
He’s quite a character. と言われたら、「彼はかなり性格がいい」という意味でしょうか。実は、この character は単なる「性格」ではありません。人について使う quite a character は、「個性的で印象に残る人」「なかなかの人物」という意味になる定型表現です。
褒め言葉として温かく使われることが多い一方、声の調子や文脈によっては「ちょっと変わった人」「一筋縄ではいかない人」という含みも出ます。この記事では、意味の中心、自然な使い方、a real character や interesting person との違いまで、会話で使える例文とともに整理します。
Contents
quite a characterの意味
quite a character の基本的な意味は、次のとおりです。
- 個性的で印象に残る人
- 面白くて魅力のある人
- なかなかの人物
- 文脈によっては、少し変わった人
辞書の日本語を一つに固定するより、「ほかの人とは違う強い個性があり、会った人の記憶に残る」という共通点を押さえると理解しやすくなります。
My uncle is quite a character.
私のおじは、なかなか個性的な人です。
You should meet Maya. She’s quite a character.
マヤに会ってみるといいよ。すごく面白い人だから。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜcharacterが「個性的な人」になる?
character には「性格」「人物」「登場人物」「文字」など、いくつもの意味があります。ここで使われているのは、目立つ個性を持った人物という意味です。
quite は、その後ろの名詞を強めて「かなりの」「なかなかの」という感覚を加えます。したがって、quite + a character は直感的には「まさに一人物と言いたくなるほど個性のある人」です。
日本語の「キャラが濃い」「なかなかの人物だ」に近いこともあります。ただし、日本語の「キャラ」をそのまま英語に置き換えた表現ではありません。
褒め言葉?それとも悪口?
quite a character は、多くの場合、親しみや面白さを感じている言い方です。ただし、評価は完全に決まっていません。

好意的な使い方
話が面白い、行動に愛嬌がある、独特の魅力がある人には、温かい褒め言葉になります。
Our tour guide was quite a character. He had a story for every street.
私たちのツアーガイドは本当に面白い人でした。どの通りにも逸話があったんです。
驚きや戸惑いを含む使い方
相手が予想以上に風変わりだったり、扱いにくかったりすると、「いやあ、なかなかの人だね」と評価をぼかす言い方にもなります。
Your new landlord is quite a character.
新しい大家さん、なかなか個性的な人だね。
この一文だけでは、魅力的なのか、少し面倒なのかは確定しません。話し手の表情、イントネーション、その後に続く説明が大切です。
よく使う形と語順
人 + be動詞 + quite a character
最も基本的な形です。quite character とは言わず、可算名詞なので a が必要です。
Her grandfather is quite a character.
彼女のおじいさんは、とても個性的な人です。
That chef is quite a character.
あのシェフは、なかなか面白い人物です。
sound / seem like quite a character
実際に会っていなくても、話を聞いて「面白そうな人だ」と感じたときに使えます。
Your sister sounds like quite a character.
あなたのお姉さん、話を聞く限りかなり面白い人みたいだね。
He seems like quite a character.
彼はなかなか個性的な人みたいです。
was quite a character in …
ある集団や場所で目立っていた人物を振り返る形です。
Ken was quite a character in our old office.
ケンは前の職場で、かなり存在感のある人でした。
場面別の自然な例文
日常会話
A: What did you think of my dad?
A:うちの父、どうだった?
B: He’s quite a character. I loved his travel stories.
B:すごく面白い人だね。旅行の話が楽しかったよ。
仕事
Our new client is quite a character, but he knows the industry inside out.
新しい取引先の人はなかなか個性的ですが、業界のことを知り尽くしています。
旅行
We met a café owner who was quite a character.
私たちは、とても印象的なカフェの店主に会いました。
恋愛・人間関係
I finally met Lena’s boyfriend. He’s quite a character.
ついにレナの彼氏に会ったよ。なかなか個性的な人だね。
家族
Grandma was quite a character—she learned to surf at seventy.
祖母は本当に面白い人でした。70歳でサーフィンを始めたんです。
似た表現との違い
quite a characterとa real character
a real character も「本当に個性的な人」という意味です。意味はよく似ていますが、real のほうが「まさに」「筋金入りの」という強い響きになりやすく、親しみを込めた口語でよく使われます。
He’s a real character—everyone in town knows him.
彼は本当に名物男で、町の人がみんな知っています。
quite a characterとan interesting person
an interesting person は「興味深い人」という直接的で中立的な表現です。quite a character には、それよりも「普通ではない」「存在感がある」という含みがあります。
誤解なく褒めたい場面では、She’s a very interesting person. のほうが安全です。
quite a characterとeccentric
eccentric は「風変わりな」という意味がはっきりしており、普通と違う点に焦点があります。quite a character は、風変わりさだけでなく、面白さや魅力も含み得る柔らかい言い方です。
quite a characterとout of character
out of character は人そのものを「個性的」と評価する表現ではなく、「その人らしくない」という意味です。たとえば It was out of character for him to shout. なら、「彼が怒鳴るなんて彼らしくなかった」となります。詳しくはout of characterの意味と使い方で解説しています。
日本人が間違えやすいポイント
「かなりの性格」と直訳しない
character を「性格」とだけ覚えていると意味を取りにくくなります。ここでは、人を指す名詞として「個性的な人物」と理解しましょう。
aを落とさない
character はここでは一人の人物を指す可算名詞です。
× He is quite character.
○ He is quite a character.
改まった人物紹介では使いすぎない
友人や同僚について語る会話には自然ですが、正式な推薦文や採用評価では意味が曖昧になり得ます。明確に褒めるなら、creative、engaging、memorable など、評価したい点を具体的に伝えるほうが適切です。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
quite a character を思い出せなくても、難しく考える必要はありません。伝えたい特徴を簡単な英語で説明できます。
- He is very interesting.
彼はとても面白い人です。 - She is different from most people.
彼女はほかの多くの人とは違います。 - Everyone remembers him.
誰もが彼のことを覚えています。 - He makes people laugh.
彼は人を笑わせます。 - She has a strong personality.
彼女は個性が強いです。
しゅみすけ(大山俊輔)
quiteを使う関連表現
quite は、「なかなか」「かなり」「まったく」と、後ろの語や文脈に応じて強さが変わります。人ではなく、出来事や物事を「大したものだ」と評価するときは、quite somethingの意味と使い方も役立ちます。
英熟語・定型表現をまとめて学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もあわせてご覧ください。
まとめ
quite a character は、「個性的で印象に残る人」「なかなかの人物」という意味です。面白さや魅力を込めた好意的な表現になりやすい一方、文脈や声の調子によって「少し変わっている」「扱いにくい」という含みも持ちます。
He’s quite a character. という形を一まとまりで覚え、相手のどんな点が印象的なのかを続けて説明すると、誤解が少なく自然な会話になります。









