
rid A of B は、「AからBを取り除く」「AをBから解放する」という意味です。Bには、痛み、悩み、害虫、不要な物など、Aにとって望ましくないものが入ります。
よく知られた get rid of B と似ていますが、語順も焦点も同じではありません。この記事では、rid A of B の組み立て方、過去形・受動態、自然な例文、類似表現との違いまで分かりやすく解説します。
Contents
rid A of Bの意味と基本イメージ
rid A of B の基本イメージは、Aに付いている不要なBを外し、Aをすっきりした状態にすることです。
- A:人・場所・物など、不要なものから解放される側
- B:痛み・問題・害虫など、取り除かれるもの
This medicine will rid you of the pain.
この薬で、あなたの痛みはなくなるでしょう。
We need to rid the house of ants.
家からアリを駆除する必要があります。
of は「AとBの結び付きを切り離す」方向を表しています。日本語では「Bを取り除く」と考えがちですが、英語ではまず解放されるAを置き、その後に取り除くBを置きます。
しゅみすけ(大山俊輔)
rid A of Bの語順

基本形は次の通りです。
主語 + rid + A + of + B
The treatment rid her of the headaches.
その治療によって、彼女の頭痛はなくなりました。
A good cleanup can rid the room of dust.
しっかり掃除すれば、部屋のほこりを取り除けます。
rid の直後に、取り除く対象のBを置かない点が重要です。「部屋から煙を取り除く」なら、rid the room of smoke です。
ridの過去形・過去分詞は?
rid は通常、原形・過去形・過去分詞がすべて rid です。
| 形 | 語形 | 例 |
|---|---|---|
| 原形 | rid | We need to rid the garden of weeds. |
| 過去形 | rid | They rid the garden of weeds. |
| 過去分詞 | rid | The garden was rid of weeds. |
ridded が使われることもありますが、現代英語では一般に rid が標準的です。形が変わらないため、時制は前後の文脈や助動詞で判断します。
be rid ofの意味と使い方
be rid of B は、「Bから解放されている」「Bがなくなってせいせいしている」という状態を表します。やや文章的ですが、glad to be rid of … の形は自然に使われます。
I’m glad to be rid of that old computer.
あの古いパソコンを手放せて、せいせいしています。
She was finally rid of her worries.
彼女はようやく悩みから解放されました。
Once we’re rid of this debt, we can start saving.
この借金がなくなれば、貯金を始められます。
日常・仕事で使えるrid A of Bの例文
体調・悩み
A short walk helped rid me of my headache.
少し歩いたら、頭痛がなくなりました。
Talking to her rid me of some of my anxiety.
彼女に話したことで、不安が少し和らぎました。
家庭・暮らし
This spray should rid the kitchen of flies.
このスプレーで、キッチンのハエを駆除できるはずです。
We opened the windows to rid the room of the smell.
部屋のにおいを消すために窓を開けました。
仕事・生活習慣
The new system rid us of a lot of paperwork.
新しいシステムによって、多くの書類仕事が不要になりました。
I’m trying to rid my schedule of unnecessary meetings.
予定から不要な会議をなくそうとしています。
抽象的な問題
Education alone cannot rid society of prejudice.
教育だけで社会から偏見をなくすことはできません。
The update rid the app of several bugs.
その更新によって、アプリからいくつかの不具合が取り除かれました。
rid A of Bとget rid of Bの違い
| 表現 | 焦点 | 例 |
|---|---|---|
| rid A of B | Aから不要なBを取り除き、Aを解放する | rid the room of smoke |
| get rid of B | 不要なBを処分する・なくす | get rid of old clothes |
We rid the garage of mice.
私たちはガレージからネズミを駆除しました。
We got rid of the mice.
私たちはネズミを駆除しました。
前者は「ガレージをネズミのいない状態にした」こと、後者は「ネズミを排除した」ことに焦点があります。get rid of の詳しい使い方は、get rid ofの意味とthrow away・removeとの違いでも解説しています。
remove・freeとの違い
remove B from A
remove B from A は、rid A of B と語順が逆です。「BをAから物理的・事務的に取り除く」という中立的な表現です。
Please remove your name from the list.
リストから名前を削除してください。
rid A of B は、Bを邪魔・負担・害と捉え、Aをよりよい状態にするニュアンスが強くなります。
free A from B
free A from B は、「Aを束縛・義務・苦痛から自由にする」という解放のニュアンスを強く表します。
The device frees workers from repetitive tasks.
その装置は、作業員を単調な反復作業から解放します。
rid A of B も解放を表せますが、より「不要なものを除去する」という感覚があります。
日本人が間違えやすいポイント
AとBを逆にしない
「庭から雑草を取り除く」は、庭がA、雑草がBです。
× rid the weeds of the garden
○ rid the garden of weeds
get rid ofと混ぜない
rid A of B に get を足して、get rid A of B とはしません。
○ rid the office of clutter
○ get rid of the clutter
人を目的語にするときは強い意味にも注意する
rid the company of him のような言い方は、「彼を会社から排除する」という強く冷たい響きになります。人について穏やかに言うなら、状況に応じて He left the company. や We reassigned him. など、事実を直接説明する方が自然です。
表現が出てこないときの簡単な言い換え
rid A of B を思い出せなくても、remove、take away、no longer have などで十分に伝えられます。
- We removed the smoke from the room.
私たちは部屋から煙を取り除きました。 - The medicine took the pain away.
その薬で痛みがなくなりました。 - There are no more ants in the kitchen.
キッチンにはもうアリはいません。 - This system means we no longer need these forms.
このシステムのおかげで、これらの書類はもう必要ありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
rid A of B は、「AからBを取り除く」「AをBから解放する」という表現です。
- Aは、不要なものから解放される人・場所・物
- Bは、痛み・問題・害虫などの取り除かれるもの
- ridの過去形・過去分詞も通常rid
- be rid of Bは「Bから解放されている」
- get rid of Bは「Bを処分する・なくす」ことに焦点
- remove B from Aは中立的で、語順が逆
まず「どこ・誰をすっきりさせるのか」をAに置くと、語順を組み立てやすくなります。ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。









