
for better or worseは「良くも悪くも」「良い結果になっても悪い結果になっても」という意味です。単に長所と短所を並べるのではなく、結果がどちらへ転んでも、その現実を受け入れるというニュアンスがあります。この記事では、意味の成り立ち、自然な位置、よく使う形、似た表現との違いまで例文で解説します。
Contents
for better or worseの意味
日本語では、文脈によって次のように訳せます。
- 良くも悪くも
- 良い結果でも悪い結果でも
- 吉と出ても凶と出ても
- 何が起きようと
Social media has changed how we communicate, for better or worse.
良くも悪くも、SNSは私たちのコミュニケーションの仕方を変えました。
For better or worse, this town is my home.
良くても悪くても、この町が私の故郷です。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜこの意味になる?betterとworseの考え方
betterは「より良い状態」、worseは「より悪い状態」です。ここでのforは、変化や結果が「良い方向のためになるのか、悪い方向になるのか」という2つの可能性を示します。
そのため、for better or worse=良い方向へ進む場合でも、悪い方向へ進む場合でもという対比になります。未来の結果がまだ分からない場面にも、すでに起きた変化を評価する場面にも使えます。

ネイティブが感じるニュアンス
この表現には、結果を完全にはコントロールできないことを認める、少し落ち着いた響きがあります。話し手が「悪い可能性もある」と分かったうえで決断を受け入れたり、変化の影響を公平に見たりするときに自然です。
ただし、必ずしも深刻な覚悟を表すわけではありません。仕事の制度、テクノロジー、引っ越し、人間関係などについて「良い面も悪い面も含めて」と軽く付け加えることもできます。
for better or worseを置く位置
文頭:話全体への前置き
文頭では「良くも悪くも、これから言うことは事実だ」と、文全体を受ける働きをします。後ろにコンマを置くのが一般的です。
For better or worse, remote work is here to stay.
良くも悪くも、リモートワークは今後も定着するでしょう。
文末:結果へのコメント
文末では、先に事実を述べてから「それが良いことか悪いことかは別として」とコメントを加える響きになります。
The experience changed me, for better or worse.
その経験は、良くも悪くも私を変えました。
文中:名詞や変化を補足する
The policy will, for better or worse, affect everyone.
その方針は、良くも悪くも全員に影響します。
この挿入形は少し書き言葉らしく見えるため、会話では文頭か文末に置くほうが簡単です。
自然な例文
仕事・テクノロジー
AI will reshape many jobs, for better or worse.
AIは良くも悪くも、多くの仕事の形を変えるでしょう。
For better or worse, the manager makes the final decision.
良くても悪くても、最終決定をするのはマネージャーです。
恋愛・人間関係
We know each other well, for better or worse.
良くも悪くも、私たちはお互いをよく知っています。
Moving in together changed our relationship, for better or worse.
同居を始めたことで、良くも悪くも私たちの関係は変わりました。
暮らし・学習
For better or worse, my children learn a lot from online videos.
良くも悪くも、子どもたちはオンライン動画から多くを学んでいます。
Studying abroad made me more independent, for better or worse.
留学によって、良くも悪くも私は以前より自立しました。
結婚式のfor better, for worseとは?
英語圏の伝統的な結婚の誓いでは、for better, for worseという形が使われることがあります。「良いときも悪いときも」という意味で、結婚生活の状況にかかわらず共にいるという誓いです。
日常表現のfor better or worseにはorが入り、「結果が良い方向でも悪い方向でも」という選択肢を示します。結婚式の定型句をそのまま言う場合を除き、通常はorを入れましょう。
似た表現との違い
whether good or bad
whether good or badは「良いか悪いかにかかわらず」という意味を直接伝える中立的な表現です。for better or worseのほうが定型的で、変化の結果や現実を受け入れる含みが出やすくなります。
We need honest feedback, whether good or bad.
良い内容でも悪い内容でも、率直な意見が必要です。
no matter what
no matter whatは「何があっても」で、結果の良し悪しだけでなく、あらゆる出来事を含みます。約束や強い決意に向く表現です。
I’ll support you no matter what.
何があってもあなたを支えます。
whether or not
whether or notは「〜であろうとなかろうと」「〜かどうか」です。良い・悪いという評価ではなく、ある条件が成立するかしないかを対比します。
We’ll go whether or not it rains.
雨が降っても降らなくても、私たちは行きます。
日本人が間違えやすいポイント
good or badに機械的に置き換えない
betterとworseは比較級です。「現状や以前と比べて、より良くなるか、より悪くなるか」という方向の変化を感じさせます。単に「良い物と悪い物」を分ける表現ではありません。
for good or badとは言わない
定型表現はfor better or worseです。for good or badという形を直訳で作らないようにしましょう。
悪い結果だけを予想する表現ではない
話し手が悲観しているとは限りません。良い可能性も悪い可能性も認め、判断を保留する表現です。ただし、悪い面の存在をあえて意識させるため、全面的な称賛には聞こえません。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
この表現がすぐに出てこなければ、意味を直接伝えれば大丈夫です。
- It may be good or bad.(良いかもしれないし、悪いかもしれない)
- There are good and bad sides.(良い面と悪い面がある)
- Whatever the result is, we’ll accept it.(結果がどうなっても受け入れる)
- It changed things in both good and bad ways.(良い意味でも悪い意味でも状況を変えた)
まとめ
for better or worseは「良くも悪くも」「結果が良くても悪くても」という定型表現です。betterとworseが表す2つの方向を並べ、どちらの結果も含めて現実を受け入れるニュアンスがあります。
文頭なら文全体への前置き、文末なら述べた変化へのコメントとして使えます。まずはIt changed …, for better or worse.の形から、自分の仕事や暮らしの変化について話してみましょう。ほかの表現は英熟語・定型表現の親記事で確認できます。









