
Been there, done that. は、「それ、経験したことがある」「もう経験済み」という意味のカジュアルな完成フレーズです。直訳は「そこに行ったことがある、それをやったことがある」ですが、実際には場所ではなく、相手が話している状況や経験を指すことがよくあります。
共感を込めれば「分かるよ、私も経験した」。淡々と言えば「それはもうやったから興味がない」という少し突き放した響きにもなります。意味だけでなく、声の調子と場面を理解して使うことが大切です。
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Been there, done that.の意味は「それ、経験済み」
Been there, done that. は、I’ve been there, and I’ve done that.を短くした決まり文句です。主語のIと助動詞haveが省略されています。
- Been there.=その状況を経験したことがある
- Done that.=それをやったことがある
A: I’m nervous about changing careers.
B: Been there, done that.A:転職するのが不安なんだ。
B:分かるよ。私も経験した。
A: Do you want to try camping this winter?
B: Been there, done that.A:今年の冬、キャンプをしてみない?
B:それはもう経験済みだよ。
しゅみすけ(大山俊輔)

2つのニュアンス:共感と「もう十分」
共感:「私も同じ経験をしたよ」
相手が悩みや失敗を話しているとき、やさしい声で言えば「その気持ちは分かる」「あなただけではないよ」という共感になります。
A: I keep making mistakes at my new job.
B: Been there, done that. It gets easier.A:新しい仕事でミスばかりしてしまう。
B:私も経験したよ。だんだん楽になるよ。
ただし、Been there, done that.だけだと短く響きます。I know how you feel.(気持ちは分かるよ)や、経験から得た助言を続けると、共感が明確になります。
飽き・拒否:「それはもうやった」
新しい提案に対して乾いた調子で言うと、「もうやったから興味がない」「今さらやりたくない」という意味になります。
A: We could visit the same resort again.
B: Been there, done that. Let’s go somewhere new.A:また同じリゾートへ行ってもいいね。
B:そこはもう行ったし、やることもやったよ。新しい場所へ行こう。
この用法では、相手の提案や経験を軽く扱っているように聞こえることがあります。親しくない人や丁寧な場面では、より柔らかい言い方を選びましょう。
なぜhaveやIがない?文法と形
元の形は現在完了です。
- I have been there.(そこへ行ったことがある/その状況を経験したことがある)
- I have done that.(それをしたことがある)
会話の決まり文句になったことで、主語Iとhaveが省略され、過去分詞のbeenとdoneだけが残っています。自分で文を自由に作る一般的な省略ではなく、Been there, done that.というひとかたまりで覚えましょう。
書くときはカンマを入れるのが一般的です。発音するときも、Been thereで軽く区切り、done thatを続けます。
自然な使い方と例文
仕事の失敗に共感する
Forgot to attach the file? Been there, done that.
ファイルを添付し忘れたの?私もやったことがあるよ。
子育てや生活の大変さに共感する
Sleepless nights with a baby? Been there, done that.
赤ちゃんの世話で眠れない夜?私も経験したよ。
同じ提案を断る
Another all-night party? No thanks. Been there, done that.
また徹夜のパーティー?遠慮するよ。もう十分経験したから。
過去を振り返る
I used to chase every new trend—been there, done that.
以前は新しい流行を何でも追いかけていたよ。もうそういう経験は十分した。
相手を突き放さない言い方
悩んでいる相手に使うなら、短い共感や励ましを前後に添えると安心です。
- I’ve been there. I know it’s hard.(私も経験したよ。大変だよね)
- Been there, done that. You’re not alone.(私も経験済み。あなただけじゃないよ)
- I know how you feel. I went through the same thing.(気持ちは分かるよ。私も同じことを経験した)
- That happened to me too.(私にも同じことがあったよ)
特に深刻な悩みに対して、笑いながらBeen there, done that.だけを返すのは避けたほうが安全です。相手が何を必要としているかを聞き、まず話を受け止めましょう。
似た表現との違い
I’ve been there.:「私も同じ経験がある」
I’ve been there.はdone thatがない分、共感として使いやすい表現です。「つらい状況を私も通ったことがある」という寄り添う響きになりやすく、悩みを聞く場面ではこちらが無難です。
I’ve done that before.:「以前それをした」
I’ve done that before.は経験の事実を中立的に伝えます。飽きや突き放すニュアンスは必ずしもありません。
I’ve been to …:「場所へ行ったことがある」
I’ve been to Kyoto.のようにtoの後ろへ場所を置くと、「京都へ行ったことがある」という訪問経験です。Been there, done that.のthereは、文脈によって実際の場所にも比喩的な状況にもなります。
I know what you mean.:「言いたいことは分かる」
I know what you mean.は、相手の考えや感覚への共感です。自分が同じ経験をしたと明言する表現ではありません。
よくある間違い
I been there, I done that.にしない
完全な文に戻すなら、現在完了のI’ve been there, and I’ve done that.です。I beenやI doneだけでは、標準的な英文として必要なhaveがありません。決まり文句として主語ごと省略するか、完全な形にしましょう。
経験のない相手を見下すように使わない
得意げな声で言うと、「そんなことはとっくに知っている」という上から目線に聞こえます。相手が初めての経験を楽しそうに話しているときは、That sounds fun.など、話を広げる返しのほうが自然です。
この表現を知らなかったら?簡単な英語で伝える
Been there, done that.が出てこなくても、基本語で経験や共感を伝えられます。
- Me too.(私も)
- I did that too.(私もそれをしたよ)
- That happened to me too.(私にも同じことがあった)
- I know how you feel.(気持ちは分かるよ)
- I tried it before.(以前それを試したことがある)
- I don’t want to do it again.(もう一度やりたくはない)
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
Been there, done that.は、「それは経験したことがある」「もう経験済み」を表すカジュアルな完成フレーズです。I’ve been there, and I’ve done that.が短くなった決まり文句で、実際の場所だけでなく状況や体験にも使います。
やさしく言えば共感、乾いた調子なら「もう十分」という拒否になるため、声の調子と後に続ける言葉が重要です。ほかの会話表現は英熟語・定型表現の意味・使い方一覧から確認できます。











