
会話で冗談を言ったあと、「でも、ここからは真面目な話ね」と本題に戻したいことがあります。そんな切り替えにぴったりなのが joking aside です。
日本語では「冗談はさておき」「冗談は抜きにして」に近く、笑いのある空気を壊しすぎずに、相手の注意を大事な話へ向けられます。この記事では意味の成り立ち、自然な語順、会話での使い方、kidding aside や seriously との違いまで例文で解説します。
Contents
joking asideの意味は「冗談はさておき」
joking aside は、冗談や笑い話のあとで真面目な話へ切り替える表現です。文頭に置き、後ろに本当に伝えたい内容を続けるのが基本です。
Joking aside, are you really okay?
冗談はさておき、本当に大丈夫?
Joking aside, we need to decide by Friday.
冗談はさておき、金曜日までに決めないといけません。
相手を叱るような強い言い方ではありません。「さっきまでは軽い話だったけれど、今からは本気で聞いてね」という会話の交通整理をする合図です。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「冗談はさておき」になる?asideの感覚
aside には「脇へ」「別のところへ」という感覚があります。そこで joking aside は、直訳的には「冗談を脇へ置いて」というイメージになります。
- joking:冗談を言うこと、ふざけること
- aside:脇へ、いったん横に置いて
冗談そのものを否定するのではなく、いったん横に置いて本題へ進む、と考えると覚えやすいでしょう。
よく使う語順と形
Joking aside, + 真面目な内容
もっとも使いやすい形です。通常は文頭に置き、書くときはコンマを続けます。
Joking aside, your presentation was excellent.
冗談はさておき、あなたのプレゼンは素晴らしかったです。
Joking aside, should we call a doctor?
冗談はさておき、医者に電話したほうがいいかな?
All joking asideで「冗談は全部抜きにして」
all を加えた all joking aside は、切り替えを少し強調します。「冗談は全部抜きにして、本気で言うけれど」という響きです。
All joking aside, I’m worried about him.
冗談は抜きにして、彼のことが心配です。
All joking aside, this could be a great opportunity.
冗談はさておき、これは大きなチャンスになるかもしれません。
Jokes asideも使える
Jokes aside や all jokes aside も同じ方向の表現です。単数の joke aside より、定型表現としては joking aside または複数形の jokes aside を選ぶと自然です。
会話の流れでつかむjoking aside

A: Maybe we should cancel the meeting and go to the beach.
A:会議を中止してビーチへ行こうか。
B: Sounds perfect. Joking aside, what time should we start?
B:最高だね。冗談はさておき、何時に始めようか?
このように、最初の軽いやり取りを受けてから本題を続けます。Joking aside だけで話を一区切りし、その直後に真面目な質問や意見を置くのが自然です。
場面別の自然な例文
仕事
Joking aside, the client needs an answer today.
冗談はさておき、クライアントには今日返事をしないといけません。
All joking aside, you handled that problem really well.
冗談抜きで、あの問題への対応は本当に見事でした。
恋愛・人間関係
Joking aside, I’d really like to see you again.
冗談はさておき、本当にまた会いたいです。
Kidding aside, you can talk to me anytime.
冗談はさておき、いつでも私に話していいんだよ。
家庭・日常
Joking aside, we should leave before it gets dark.
冗談はさておき、暗くなる前に出たほうがいいね。
All jokes aside, that noise doesn’t sound normal.
冗談抜きで、あの音は普通じゃないよ。
kidding asideとの違い
kidding aside も「冗談はさておき」という意味で、使い方はほぼ同じです。kid は会話で「からかう、冗談を言う」という意味になるため、joking aside よりくだけた口語的な響きがあります。
Kidding aside, you did a great job.
冗談はさておき、よく頑張ったね。
特に日常会話では all kidding aside もよく使われます。どちらを使っても意味は通じますが、迷ったら幅広い場面で使いやすい joking aside を覚えておけば十分です。
seriouslyとの違い
seriously は「真剣に」「本当に」という意味です。話し手の真剣さを示せますが、必ずしも「それまでの冗談を終わらせる」という流れを含みません。
- Joking aside, I think we should help her.
冗談はさておき、彼女を助けるべきだと思います。
→ 冗談から本題へ切り替える。 - Seriously, I think we should help her.
本当に、彼女を助けるべきだと思います。
→ 意見が本気であることを強調する。
直前まで笑っていて「ここから本題」と明示したいなら joking aside、単に「本気で言っている」と強調したいなら seriously が合います。
No kidding!やI’m not jokingとの違い
No kidding! は、相手の話に驚いて「まさか!」「本当に?」と反応したり、強く同意して「ほんとだよね」と言ったりする表現です。冗談から本題へ切り替える joking aside とは役割が違います。詳しくはNo kidding!の意味と使い方をご覧ください。
I’m not joking. は「私は冗談を言っていません」と直接伝える文です。相手が発言を冗談だと思っているときに訂正するのに向いています。
- Joking aside, we have to go now.
冗談はさておき、もう行かないと。
→ 会話を本題へ戻す。 - I’m not joking. We have to go now.
冗談じゃないよ。もう行かないと。
→ 発言が本気だと念を押す。
日本人が間違えやすいポイント
冗談の流れがまったくない場面では唐突になる
joking aside は、直前の冗談や軽い雰囲気を脇へ置く表現です。最初から真面目な会議で突然使うと、「何が冗談だったのだろう」と思われることがあります。
相手の深刻な話を軽く扱わない
悩みや事故などの深刻な話を相手が始めた直後に使うと、そこまでの内容を冗談扱いしたように聞こえる場合があります。自分たちが実際に冗談を交わしたあとで使いましょう。
後ろには本当に伝えたい内容を続ける
この表現は切り替えの合図なので、後ろには質問、提案、心配、感謝など、真面目に伝えたい内容が必要です。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
joking aside が思い出せなくても、次のような基本的な英語で十分に意図を伝えられます。
- Let’s be serious for a moment.
少し真面目に話そう。 - Now, let’s talk about the real issue.
では、本当の問題について話そう。 - I really mean this.
これは本気で言っています。
無理に定型表現を使うより、短い文で「今から真面目に話す」と伝えることも立派な会話力です。
まとめ
joking aside は「冗談はさておき」という意味で、軽いやり取りから真面目な話へ移るときの合図です。基本形は Joking aside, + 本題。より口語的な kidding aside、強調する all joking aside、単に本気度を示す seriously との違いを押さえると、場面に合った表現を選べます。
ほかの英熟語や定型表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧もあわせてご覧ください。









