
not … until は、「~するまで…しない」または自然な日本語で「~して初めて…する」を表す形です。英語は「その時点までは起きなかった」と否定から組み立てるため、日本語と語順がずれて混乱しやすい表現です。
たとえば I didn’t know until yesterday. は、直訳すると「昨日まで知らなかった」。つまり「昨日になって初めて知った」です。この記事では、基本の語順、untilとbyの違い、未来の文、It was not untilの強調構文、文頭の倒置まで例文で整理します。
Contents
not … untilの基本的な意味
基本形は次のとおりです。
主語 + 否定形 + … + until + 時・出来事
意味は「ある時点まで、動作や状態が起きない」です。
- I didn’t go to bed until two.
私は2時まで寝ませんでした。/2時になって初めて寝ました。 - She didn’t reply until Monday.
彼女は月曜日まで返信しませんでした。/月曜日になって初めて返信しました。 - We didn’t realize the mistake until the meeting ended.
会議が終わるまで間違いに気づきませんでした。
重要なのは、notがuntilを否定するのではなく、主節の動詞を否定することです。「untilの時点より前には、その動作が起きなかった」と考えましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「~して初めて」と訳せるの?
I didn’t understand it until she explained it. を時間の流れで見ると、次のようになります。
- 彼女が説明する前:理解していなかった
- 彼女が説明した時点:理解した
英語は前半の「理解していなかった時間」に注目し、didn’t understand until … と表現します。日本語では変化が起きた時点に注目して「彼女が説明してくれて初めて理解した」と言うほうが自然です。
そのため、not … untilには次の2つの訳し方があります。
- 英語の形に近い訳:「~するまで…しなかった」
- 自然な意訳:「~して初めて…した」
not untilで使う3つの語順

1.基本形:主語+否定形+until
会話でも文章でも最も使いやすい形です。
- I didn’t hear the news until this morning.
今朝になって初めて、その知らせを聞きました。 - He didn’t start cooking until his guests arrived.
彼は客が到着するまで料理を始めませんでした。
2.It was not until A that B:Aになって初めてBした
時点Aを強く目立たせる強調構文です。
It was not until A that B.
- It was not until midnight that the power came back on.
真夜中になって初めて、電気が復旧しました。 - It was not until I moved abroad that I understood the value of my family.
海外へ移住して初めて、家族の大切さを理解しました。 - It wasn’t until later that I noticed her message.
あとになって初めて、彼女のメッセージに気づきました。
that以下は通常の肯定文の語順です。that did I understand のような倒置にはしません。
3.Not until A did B:文頭に出す倒置
not untilを文頭に置くと、否定表現が前に出るため、主節は疑問文のような倒置になります。
Not until A + 助動詞 + 主語 + 動詞 …
- Not until Monday did she reply.
月曜日になって初めて、彼女は返信しました。 - Not until I checked the receipt did I notice the extra charge.
レシートを確認して初めて、余計な請求に気づきました。 - Not until the lights went out did everyone become quiet.
明かりが消えて初めて、全員が静かになりました。
この形は強調が強く、文章やスピーチ向きです。日常会話では基本形かIt was not untilを使うほうが自然です。
倒置でdidを使うときの注意
過去の一般動詞なら、文頭のnot untilに続く主節でdid + 主語 + 動詞の原形を使います。
- 通常:She didn’t realize it until later.
- 倒置:Not until later did she realize it.
did she realized ではなく did she realize です。didが過去を表すため、動詞は原形に戻します。
主節がbe動詞なら、be動詞と主語を入れ替えます。
- Not until Friday was the problem solved.
金曜日になって初めて、問題が解決しました。
助動詞がある場合も、助動詞を主語の前へ出します。
- Not until you try it can you understand how difficult it is.
実際にやってみて初めて、その難しさが分かります。
未来の文ではuntil節を現在形にする
未来のことでも、untilが導く時・条件の節では通常現在形を使います。
- I won’t leave until you come back.
あなたが戻るまで、私は帰りません。 - We won’t make a final decision until everyone agrees.
