be fraught withの意味は?「問題・危険をはらむ」の使い方とfull ofとの違い

be fraught withの意味・使い方・類似表現との違いを解説するアイキャッチ画像

be fraught with は「問題・危険・緊張などをはらんでいる」「〜に満ちている」という意味です。計画、状況、決定、人間関係などの中に、好ましくない要素が多く含まれていることを表します。

単なる be full of よりも、「その問題が状況全体に重くのしかかっている」「この先に悪い結果を招く恐れがある」という深刻さを伴います。ニュース、ビジネス、論説などでよく見かけますが、日常の出来事にも使えます。

be fraught withの基本的な意味と語順

基本形は次のとおりです。

主語 + be動詞 + fraught with + 問題・危険・緊張など

The plan is fraught with risks.
その計画は多くのリスクをはらんでいます。

Their relationship was fraught with tension.
二人の関係は緊張に満ちていました。

with の後ろには名詞または名詞句を置きます。典型的に続くのは次のような否定的な語です。

  • risk / danger:リスク・危険
  • difficulty / problem:困難・問題
  • tension / anxiety:緊張・不安
  • uncertainty:不確実性
  • complication:複雑な問題

しゅみすけ(大山俊輔)

fraught withは、箱の中に問題がいくつも詰め込まれているような表現です。単に問題が「ある」のではなく、状況そのものが問題を抱え込んでいる感覚があります。

fraughtのイメージは「重く積まれている」

fraught は歴史的に「荷物を積んだ」という意味と関係があります。船が貨物を積んで重くなっているように、ある状況が問題・危険・感情を多く抱えているイメージです。

現代の fraught with は、ほとんどの場合、望ましくないものを伴います。

The decision is fraught with political consequences.
その決定は政治的な影響を伴う危険があります。

この文は「政治的な結果がある」という中立的な説明ではなく、その影響が複雑で厄介になり得るという含みをもちます。

ネイティブが感じるニュアンス

問題が状況に組み込まれている

be fraught with は、外から偶然トラブルが一つ加わったというより、その計画や状況の性質上、問題がつきまとっていることを示します。

Comparing employees by a single score is fraught with problems.
一つの点数だけで従業員を比較することには、多くの問題がつきまといます。

将来の悪い結果を予感させる

まだ事故や失敗が起きていなくても、「危険を内包している」と警告できます。

Making promises without checking the budget is fraught with danger.
予算を確認せずに約束することは危険をはらんでいます。

やや硬く、重みのある表現

日常会話でも理解されますが、軽い不満に使うと大げさに響くことがあります。「このバッグは問題だらけ」のような普通の感想なら、This bag has a lot of problems. のほうが自然です。

仕事・日常・人間関係で使える例文

仕事・計画

The schedule is fraught with uncertainty.
そのスケジュールには不確定な要素が多くあります。

Launching before the tests are complete would be fraught with risk.
テスト完了前に公開するのは、大きなリスクを伴うでしょう。

The contract is fraught with legal complications.
その契約には法的に複雑な問題が多く含まれています。

Negotiations were fraught with misunderstandings from the start.
交渉は最初から誤解だらけでした。

人間関係・恋愛

Our first conversation after the breakup was fraught with tension.
別れた後の最初の会話は緊張に満ちていました。

Her relationship with her manager is fraught with conflict.
彼女と上司との関係は対立を抱えています。

Family gatherings had become fraught with anxiety.
家族の集まりは不安を伴うものになっていました。

旅行・暮らし

Driving through the mountains in winter can be fraught with danger.
冬に山道を運転することには危険が伴います。

Buying a house without an inspection is fraught with risk.
検査をせずに家を買うことには大きなリスクがあります。

社会・技術

Using personal data without clear consent is fraught with ethical problems.
明確な同意なしに個人データを使うことは、倫理的な問題をはらんでいます。

