
「自分だけの部屋が欲しい」「いつか自分の店を持ちたい」。そんな“誰かと共有するものではなく、自分に属するもの”を英語で表すときに便利なのが、of one’s ownです。
結論から言うと、a room of my ownは「私だけの部屋」「自分専用の部屋」という意味です。ただし、辞書にある one’s をそのまま使うわけではありません。話す相手や持ち主に合わせて my / your / his / her / our / their に変える必要があります。
この記事では、of one’s ownの意味と語順、my ownやon one’s ownとの違い、自然な例文まで分かりやすく解説します。
Contents
of one’s ownの意味は「自分自身の」「自分だけの」
of one’s ownは、名詞の後ろに置いて「その人自身が所有する」「その人だけの」という意味を加えます。
- a room of my own:私だけの部屋
- a car of his own:彼自身の車
- a business of her own:彼女自身の事業
- a style of their own:彼ら独自のスタイル
単なる所有だけでなく、人から借りたものでも共有物でもないという独立性や特別感が出やすい表現です。
I finally have a place of my own.
ついに自分だけの住まいを持てました。
この文では、ただ住む場所があるだけでなく、「家族やルームメイトと共有しない、自分の場所を手に入れた」という達成感も伝わります。
しゅみすけ(大山俊輔)
of one’s ownの語順と文法
基本の形は次のとおりです。
a / an + 名詞 + of + 所有格 + own
たとえば「私だけの部屋」なら、a room of my ownです。名詞の後ろに of my own を置きます。
| 持ち主 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 私 | of my own | a desk of my own |
| あなた | of your own | an idea of your own |
| 彼 | of his own | a car of his own |
| 彼女 | of her own | a company of her own |
| 私たち | of our own | a home of our own |
| 彼ら | of their own | a plan of their own |
one’sは辞書で使う「代入欄」
one’sは「誰かの所有格が入ります」という辞書上の表示です。通常の会話で a room of one’s own と言うのではなく、持ち主に合わせて言い換えます。
- I want a room of my own.
- She wants a room of her own.
- They want a room of their own.
また、of me own や of I own は誤りです。ofの後ろでも、ここでは my own のように所有格を使います。
なぜofで「自分だけの」になる?
ofには「Aに属するB」「Aと結びついたB」という関係を示す働きがあります。そこに「自分自身の」を強調する own が加わり、of my own=私自身に属するという感覚になります。
たとえば a room of my own は、まず a room と言い、その後ろから「それも私自身に属する部屋」と説明しています。日本語とは語順が逆ですが、名詞を後ろから限定する仕組みだと考えると理解しやすくなります。
of one’s own・my own・on my ownの違い

似た形ですが、語順と役割が異なります。
| 表現 | 意味・焦点 | 例 |
|---|---|---|
| a room of my own | ほかと共有しない、私だけの一室 | I need a room of my own. |
| my own room | 「自分の部屋」をownで強調 | I finally got my own room. |
| on my own | 一人で/助けを借りずに | I did it on my own. |
a room of my ownとmy own room
この2つは多くの場面でほぼ同じ意味です。
I’d love to have a room of my own.
自分だけの部屋があったらいいな。I’d love to have my own room.
自分の部屋があったらいいな。
my own roomは日常的で直接的です。a room of my ownは、まず「一つの部屋」を提示してから「私だけの」と付け加えるため、独立した空間への願いや特別感が少し強く響くことがあります。
on my ownは「一人で・自力で」
on my ownは所有物を説明する表現ではありません。「一人で」または「人の助けを借りずに」という副詞的な表現です。
I live on my own.
私は一人暮らしをしています。I fixed the bike on my own.
私は自力でその自転車を直しました。
by myselfも「一人で」「自分で」という意味で、on my ownと重なる場面が多くあります。会話ではどちらを使っても自然なことが少なくありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
of one’s ownの自然な例文
暮らし・家族
Every child needs a space of their own.
どの子どもにも自分だけの空間が必要です。We’re saving for a home of our own.
私たちは自分たちの家を持つために貯金しています。My daughter wants a pet of her own.
娘は自分のペットを飼いたがっています。
仕事・夢
He hopes to start a business of his own someday.
彼はいつか自分の事業を始めたいと思っています。She developed a teaching style of her own.
彼女は独自の指導スタイルを築きました。I’d like an office of my own, but this shared desk is fine for now.
自分専用のオフィスが欲しいですが、今のところはこの共有デスクで十分です。
考え・個性
Don’t just copy me. Come up with an idea of your own.
私のまねをするだけでなく、自分なりのアイデアを考えてください。This small café has a charm of its own.
この小さなカフェには独自の魅力があります。
人以外の単数のものなら of its own も使えます。「それ自体に固有の」という意味です。
よく一緒に使う名詞
of one’s ownは、次のような名詞と特によく合います。
- a place / room / home of one’s own:自分だけの場所・部屋・家
- a car of one’s own:自分の車
- a business of one’s own:自分の事業
- an idea / opinion of one’s own:自分自身の考え・意見
- a style / character of its own:独自のスタイル・特徴
of his very ownのように very を入れると、「本当に彼だけの」とさらに強調できます。
For the first time, he had a desk of his very own.
彼は初めて、本当に自分だけの机を持ちました。
日本人が間違えやすいポイント
名詞を置き忘れない
of one’s ownは基本的に、前の名詞を説明します。
- ○ I want a place of my own.
- × I want of my own.
何が自分のものなのか、a placeやa roomなどの名詞を置きましょう。
one’sをそのまま読まない
「自分の」という日本語だけを見て、いつも my にするのも注意が必要です。持ち主が彼女なら her、彼らなら theirです。
onとofを混同しない
- a shop of my own:自分の店
- run the shop on my own:一人でその店を経営する
ofは所有物の説明、onは行動の仕方の説明です。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
of one’s ownを思い出せなくても、簡単な英語で十分伝えられます。
- a room just for me:私だけの部屋
- my personal space:私個人の空間
- my own business:自分の事業
- without anyone’s help:誰の助けも借りずに(on my ownの言い換え)
I want a small room just for me.
自分だけの小さな部屋が欲しいです。
難しい形を完璧に組み立てるより、まず意味を直接伝えることを優先して大丈夫です。
まとめ
of one’s ownは、名詞の後ろに置いて「その人自身の」「その人だけの」を表します。
- 基本形は a/an+名詞+of+所有格+own
- one’sはmy、your、his、herなどに置き換える
- a room of my ownは「私だけの部屋」
- my own roomは意味が近く、より直接的
- on my ownは「一人で・自力で」で、役割が異なる
「共有ではない自分専用のもの」や「独自の考え・スタイル」を伝えたいとき、ぜひ使ってみてください。
英熟語を意味だけでなく仕組みから学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。また、ofを使う別の表現はof todayの意味と使い方でも解説しています。









