Easy does it.の意味は?「ゆっくり慎重に」の使い方とTake it easy.との違い

Easy does it.の意味・使い方・ニュアンスを解説するアイキャッチ画像

Easy does it. は、重い物や壊れやすい物を動かすときなどに「ゆっくり」「慎重に」「無理せずいこう」と声をかける定型表現です。

easy を見て「簡単にやればいい」と訳したくなりますが、ここで伝えているのは難易度ではありません。急がず、力を入れすぎず、落ち着いて進めようというニュアンスです。

この記事では、Easy does it. の意味、ネイティブが感じるニュアンス、使える場面、文法、Take it easy. や Be careful. との違いを、会話例とともに分かりやすく解説します。

Easy does it.の基本的な意味

Easy does it. の自然な日本語は、場面に応じて次のようになります。

  • ゆっくりね
  • 慎重に
  • そっといこう
  • 焦らずに
  • 無理せず少しずつ

特に、二人以上で何かを運ぶとき、細かい作業をするとき、相手が焦っているときに使われます。相手を叱る強い命令ではなく、落ち着いた協力的な声かけになることが多い表現です。

Easy does it. This box is heavier than it looks.
ゆっくりね。この箱、見た目より重いよ。

Easy does it. We don’t want to scratch the table.
慎重にいこう。テーブルに傷をつけたくないからね。

しゅみすけ(大山俊輔)

「簡単にやって」ではなく、「急がず、力を入れすぎず、落ち着いてやろう」という一言です。物を運ぶ場面を思い浮かべると覚えやすいですよ。

なぜeasyで「ゆっくり・慎重に」になる?

easy には「簡単な」だけでなく、動作や態度が穏やかで、力みがなく、無理のないという感覚があります。

たとえば Go easy on the brakes. なら「ブレーキを強く踏みすぎないで」、Take it easy. なら「無理しないで・気楽にね」です。Easy does it. も同じく、力や速さを抑えた状態を表しています。

この表現は単語ごとの直訳よりも、穏やかにやるのがうまくいく方法だという全体の感覚で理解するのが自然です。そのため、日本語では「ゆっくり慎重に」「焦らずに」と訳します。

Easy does it.のゆっくり慎重にというニュアンスを示す比較イラスト

Easy does it.のニュアンス

1.動作の速さや力を抑える

家具を運ぶ、飲み物を注ぐ、子どもやペットに近づくなど、急ぐと失敗しやすい場面で自然です。

Easy does it. Pour the sauce a little at a time.
ゆっくりね。ソースは少しずつ注いで。

2.相手の焦りを落ち着かせる

物理的な動作だけでなく、緊張して先を急ぐ人に「焦らなくて大丈夫」と伝えることもできます。

Easy does it. You don’t have to answer everything at once.
焦らなくていいよ。全部を一度に答えなくても大丈夫。

3.上から目線に聞こえることもある

親しい間柄や共同作業では柔らかい表現ですが、言い方によっては「落ち着け」「勝手に急ぐな」のように聞こえる場合があります。仕事で相手に配慮したいなら、Let’s take it slowly.There’s no need to rush. も使いやすい表現です。

よく使われる形と文法

Easy does it. は、この語順のまま覚える慣用的な定型表現です。現代英語の普通の文のように easy を主語、does を動詞と分解して作文に応用する形ではありません。ひとかたまりで覚えましょう。

通常は単独で使うか、後ろに短い理由や指示を続けます。

  • Easy does it.(ゆっくりね)
  • Easy does it with that chair.(その椅子、慎重に扱って)
  • Easy does it—we’re almost there.(焦らずに。もう少しだよ)
  • Easy does it, guys.(みんな、ゆっくりいこう)

Do it easy.Do easy. に語順を変える表現ではありません。また、定型表現としては通常 Easy does it. とピリオドを付けます。

場面別の自然な例文

家庭・引っ越し

A: Lift your side a little higher.
A:そっち側をもう少し高く上げて。

B: Got it. Easy does it.
B:分かった。ゆっくりいこう。

Easy does it with that vase. It was my grandmother’s.
その花瓶は慎重に扱ってね。祖母のものだったの。

料理・買い物

Easy does it. The lid is loose.
そっとね。ふたが緩んでいるから。

Easy does it with the salt. We can add more later.
塩は少しずつね。あとで足せるから。

仕事

Easy does it. Let’s check the numbers before we send the report.
焦らずいこう。報告書を送る前に数字を確認しよう。