The history of the region is fraught with conflict.
その地域の歴史は対立に満ちています。

be fraught with・be full of・be riddled withの違い

be fraught with、be full of、be riddled withのニュアンスの違い

be fraught with:問題や危険を内包する

状況・行動・関係などが、深刻な問題や悪い結果の可能性を抱えていることを表します。

The proposal is fraught with practical difficulties.
その提案には実務上の困難が多くあります。

be full of:単純に「〜でいっぱい」

be full of は中立的で、良いものにも悪いものにも使えます。

The garden is full of flowers.
庭は花でいっぱいです。

The report is full of errors.
その報告書は間違いだらけです。

full of errors は誤りの量を伝えますが、fraught with risk は状況の危険性や深刻さに焦点があります。

be riddled with:穴だらけのように欠陥が広がる

riddle には「穴だらけにする」という意味があり、be riddled with は欠陥・誤り・腐敗などが全体に広がっていることを強く批判する表現です。

The report is riddled with errors.
その報告書は誤りだらけです。

fraught with errors よりも riddled with errors のほうが、「実際に多数の誤りが存在する」という印象が強くなります。

よく使われる組み合わせ

fraught with danger / risk

The shortcut is fraught with danger after dark.
日が暮れた後、その近道は危険に満ちています。

fraught with difficulty / problems

Changing the system overnight would be fraught with difficulties.
一夜で制度を変えることには多くの困難が伴うでしょう。

fraught with tension / emotion

The meeting was fraught with emotion.
その会議は感情が張り詰めていました。

emotion 自体は中立語ですが、この組み合わせでは、抑えにくい重い感情が場を支配している響きがあります。

fraughtを単独で使う形

fraught は名詞の前で「緊張した・問題の多い」という意味でも使えます。

It was a fraught meeting.
それは緊張に満ちた会議でした。

They had a fraught relationship.
二人は問題の多い関係でした。

特にイギリス英語では、人が fraught だと言うと「不安で張り詰めている」という意味になることもあります。ただし、まずは be fraught with + 名詞 の形を覚えれば十分です。

日本人が間違えやすいポイント

withの後ろに動詞をそのまま置かない

with は前置詞なので、後ろには名詞または動名詞を置きます。

× The plan is fraught with fail.
The plan is fraught with the risk of failure.
その計画は失敗のリスクをはらんでいます。

良いもので「いっぱい」には通常使わない

× The trip was fraught with fun.
The trip was full of fun.
その旅行は楽しいことがいっぱいでした。

fraught with は通常、問題・危険・不安などに使います。肯定的な内容なら full offilled with が自然です。

現在の問題と将来のリスクを区別する

riddled with errors は現に誤りが多数あること、fraught with risk は悪いことが起きる可能性を内包することに重点があります。

しゅみすけ(大山俊輔)

fraught withが出てこなければ、難しく考えなくて大丈夫です。It has many problems. や It could be dangerous. のように、「問題が多い」「危険かもしれない」と分けて言えば十分伝わります。

すぐ出てこないときの簡単な言い換え

  • It has many problems.
    それには多くの問題があります。
  • There are many risks.
    多くのリスクがあります。
  • It could be dangerous.
    それは危険かもしれません。
  • A lot could go wrong.
    多くのことがうまくいかない可能性があります。
  • The situation is very tense.
    状況は非常に緊張しています。

「何が含まれているか」を一語でまとめようとせず、problemsrisksdangeroustense のどれが中心かを選ぶと伝えやすくなります。

関連表現

危険が存在することより、「人・物が脅威になる」ことを伝えたい場合は、pose a threat toの意味とthreatenとの違いも参考になります。

まとめ

  • be fraught with は「問題・危険・緊張などをはらんでいる」
  • 語順は 主語 + be fraught with + 名詞
  • 状況が否定的な要素を重く抱え、悪い結果につながり得るニュアンスがある
  • be full of は中立的、be riddled with は欠陥が全体に広がる強い批判
  • 簡単には It has many problems.It could be dangerous. と言い換えられる

英熟語・定型表現を、意味・語順・ニュアンスまで体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もあわせてご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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