。
  • He acted without thinking about the risk.
    彼はリスクを考えず行動しました。

しゅみすけ(大山俊輔)

前向きな「思い切ってやった」なら I decided to go for it. が簡単です。批判したいなら He didn’t think about the risk. と言えば、基本英語でニュアンスを分けられます。

まとめ

throw caution to the wind は、直訳の「慎重さを風に投げる」から、「心配や用心を捨てて思い切って行動する」を表します。

挑戦をたたえる表現にも、無謀さを批判する表現にもなるため、行動の内容と話し手の口調を確認しましょう。過去形は threw caution to the wind、簡単な言い換えは I decided to go for it. や I decided to take the risk. です。

ほかの表現は、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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