We’re making progress, so easy does it and don’t rush the final test.
順調に進んでいるから、最後のテストは焦らず慎重にやろう。

旅行・レジャー

Easy does it on these wet steps.
濡れた階段だから、ゆっくり慎重にね。

Easy does it. The kayak may tip if we move too fast.
ゆっくりね。速く動くとカヤックが傾くかもしれないよ。

学習・緊張している相手への声かけ

Easy does it. Read one sentence at a time.
焦らずに。一文ずつ読もう。

A: I keep making mistakes.
A:何度も間違えちゃう。

B: Easy does it. You’re still learning.
B:焦らなくて大丈夫。まだ練習中なんだから。

Easy does it.と似た表現の違い

表現 中心となる意味 自然な場面
Easy does it. 急がず、力を入れすぎず慎重に 運搬・細かい作業・焦る相手への声かけ
Take it easy. 無理しないで・気楽にね 休養を勧める、別れ際、緊張を和らげる
Be careful. 危険に注意して けがや失敗の危険を警告する
Slowly. 速度を落として 速さだけを直接指示する
There’s no need to rush. 急ぐ必要はない 丁寧に安心させる

Take it easy.との違い

Take it easy. は、人に「無理をしないで」「気楽に」と伝える表現です。一方、Easy does it. は目の前の動作や進め方をゆっくり慎重にするよう促します。

You’ve worked enough today. Take it easy tonight.
今日は十分働いたよ。今夜はゆっくり休んで。

Easy does it while you carry that monitor.
そのモニターを運ぶときは慎重にね。

Be careful.との違い

Be careful. は危険への注意をはっきり伝えます。Easy does it. は「危ないぞ」という警告よりも、落ち着いて丁寧に進めようというやや穏やかな声かけです。

日本人が間違えやすいポイント

「簡単にやる」と訳さない

Easy does it. は「簡単な方法でやる」ではありません。「簡単にできる」と言いたいなら、It’s easy.It’s a piece of cake. が合います。

相手の性格を評価する表現ではない

基本的には、今している動作や物事の進め方に対する声かけです。「あなたは気楽な人だ」といった人物評価には使いません。

強く言うと命令調になる

語気を強めると、相手の行動を制止する響きが出ます。柔らかく言いたいときは、穏やかな声で言うか、Let’s take it slowly. のように Let’s を使って一緒に進める姿勢を示しましょう。

しゅみすけ(大山俊輔)

仕事相手には「Easy does it.」だけより、「Let’s take it slowly.」「There’s no need to rush.」のほうが柔らかく聞こえる場面もあります。相手との関係に合わせて選びましょう。

すぐ出てこないときの簡単な言い換え

Easy does it. を思い出せなくても、次の中学英語レベルの表現で十分伝わります。

  • Go slowly.
    ゆっくり進んで。
  • Be careful.
    気をつけて。
  • Don’t rush.
    急がないで。
  • Take your time.
    時間をかけて大丈夫だよ。
  • Let’s do it slowly.
    ゆっくりやろう。

「難しい表現が出ないと話せない」と考える必要はありません。まずは Don’t rush.Go slowly. で直接伝え、慣れてきたら Easy does it. を使ってみましょう。

関連表現

「落ち着いて進める」ときには、次の記事も役立ちます。

まとめ

Easy does it. は「ゆっくり」「慎重に」「焦らずいこう」を表す定型表現です。

  • 難易度が「簡単」という意味ではない
  • 急がず、力を入れすぎず、丁寧に進める感覚
  • 物を運ぶ、細かい作業をする、焦る相手を落ち着かせる場面で使える
  • Take it easy. は「無理しないで」、Be careful. は「危険に注意して」が中心
  • 出てこなければ Don’t rush. や Go slowly. で言い換えられる

まずは、誰かと重い物を運ぶ場面で Easy does it. と声をかけるところから使ってみてください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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