rags to richesの意味は?使い方とzero to heroとの違いを例文で解説

rags to richesの意味・使い方・類似表現との違いを示すアイキャッチ画像

rags to riches は、「貧しい境遇から大きな経済的成功を収めること」を表す英語イディオムです。

日本語では「貧乏から大金持ちになる」「無一文に近い状態から成功する」「立身出世する」などが近くなります。ただし、単に有名になるのではなく、生活や財産の状態が大きく好転することが中心です。

しゅみすけ(大山俊輔)

ragsは「ぼろ布」、richesは「富」です。両端の強い対比によって、貧しい境遇から経済的な成功へ大きく変わったことを表します。

rags to richesの意味

rags to riches は、次のような変化を表します。

  • 貧しい境遇から裕福になる
  • 資金や後ろ盾がほとんどない状態から事業で成功する
  • 生活水準が劇的に向上する

She went from rags to riches after building a successful online business.
彼女はオンライン事業を成功させ、貧しい境遇から裕福になりました。

His life is a classic rags-to-riches story.
彼の人生は、貧しい境遇から成功した典型的な物語です。

rags・to・richesから意味を理解する

rags:ぼろ布から「貧しい境遇」へ

rag は本来「ぼろ布・使い古した布」です。この表現では複数形の rags が、十分な衣服や財産を持たない貧しい状態を象徴します。

to:一方の状態からもう一方へ

to は、出発点から到達点への移動を示します。ragsとrichesの間に置くことで、両極端な状態の変化を短く表しています。

riches:富・財産

riches は「富・財産」という意味の名詞です。形容詞 rich に複数形のsを付けたというより、riches全体で「大きな富」を表す語として覚えるとよいでしょう。

rags to richesのコアイメージとgo from・形容詞用法を説明するイラスト

ネイティブが感じるニュアンス

rags to riches には、人生が大きく変わるドラマ性があります。映画、伝記、ニュース、会社の創業物語などでよく使われます。

一方、少し収入が増えた程度では通常使いません。出発点の厳しさと、到達した経済的成功の差が大きいときに自然です。

また、本人の努力だけでなく、機会、運、周囲の支援などが関係している場合もあります。rags to riches 自体は「どのように成功したか」までは説明しません。

よく使われる2つの形

go from rags to riches

動詞を伴う文では、go from A to B の形がよく使われます。

They went from rags to riches in less than a decade.
彼らは10年足らずで、貧しい境遇から裕福になりました。

The entrepreneur rose from rags to riches.
その起業家は、貧しい境遇から大きな成功を収めました。

rise from rags to riches も使えますが、日常的には go from rags to riches のほうが作りやすい表現です。

a rags-to-riches story

story、journey、taleなどの名詞を前から説明するときは、rags-to-riches とハイフンでつなぎます。

The movie tells a rags-to-riches story.
その映画は、貧しい境遇から成功する物語を描いています。

Her rags-to-riches journey inspired many young entrepreneurs.
彼女の貧しい境遇から成功するまでの道のりは、多くの若い起業家を励ましました。

場面別の自然な例文

ビジネス

The founder’s rags-to-riches story became part of the company’s identity.
創業者の貧しい境遇から成功した物語は、その会社の個性の一部になりました。

He went from rags to riches by turning a small repair shop into a national business.
彼は小さな修理店を全国規模の事業へ成長させ、貧しい境遇から成功しました。

映画・本

Audiences love a good rags-to-riches story.
観客は、貧しい境遇から成功する魅力的な物語が好きです。

The novel follows a young woman’s journey from rags to riches.
その小説は、若い女性が貧しい境遇から成功するまでを描いています。

人物紹介

Her rise from rags to riches wasn’t quick or easy.
彼女が貧しい境遇から成功するまでの道のりは、速くも簡単でもありませんでした。

少し懐疑的に語る

The article makes his career sound like a simple rags-to-riches story.
その記事は、彼の経歴を単純な立身出世物語のように見せています。

成功物語を美化しすぎていると感じるときにも、この表現を使えます。

zero to heroとの違い

zero to hero も劇的な成功を表しますが、焦点が異なります。

  • rags to riches:貧しさから富へ。経済状態の変化が中心
  • zero to hero:無名・未熟・評価されない状態から、注目・称賛される存在へ

She went from rags to riches after her company took off.
会社が急成長し、彼女は貧しい境遇から裕福になりました。

The substitute player went from zero to hero by scoring the winning goal.
控え選手は決勝点を決め、一躍ヒーローになりました。

選手が活躍して有名になっても裕福になったとは限らないため、その場合はzero to heroのほうが合います。

overnight successとの違い

overnight success は「一夜にして成功した人・物」のように、成功の速さや突然さに焦点を当てます。

rags to riches は出発点と到達点の経済的な差が重要で、長い年月をかけた成功にも使えます。

She looks like an overnight success, but her rags-to-riches journey took fifteen years.
彼女は突然成功したように見えますが、貧しい境遇から成功するまでに15年かかりました。

make a name for oneselfとの違い

make a name for oneself は、「実績を積み、名前を知られるようになる」という意味です。評価や知名度が中心で、貧しい出発点や経済的成功は必須ではありません。

日本人が間違えやすいポイント

rag to richにしない

決まった表現は、両方とも複数形の rags to riches です。

× rag to rich
○ rags to riches

名詞の前ではハイフンを付ける

単独では from rags to riches、名詞を前から説明するときは a rags-to-riches story とするのが基本です。

単なる昇進には大げさになりやすい

会社員が一度昇進しただけなら、She got promoted. のほうが自然です。rags to riches は人生や経済状態が大きく変わった場合に使います。

本人の背景を勝手に決めつけない

「貧しかった」という個人的な背景を含むため、事実を確認せずに実在する人へ使うのは避けましょう。

しゅみすけ(大山俊輔)

成功だけを言いたいなら、became successfulで十分です。rags to richesは「最初は経済的に厳しかった」という情報まで含むので、使う相手と文脈を確認しましょう。

この表現が出てこないときの簡単な言い換え

rags to richesを思い出せなくても、変化を2つの文に分ければ伝えられます。

  • She grew up poor and later became very successful.
    彼女は貧しい家庭で育ち、のちに大きな成功を収めました。
  • He started with very little and built a successful business.
    彼はほとんど何もない状態から始め、成功する事業を築きました。
  • They had little money at first, but now they are wealthy.
    最初はほとんどお金がありませんでしたが、今では裕福です。

「最初はどうだったか」と「今はどうなったか」を順番に説明すれば、難しいイディオムなしでも正確に伝わります。

短い会話で使ってみよう

A: Is the founder from a wealthy family?
A:その創業者は裕福な家庭の出身ですか?

B: No. Hers is a real rags-to-riches story. She started the company in a tiny apartment.
B:いいえ。本当に貧しい境遇から成功した人です。小さなアパートで会社を始めました。

まとめ

rags to riches は、「貧しい境遇から大きな経済的成功へ」という劇的な変化を表します。

  • go from rags to richesで「貧困から富へ移る」
  • 名詞の前ではa rags-to-riches storyとハイフンを付ける
  • zero to heroは知名度・評価の変化が中心
  • overnight successは成功の速さが中心
  • 出てこなければHe started with very little and became successful.と言える

ほかの実用的な表現は、英熟語・定型表現の一覧からも探せます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

ご相談専門お電話番号

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

恋と仕事に効く英語:News Letterの一覧