
flare upは、火・症状・争い・怒りなどが「急に強くなる」「再燃する」という意味の句動詞です。
単なる「悪化」ではなく、いったん弱まっていたものが再び勢いを増す場面や、突然激しくなる場面でよく使われます。この記事では、flare upの核となるイメージ、自然な語順、会話で使える例文、名詞flare-up、そしてget worseとの違いを分かりやすく解説します。
Contents
flare upの基本的な意味
flareには、炎がパッと明るく燃え上がるイメージがあります。そこにupが加わることで、炎や勢いが上向きに、急に強まる感覚になります。
- 火が燃え上がる
- 痛み・炎症・症状がぶり返す
- 争い・暴力が再燃する
- 怒りや感情が急に強くなる
共通するのは、静かな状態からパッと勢いが増すことです。
しゅみすけ(大山俊輔)
症状・痛みが「ぶり返す」
日常生活で特によく見かけるのが、痛み、アレルギー、皮膚の炎症などが急に悪化したり、再発したりする用法です。
My allergies flare up every spring.
毎年春になるとアレルギー症状がひどくなります。
My back pain flared up after the long flight.
長時間のフライトのあと、腰痛がぶり返しました。
Her eczema is flaring up again.
彼女の湿疹がまた悪化しています。
Spicy food sometimes makes my symptoms flare up.
辛いものを食べると、ときどき症状がぶり返します。
be flaring upにすると「今まさに症状が強くなっている」という進行中の変化を表せます。なお、症状について話す表現であり、原因や病名を判断する言葉ではありません。体調が気になるときは専門家に相談しましょう。
争い・緊張が「再燃する」
flare upは、人同士の口論、地域の衝突、緊張などにも使えます。落ち着いていた問題が再び激しくなるニュアンスがあります。
An argument flared up during the meeting.
会議中に口論が急に起こりました。
Tensions flared up again after the announcement.
発表のあと、緊張が再び高まりました。
Violence could flare up at any time.
いつ暴力が再燃してもおかしくありません。
The old dispute flared up over a small misunderstanding.
ちょっとした誤解をきっかけに、昔の争いが再燃しました。
怒り・感情が「急に強まる」
怒りについても、火が燃え上がるように感情が急に強くなる様子を表せます。
His anger flared up when he heard the accusation.
その非難を聞いて、彼の怒りが急に燃え上がりました。
Tempers flared during the discussion.
話し合いの最中に、皆がかっとなりました。
I felt my frustration flare up again.
いら立ちがまたこみ上げてくるのを感じました。
tempers flareはよく使われる組み合わせで、複数の人が感情的になり、険悪な空気になる場面に合います。

flare upの語順と文法
flare upは基本的に、主語そのものが急に強くなる自動詞として使います。
- My symptoms flared up.(症状がぶり返した)
- A conflict flared up.(争いが再燃した)
- His anger flared up.(怒りが燃え上がった)
そのため、通常はflare up my symptomsのように目的語を直接続けません。「何かが症状を悪化させる」と言いたいときは、次の形が自然です。
The stress made my skin condition flare up.
そのストレスで皮膚の症状が悪化しました。
時制も押さえておきましょう。
- 原形:flare up
- 三人称単数:flares up
- 過去形・過去分詞:flared up
- 進行形:flaring up
名詞のflare-upとの違い
flare upは動詞ですが、ハイフンを入れたflare-upは「急な悪化」「再燃」という名詞です。
I had a flare-up of back pain last night.
昨夜、腰痛が急に悪化しました。
The medicine may help prevent flare-ups.
その薬は症状の再燃を防ぐのに役立つかもしれません。
There was a sudden flare-up in tensions.
緊張が突然高まりました。
- My eczema flared up.:湿疹が悪化した(動作・変化)
- I had an eczema flare-up.:湿疹の急な悪化があった(出来事)
flare upとget worseの違い
どちらも日本語では「悪化する」と訳せますが、焦点が異なります。
- get worse:状態が前より悪くなる。原因や速さを限定しない一般的な表現
- flare up:炎のように急に強くなる、または落ち着いていたものが再燃する
My cough got worse over the week.
1週間かけて咳が悪化しました。
My cough flared up again last night.
昨夜、咳がまた急にひどくなりました。
悪化を表す基本表現を広く比べたい方は、「悪化する」は英語で?get worse・worsen・deteriorate・aggravateの違いも参考にしてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐに使える会話例
A: Are you okay? You look uncomfortable.
大丈夫?つらそうだね。
B: My shoulder pain is flaring up again.
肩の痛みがまたぶり返してきたんだ。
A: Why did the meeting end early?
どうして会議が早く終わったの?
B: An argument flared up between the two managers.
2人のマネージャーの間で口論が起きたんだ。
A: Let’s take a short break.
少し休憩しよう。
B: Good idea. Tempers are starting to flare.
そうしよう。みんな感情的になり始めているよ。
flare upが出てこないときの簡単な言い換え
会話中にflare upが思い出せなくても、基本的な英語で十分に伝えられます。
- The pain got worse again.
痛みがまたひどくなりました。 - The argument started again.
口論がまた始まりました。 - He suddenly got very angry.
彼は突然とても怒りました。 - The fire suddenly got bigger.
火が突然大きくなりました。
日本人が間違えやすいポイント
何にでもflare upを使わない
売上、成績、機械の性能などが単に悪化した場面では、通常はget worse、decline、dropなどが自然です。flare upは、炎・症状・争い・怒りのように「勢いが急に増す」ものと相性がよい表現です。
動詞と名詞の表記を分ける
動詞はflare up、名詞はflare-upです。複数ならflare-upsになります。
「再燃」だけに限定しない
flare upは、以前にも起きたことの再発によく使いますが、初めて急に起きる口論や火にも使えます。中心にあるのは「急に勢いが増す」という感覚です。
まとめ
flare upは、火が燃え上がるイメージから、症状・争い・怒りなどが急に強くなる、ぶり返す、再燃することを表します。
- Symptoms flare up.:症状がぶり返す
- A conflict flares up.:争いが再燃する
- Anger flares up.:怒りが急に燃え上がる
- a flare-up:急な悪化・再燃(名詞)
一般的な「悪化する」ならget worse、急激な強まりや再発を描きたいならflare up、と覚えると使い分けやすくなります。ほかの表現も知りたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。









