
Now that you mention it, … は、相手の発言をきっかけに何かへ気づいたり、忘れていたことを思い出したりしたときの「そう言われてみれば」「言われてみると」です。
単に「今あなたがそれを述べた」ではなく、相手の一言によって自分の記憶や考えが動いたことを会話の流れに示します。
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Now that you mention it, …の意味
代表的な日本語訳は次のとおりです。
- そう言われてみれば
- 言われてみると
- そういえば、今思い出したけど
A: Have you seen Maya today?
今日はマヤを見かけた?
B: Now that you mention it, no. She’s usually here by nine.
そう言われてみれば、見てないね。普段は9時までに来ているのに。
Bは最初からマヤについて考えていたわけではありません。Aの質問によって、普段との違いに気づいています。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜこの意味になる?
now that は「今や〜なので」「〜となった今」という変化後の状況を示します。ここでは直訳すると「あなたが今それに触れたので」です。
そこから、あなたが言った今になって気づいた・思い出したという会話上の意味が生まれます。
mention は、長く詳しく説明するのではなく「話に出す・軽く触れる」という動詞です。その軽い一言がきっかけになる点も、この表現によく合っています。
よく使われる形と語順
基本形は次のとおりです。
Now that you mention it, + 気づいた内容・思い出した内容
Now that you mention it, he did seem a little tired.
そう言われてみれば、彼は少し疲れているように見えたね。
Now that you mention it, I haven’t received the confirmation email.
言われてみると、確認メールをまだ受け取っていません。
後ろは肯定文だけでなく、I don’t know. や I haven’t seen it. のような否定内容も自然です。また、会話では後半を省いて Now that you mention it, … と少し間を置き、その場で考えながら続けることもあります。
場面別の自然な例文
日常会話
A: Is the kitchen light always that dim?
キッチンの照明って、いつもあんなに暗かった?
B: Now that you mention it, it does look darker than usual.
そう言われてみれば、いつもより暗く見えるね。
仕事
A: Did Leo join yesterday’s meeting?
レオは昨日の会議に参加しましたか?
B: Now that you mention it, I don’t remember seeing him.
言われてみると、彼を見た覚えがありません。
恋愛・人間関係
A: She hasn’t talked about the trip lately.
彼女、最近その旅行の話をしていないね。
B: Now that you mention it, she’s been unusually quiet.
そう言われてみれば、彼女はいつになく静かだね。
海外旅行
A: Wasn’t breakfast included in our booking?
予約に朝食が含まれていなかった?
B: Now that you mention it, I think it was.
そう言われてみれば、含まれていたと思う。
家庭・暮らし
A: When did we last change the batteries?
最後に電池を替えたのはいつだっけ?
B: Now that you mention it, it’s been over a year.
言われてみると、もう1年以上たっているね。
似た表現との違い

Come to think of it, …との違い
Come to think of it, … は「考えてみれば」「そういえば」と、自分で考えを進めた結果として気づく表現です。
Now that you mention it は、相手の発言が直接のきっかけです。
Come to think of it, I haven’t seen Ken all week.
考えてみれば、今週ずっとケンを見ていない。
That reminds me, …との違い
That reminds me, … は「それで思い出した」と、関連する記憶・予定・用事へ会話をつなぎます。
Now that you mention it は、相手が今話した対象について改めて気づく場合に特に自然です。
That reminds me, I need to call the hotel.
それで思い出した。ホテルに電話しないと。
Speaking of …との違い
Speaking of +名詞 は「〜といえば」と、会話に出た語を手がかりに関連話題へ展開します。
Speaking of hotels, have you booked one for Osaka?
ホテルといえば、大阪のホテルは予約した?
日本人が間違えやすいポイント
自分だけで思いついた場面には使わない
相手が何も言っていないのに、自分でふと思い出したなら Come to think of it や I just remembered. が自然です。
mentionの後ろに同じ内容を繰り返さない
Now that you mention it の it は、相手が直前に話した内容を指します。通常、mention it about… のように後ろへ対象を重ねる必要はありません。
nowを「たった今」とだけ訳さない
このnowは時刻の「今」だけでなく、相手が話題に出したことで状況が変わった「今となって」というつながりを作っています。
簡単な英語で言い換える(しゅみすけ式)
この表現がすぐ出てこなくても、次の基本英語で十分伝わります。
- You’re right. I didn’t notice that.
本当だ。それには気づかなかった。 - I just remembered.
今思い出した。 - Yes, now I think about it, …
うん、今考えてみると〜。 - I didn’t think of that until you said it.
あなたが言うまで、それを考えていなかった。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
Now that you mention it, … は、相手の発言をきっかけに気づいたり思い出したりしたときの「そう言われてみれば」です。
- 相手の一言が気づきのきっかけ
- 応答の冒頭に置くのが基本
- Come to think of itは自分で考えて気づく
- That reminds meは関連する記憶や用事へつなぐ
- Speaking ofは関連話題へ展開する
まずは相手から質問されたときに、Now that you mention it, I think … や Now that you mention it, I haven’t … の形で使ってみましょう。
ほかの会話表現は英熟語・定型表現の親記事から確認できます。