全員が同意するまで、最終決定はしません。 - Don’t open the door until I call you.
私が声をかけるまで、ドアを開けないでください。
until you will come back のようにwillを重ねるのは、通常の未来条件では避けます。未来は主節のwillで示し、until節は現在形にします。
untilとbyの違い
until は「その時点まで状態や行動が続く」、by は「その時点を締め切りとして、それ以前に完了する」という違いがあります。
| 表現 | 時間の捉え方 | 例 |
|---|---|---|
| until Friday | 金曜日まで継続 | stay until Friday |
| by Friday | 金曜日までに完了 | finish by Friday |
- I won’t be here until Friday.
私は金曜日までここにはいません。
※通常は「金曜日になったらここに来る」という意味。 - I’ll be here until Friday.
私は金曜日までここにいます。 - I’ll finish it by Friday.
金曜日までにそれを終えます。
notが入ると意味が大きく変わるため、won’t be here until Friday と will be here until Friday をセットで比べると理解しやすくなります。
untilとbeforeの違い
not … until は「その時点で変化が起きる」という含みがあります。一方、not … before は「それより前には起きない」という期限・順序に焦点を当てます。
- I won’t leave until six.
6時まで帰りません。/6時になったら帰ります。 - I won’t leave before six.
6時より前には帰りません。
※6時ちょうどに帰るとは限りません。
untilは境目までの継続、beforeは単に「それより前」を除外すると考えましょう。
場面別の自然な例文
日常生活
- I didn’t eat breakfast until eleven.
11時になって初めて朝食を食べました。 - I couldn’t sleep until the rain stopped.
雨が止むまで眠れませんでした。
仕事
- We won’t announce the plan until the details are confirmed.
詳細が確認されるまで、計画は発表しません。 - I didn’t receive approval until the day before the event.
イベント前日になって初めて、承認を得ました。 - It wasn’t until the client complained that we found the bug.
顧客から苦情が来て初めて、その不具合を発見しました。
恋愛・人間関係
- I didn’t know how much I missed her until I saw her again.
彼女と再会して初めて、どれほど会いたかったか分かりました。 - He didn’t apologize until I told him how hurt I was.
私がどれほど傷ついたか伝えるまで、彼は謝りませんでした。
旅行
- We didn’t reach the hotel until after midnight.
真夜中を過ぎて初めてホテルに着きました。 - Don’t get off until the next stop.
次の停留所まで降りないでください。
日本人が間違えやすいポイント
1.日本語の肯定文に引っ張られない
「昨日になって初めて知った」は肯定文ですが、英語ではそれ以前は知らなかったと考えて否定形にできます。
- I didn’t know until yesterday.
昨日になって初めて知りました。
2.until節まで否定しない
「彼が来るまで始めなかった」は、通常 I didn’t start until he came. です。until he didn’t come とすると、「彼が来なかった時点まで」のように意味が崩れます。
3.文頭に出したら倒置する
- 誤:Not until later I understood it.
- 正:Not until later did I understand it.
あとになって初めて理解しました。
ただし、会話で無理に倒置を使う必要はありません。I didn’t understand it until later. なら簡単で自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
not … untilが難しいときは、出来事を2文に分けられます。
- I learned about it yesterday. I didn’t know before that.
昨日それを知りました。それまでは知りませんでした。 - Wait here. I’ll call you when it’s ready.
ここで待ってください。準備ができたら呼びます。 - First, finish your homework. Then you can play.
まず宿題を終えてください。そのあと遊べます。
「~して初めて」を無理に一文で再現しなくても、before that、first / then、whenを使えば時間の順番は十分伝わります。
まとめ
not … until は「~するまで…しない」という形で、自然な日本語では「~して初めて…する」と訳せます。untilの時点より前には動作や変化が起きなかった、という時間の線を意識しましょう。
まずは I didn’t … until … の基本形を使えるようにし、次に It was not until A that B、文章で強く表したいときに Not until A did B の倒置へ進むと整理しやすくなります。
そのほかの英熟語・定型表現は、英熟語・定型表現の親記事から確認できます。









