
up toは、会話でも案内文でもよく見る表現です。ところが「〜まで」だけで覚えていると、It’s up to you.やWhat are you up to?が急に分からなくなります。
upには「上へ」、toには「ある地点へ」という感覚があります。そこから、「ある上限地点まで届く」「判断がその人のところまで委ねられる」「ある活動のところまで来ている」という複数の意味へ広がります。
Contents
up toの基本的な意味は4つ
- 最大〜まで・〜以下:up to 10 people
- 〜次第・〜に任されて:It’s up to you.
- 何をしている・取り組んでいる:What are you up to?
- 何かを企んでいる:He’s up to something.

しゅみすけ(大山俊輔)
1.数量の「最大〜まで」
数字や数量の前に置くup toは、上限を示して「最大〜まで」「〜以下」という意味になります。
The room can hold up to eight people.
その部屋には最大8人まで入れます。
You can bring up to two bags on board.
機内にはバッグを2個まで持ち込めます。
Delivery may take up to five business days.
配送には最大5営業日かかる場合があります。
ここで大切なのは、up to 10が「必ず10」ではないことです。0から10までの範囲の中で、10が上限という意味です。ホテル、イベント、割引、容量、所要時間などで特によく使われます。
until・byとの違い
up toは数量や程度の上限、untilはある時点まで状態が続くこと、byは期限までの完了を表します。
We’re open until nine.
9時まで営業しています。
Please reply by Friday.
金曜日までに返信してください。
2.It’s up to you.の「あなた次第」
be up to+人で、決定や責任がその人に委ねられていることを表します。
It’s up to you.
あなた次第です。/あなたに任せます。
It’s up to the manager to make the final decision.
最終判断を下すのはマネージャーです。
Where we eat is up to you.
どこで食べるかはあなたに任せます。
It’s your choice.に近いですが、up toには「決める権限や責任があなたの手元にある」という感覚があります。優しく言えば相手を尊重する表現ですが、言い方によっては「そちらで決めて」と責任を渡す響きにもなります。
否定形は「あなた次第ではない」
It’s not up to me.
それを決めるのは私ではありません。
It’s not up to us to judge her.
彼女を判断するのは私たちの役目ではありません。
3.What are you up to?の「何をしているの?」
be up to+活動・something・nothingは、「何をしている」「何に取り組んでいる」というカジュアルな用法です。
What are you up to this weekend?
今週末は何をする予定ですか?
What have you been up to lately?
最近どうしてたの?
Not much. I’m just relaxing at home.
特に何も。家でのんびりしているだけです。
What are you doing?が「今まさに何をしているの?」を直接尋ねやすいのに対し、What are you up to?は予定や最近の活動まで含めて柔らかく聞けます。友人への近況確認にも自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
4.be up to somethingの「何か企んでいる」
be up to somethingは、相手が隠れて何かをしている、いたずらや怪しい計画を進めている、と感じたときに使います。
The kids are too quiet. They must be up to something.
子どもたちが静かすぎます。きっと何か企んでいます。
I know you’re up to something.
あなたが何か企んでいるのは分かっています。
What are those two up to?
あの2人は何を企んでいるの?
ただし、必ず重大な悪事を意味するわけではありません。サプライズを準備している友人や、静かにいたずらをする子どもに、半分冗談で使うこともあります。
「〜するだけの力がある」という用法
be up to+名詞・動名詞には、「その仕事や課題をこなせる状態である」という意味もあります。特に否定文や疑問文でよく使われます。
I don’t feel up to going out tonight.
今夜は出かける気力がありません。
Are you up to the challenge?
その課題に挑む準備はできていますか?
She’s not up to the job yet.
彼女はまだその仕事をこなせる段階ではありません。
日本人が間違えやすいポイント
up toの後ろだけで意味を決めない
up to fiveなら上限、up to youなら決定者、up to somethingなら活動や企みです。直後の語と文全体をセットで見ます。
「最大」を強調して訳しすぎない
It can take up to an hour.は「1時間かかります」と断定せず、「長ければ1時間かかることがあります」と理解するのが自然です。
What are you up to?を疑いの言葉と決めつけない
普通の会話では「何してるの?」「最近どう?」という親しい質問です。疑いの意味になるかどうかは、表情・口調・状況で決まります。
簡単な英語で言い換えるなら
- up to 10 people → a maximum of 10 people
- It’s up to you. → You can decide.
- What are you up to? → What are you doing?
- He’s up to something. → He’s secretly planning something.
- I’m not up to it. → I don’t have the energy for it.
up toがすぐに出なくても、You can decide.やWhat are you doing?のような中学英語で十分伝えられます。
関連するup toの表現
up toを含む完成表現には、それぞれ独自の意味があります。「最新の状態で」を表すup to dateの意味と使い方や、「〜で手いっぱい」を表すup to one’s earsの意味と使い方もあわせて確認すると、upの感覚がつながります。
まとめ
up toの中心には、「ある地点・上限・人・活動のところまで届く」という感覚があります。
- up to 10:最大10まで
- It’s up to you.:あなた次第
- What are you up to?:何をしているの?
- be up to something:何かを企んでいる
- be up to the task:課題をこなせる
まずは会話で使いやすいIt’s up to you.とWhat are you up to?から、自分の表現として使ってみましょう。ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめをご覧ください。









