
hold one’s ownは、「実力のある相手にも引けを取らない」「難しい状況でも自力で持ちこたえる」という意味です。
たとえば、新人が経験豊富な同僚に混じって十分に活躍したとき、She held her own.(彼女は堂々と渡り合った)と言えます。単に勝ったというより、不利にならず、自分の力で対等な状態を保ったというニュアンスです。
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hold one’s ownの基本的な意味
hold one’s ownの主な意味は次の2つです。
- 相手に引けを取らず、互角に渡り合う
- 困難な状況で自力を保ち、持ちこたえる
holdには「ある状態を保つ」、one’s ownには「自分自身のもの・自分の立場」という感覚があります。合わせると、「相手に押されても自分の場所や実力を保つ」というイメージになります。
しゅみすけ(大山俊輔)
語順:one’sを主語に合わせる
基本形は主語+hold+所有格+ownです。one’sの部分は主語に合わせて変えます。
- I can hold my own.:私は十分にやれます
- You held your own.:あなたは堂々と渡り合いました
- She holds her own.:彼女は引けを取りません
- We held our own.:私たちは持ちこたえました
- They can hold their own.:彼らは互角にやれます
holdの過去形はheldです。また、ownの後ろに名詞は置きません。ここではone’s own全体が「自分の立場・実力」を表す定型的なまとまりです。
仕事で使うhold one’s own
会議、プレゼン、交渉、新しい職場など、周囲についていけるだけの力があることを表すのに便利です。
She held her own in a room full of senior managers.
彼女は上級管理職ばかりの会議でも引けを取りませんでした。
He can hold his own in English meetings.
彼は英語の会議でも十分にやっていけます。
The new designer held her own during the presentation.
新人デザイナーはプレゼンでも堂々と力を発揮しました。
I wasn’t sure I could keep up, but I held my own.
ついていけるか不安でしたが、なんとか互角にやれました。
「完璧だった」という自慢よりも、「厳しい環境でも意外としっかりできた」という控えめな自信を表しやすい表現です。
against・in・withを使う形
誰に対して引けを取らなかったのかを明示するなら、againstを使えます。
Our team held its own against the league champions.
私たちのチームはリーグ王者を相手に互角に戦いました。
She held her own against a much more experienced opponent.
彼女はずっと経験豊富な相手にも引けを取りませんでした。
どの場面で力を発揮したのかにはinが自然です。
He can hold his own in a debate.
彼は討論でも十分に渡り合えます。
withは「人と一緒にいても、同じレベルで」という文脈で使われることがあります。
She can hold her own with the best players.
彼女はトップ選手たちと一緒でも引けを取りません。
「持ちこたえる」という使い方
人の能力だけでなく、会社・製品・チームなどが競争や変化の中で健闘する場合にも使えます。
The small shop is holding its own despite the new competition.
その小さな店は新しい競合が現れても健闘しています。
Our old laptop still holds its own for basic tasks.
古いノートパソコンですが、基本作業ならまだ十分使えます。
The team held its own until the final minutes.
チームは試合終了間際まで持ちこたえました。
この場合も、「最高である」より「不利な条件でも悪くない状態を保っている」という感覚です。

stand one’s groundとの違い
stand one’s groundは、反対・圧力・脅しを受けても「意見や立場を変えない」「引き下がらない」という意味です。
- hold one’s own:能力や成果の面で負けずにやる
- stand one’s ground:圧力を受けても立場を譲らない
She held her own in the negotiation.
彼女は交渉で相手に引けを取らず、十分に渡り合いました。
She stood her ground and refused the unfair terms.
彼女は譲らず、不公平な条件を拒否しました。
second to noneとの違い
second to noneは「誰にも劣らない・最高水準である」という強い評価です。一方、hold one’s ownは「強い相手の中でも十分にやれる」という評価で、必ずしも一番とは限りません。
- He held his own against the best.
彼は一流の相手にも引けを取りませんでした。 - His technical knowledge is second to none.
彼の技術知識は誰にも劣りません。
詳しくは、second to noneの意味と使い方もあわせてご覧ください。
keep up withとの違い
keep up withは、人・進歩・仕事のペースに「遅れずについていく」ことに焦点があります。hold one’s ownは、相手と比べても能力的に見劣りしないことに焦点があります。
I managed to keep up with the discussion.
なんとか議論についていけました。
I was able to hold my own in the discussion.
議論の中で自分の意見を出し、十分に渡り合えました。
聞いて理解するだけならkeep up with、発言や成果も含めて対等に参加できたならhold one’s ownが合いやすいでしょう。
日本人が間違えやすいポイント
ownを「所有する」と直訳しない
このownは動詞の「所有する」ではありません。my own・your own・her ownという形で、自分の立場や力を指します。
相手に勝ったことまでは表さない
We held our own.は「勝った」ではなく、「簡単には負けなかった・十分に健闘した」です。勝敗を明確に言うならWe won.やWe beat them.を使います。
所有格を主語に合わせる
- ○ She held her own.
- × She held my own.
しゅみすけ(大山俊輔)
この表現が出てこないときの簡単な言い換え
hold one’s ownが出てこなくても、意味を基本語で説明できます。
- I did as well as the others.
私はほかの人たちと同じくらいできました。 - She did well even against strong players.
彼女は強い選手を相手にしてもよくやりました。 - We didn’t fall behind.
私たちは遅れを取りませんでした。 - He can do the job without much help.
彼はあまり助けがなくても、その仕事ができます。
「誰と比べて」「どの場面で」「どのくらいできたか」を短く説明すれば、イディオムを知らなくても十分伝わります。
まとめ
hold one’s ownは、強い相手や難しい環境の中でも「引けを取らずにやる」「自力で持ちこたえる」という表現です。
- I can hold my own.:私は十分にやれます
- She held her own in the meeting.:彼女は会議でも堂々と渡り合いました
- They held their own against a stronger team.:彼らは格上のチームにも善戦しました
ほかのhold表現は、holdを使った句動詞・重要表現一覧で整理しています。英熟語全体を探したい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。









