
speak well of は、「〜をよく言う」「〜を好意的に話す」「〜を高く評価して話す」という意味の定型表現です。人について使うことが多く、本人に直接「すごいですね」とほめるより、その人がいない場で第三者に良い評価を伝える場面によく合います。
Everyone speaks well of her. なら「みんな彼女のことをよく言っています」。職場の評判、友人からの推薦、ホテルや商品の口コミなどにも使えます。この記事では、well と of の感覚、自然な語順、praise・think highly of との違い、簡単な言い換えまで例文で解説します。
Contents
speak well ofの意味は「〜をよく言う」
基本形は speak well of + 人・物 です。対象について、良いことを言ったり、好意的な評価を口にしたりすることを表します。
- speak well of a coworker:同僚をよく言う
- speak well of the service:そのサービスを好意的に評価する
- speak well of one’s former boss:以前の上司をよく言う
- be well spoken of:評判がよい・よく言われている
日本語訳は文脈に合わせて「ほめる」「高く評価する」「評判がよい」「よいことを言う」と変えると自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
wellとofからニュアンスを理解する
speak は「話す」、well はここでは「上手に」ではなく「好意的に・よく」という意味です。of は話題の対象を示し、speak of A で「Aについて話す」となります。
つまり、speak well of A は「Aについて好意的に話す」。英語を一語ずつ無理に直訳するより、このまとまりで覚えるのが近道です。
ただし、He speaks English well. の well は「上手に」です。次の違いに注意しましょう。
- He speaks well.:彼は話し方が上手だ
- He speaks well of you.:彼はあなたのことをよく言っている
語順と文法
基本語順は次のとおりです。
主語 + speak / speaks / spoke + well of + 人・物
speak の過去形は spoke、過去分詞は spoken です。
- 現在形:People speak well of him.
- 三人称単数:She speaks well of her team.
- 過去形:My friend spoke well of the hotel.
- 現在完了:Several clients have spoken well of our new designer.
受け身のbe well spoken of
be well spoken of は「人々からよく言われている」、つまり「評判がよい」という意味です。
The restaurant is well spoken of by local residents.
そのレストランは地元の住民から評判がよいです。
受け身では前置詞 of を落とさないようにしましょう。She is well spoken of. だけでも「彼女は評判がよい」と言えます。
場面別の自然な例文
仕事・採用
Your former manager spoke very well of you.
以前の上司は、あなたのことをとても高く評価していました。
Everyone on the team speaks well of our new colleague.
チームのみんなが新しい同僚のことをよく言っています。
Her clients always speak well of her attention to detail.
顧客はいつも、彼女の細部への気配りを高く評価して話します。
友人・人間関係
Ken speaks well of you whenever your name comes up.
あなたの名前が話題に出ると、ケンはいつもあなたのことをよく言います。
She still speaks well of her ex, even though they broke up years ago.
何年も前に別れたのに、彼女は今でも元恋人のことをよく言います。
I’ve heard your neighbors speak well of your family.
近所の方々があなたのご家族をよく言っているのを聞いたことがあります。
旅行・買い物・口コミ
Several friends spoke well of this hotel.
何人かの友人がこのホテルをよく評価していました。
People speak well of the camera’s battery life.
そのカメラのバッテリー持ちは評判がよいです。
I can’t speak highly enough of their customer service.
彼らのカスタマーサービスは、どれだけほめても足りないほど素晴らしいです。

speak well of・praise・think highly ofの違い
speak well of:好意的に話す
speak well of は、対象について良い評価を言葉にして別の人へ伝えることが中心です。「周囲からどう語られているか」という評判の文脈にも向いています。
My boss spoke well of my work during the meeting.
上司は会議で私の仕事をよく評価して話してくれました。
praise:はっきりほめる
praise は、人の行動や成果を明確にほめる動詞です。本人へ直接伝える場合にも、第三者へ話す場合にも使えます。
The teacher praised Mia for helping a classmate.
先生は、クラスメートを助けたことでミアをほめました。
speak well of は評価を好意的に語ること、praise はほめる行為そのものに焦点があります。praise A for Bの語順と使い方も参考にしてください。
think highly of:心の中で高く評価する
think highly of は、人や能力などを「高く評価している」という考え・判断を表します。実際にその評価を誰かに話したかどうかは問いません。
- I think highly of her.:私は彼女を高く評価している
- I speak well of her.:私は彼女のことを好意的に話す
より改まった尊敬の表現は、hold someone in high esteemの意味でも詳しく解説しています。
反対表現speak ill ofとの違い
speak ill of は「〜を悪く言う」です。ill はここでは「病気で」ではなく「悪く・好意的でなく」という副詞的な働きをします。
- Don’t speak ill of people behind their backs.
人の陰で悪く言わないでください。 - She never speaks ill of her former coworkers.
彼女は以前の同僚を決して悪く言いません。
悪口や陰口を表す現代的な言い方との違いは、「悪口を言う」は英語で?badmouth・speak ill ofの違いで確認できます。
日本人が間違えやすいポイント
wellをgoodにしない
speak を修飾するので、基本形は副詞の well です。speak good of とは言いません。
ofの後ろに評価の対象を置く
speak well of her のように、of の後ろには「よく言われる人・物」を置きます。話し相手を示すなら別に to を使えます。
He spoke well of you to the hiring manager.
彼は採用担当者に、あなたのことをよく言っていました。
「英語を上手に話す」と混同しない
speak English well は「英語を上手に話す」、speak well of English なら「英語について好意的に語る」です。of の有無と位置で意味が変わります。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- say good things about A:Aについて良いことを言う
- say A is good:Aが良いと言う
- like A:Aが好きだ
- recommend A:Aを薦める
Everyone speaks well of the new teacher.
= Everyone says good things about the new teacher.
みんな新しい先生のことをよく言っています。
My sister spoke well of that café.
= My sister said that café was good.
姉はそのカフェがよいと言っていました。
speak well of を思い出せなくても、「誰が」「何について」「良いと言った」を短く分ければ十分に伝わります。
関連表現
- speak highly of A:Aを高く評価して話す
- have a good word for A:Aをほめる言葉がある
- put in a good word for A:Aのために口添えする
- give A a good review:Aに良いレビューをする
- recommend A:Aを推薦する
ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧をご覧ください。
まとめ
speak well of A は「Aをよく言う・Aについて好意的に話す」という表現です。本人への直接的なほめ言葉より、第三者に良い評価を伝える場面や評判を述べる場面に向いています。
praise は「はっきりほめる」、think highly of は「心の中で高く評価する」。使い分けに迷ったら、まずは say good things about A で伝えてみましょう。









