
What’s keeping you? は、直訳すると「何があなたを引き止めているの?」です。待ち合わせなどでは、自然な日本語で「どうして遅れているの?」「何に手間取っているの?」という意味になります。
ただし、短く直接的な質問なので、声の調子や相手との関係によっては、心配よりも「まだなの?」「何をぐずぐずしているの?」という苛立ちが伝わることがあります。
この記事では、keepから意味を理解する考え方、電話やメッセージでの自然な使い方、丁寧な言い換え、What’s taking you so long? や What took you so long? との違いまで解説します。
Contents
What’s keeping you?の意味
What’s keeping you? は What is keeping you? の短縮形で、主に次の意味で使われます。
- 何があなたを引き止めているの?
- どうして遅れているの?
- 何に手間取っているの?
- まだ来られない理由は何?
We’re all ready to leave. What’s keeping you?
みんな出発の準備はできているよ。何に手間取っているの?
You said you’d be here at seven. What’s keeping you?
7時に来ると言っていたよね。どうして遅れているの?
相手はまだ到着しておらず、何かが現在も相手を遅らせている、という状況が基本です。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜkeepで「遅らせる・引き止める」になる?
keepの基本的な感覚は、「ある状態や場所に保つ」です。keep+人 では、その人を今いる場所や状態にとどめることがあります。
The meeting kept me at the office.
会議のせいで、私は会社に足止めされました。
Sorry I’m late. Work kept me longer than I expected.
遅れてごめん。仕事が思ったより長引いたんだ。
この考え方で What is keeping you? を見ると、「何があなたをそこにとどめているの?」となり、状況に応じて「何があなたを遅らせているの?」と理解できます。
文の構造|whatが主語になる
語順は次のように捉えます。
What(何が)+ is keeping(引き止めている)+ you(あなたを)?
ここではwhatが主語です。「あなたが何を引き止めているの?」ではありません。
答えるときは、遅れている原因を主語にできます。
Traffic is keeping me.
渋滞で遅れています。
ただし、この返答だけでは少し不自然に感じる場面もあるため、会話では次のように原因を直接伝えるほうが簡単です。
I’m stuck in traffic.
渋滞にはまっています。
The meeting is running late.
会議が長引いています。
I can’t find my keys.
鍵が見つかりません。
どんな場面で使う?自然な例文
待ち合わせ中にメッセージする
I’m already at the restaurant. What’s keeping you?
もうレストランにいるよ。どうして遅れているの?
We’ve been waiting for twenty minutes. What’s keeping you?
もう20分待っているよ。何に手間取っているの?
家族や友人の出発を待つ
The taxi is outside. What’s keeping you?
タクシーが外に来ているよ。何をしているの?
Come on, we’re going to miss the train. What’s keeping you?
早く、電車に乗り遅れるよ。何に手間取っているの?
仕事で進捗を確認する
What’s keeping you from sending the report?
報告書を送れない原因は何ですか?
Is there anything keeping you from finishing the task today?
今日中に作業を終えるうえで、何か妨げになっていることはありますか?
仕事では、単独の What’s keeping you? よりも、from doing で「何をできずにいるのか」を明示したり、Is there anything …? と柔らかく尋ねたりするほうが自然です。
恋人や親しい相手に使う
Dinner’s getting cold. What’s keeping you?
夕食が冷めてきているよ。どうしてまだ来られないの?
I thought you’d be home by now. What’s keeping you?
もう家に着いていると思っていたよ。何かあったの?
後者は、言い方次第で心配にも不満にも聞こえます。
What’s keeping you from doing?の使い方
keep A from doing は「Aが~するのを妨げる」という形です。疑問文にすると、行動できない理由を尋ねられます。
What’s keeping you from applying for the job?
その仕事に応募するのをためらわせているものは何ですか?
What’s keeping you from telling her how you feel?
彼女に気持ちを伝えられない理由は何ですか?
What’s keeping us from making a decision today?
今日決定できない要因は何でしょうか?
この形は、単に遅刻を尋ねるだけでなく、「行動を妨げている障害・不安・事情は何か」を掘り下げる質問として使えます。
What’s keeping you?と似た表現の違い

| 表現 | 使う時点 | 焦点 |
|---|---|---|
| What’s keeping you? | 相手がまだ遅れている最中 | 何が相手を足止めしているか |
| What’s taking you so long? | 相手がまだ作業中・遅れている最中 | なぜそんなに時間がかかっているか |
| What took you so long? | 相手が到着・完了した後 | なぜそんなに時間がかかったか |
What’s taking you so long?との違い
What’s taking you so long? は「何にそんなに時間がかかっているの?」です。相手を足止めしている原因よりも、作業や準備に予想以上の時間がかかっていることへ焦点があります。
What’s taking you so long in the bathroom?
お風呂場で何にそんなに時間がかかっているの?
What’s keeping you?
何があなたを遅らせているの?
どちらも苛立ちを含むことがありますが、so long が入るぶん、What’s taking you so long? は「時間がかかりすぎ」という不満がより明確です。
What took you so long?との違い
What took you so long? は過去形なので、相手がようやく到着したときや、作業を終えた後に使います。
There you are! What took you so long?
やっと来た!なんでそんなに時間がかかったの?
まだ来ていない相手へのメッセージなら What’s keeping you?、到着した相手に聞くなら What took you so long? と整理すると分かりやすいでしょう。
Are you on your way?との違い
Are you on your way? は「もう向かっている?」という状況確認です。遅れを責める響きが弱く、待ち合わせ相手へ送りやすい表現です。
Hey, are you on your way?
ねえ、もう向かっている?
失礼・きつい表現になる?
What’s keeping you? 自体が失礼な言葉というわけではありません。しかし、理由を直接問いただす形なので、上司から部下、親から子ども、待たされている人から遅刻している人へ使うと、催促や非難の響きが出やすくなります。
特に、文脈なしでメッセージを一文だけ送ると、冷たく感じられる可能性があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
柔らかく尋ねる言い換え
相手を急かしたくない場合は、次の表現が便利です。
- Are you on your way?
もう向かっていますか? - Is everything okay?
大丈夫ですか? - Do you know when you’ll be here?
いつ頃こちらに着けそうですか? - Is anything holding you up?
何か遅れる事情がありますか? - Just checking—are you still coming?
念のため確認ですが、まだ来る予定ですか?
Hi, is everything okay? Do you know when you’ll be here?
こんにちは、大丈夫ですか?いつ頃こちらに着けそうですか?
このように状況と到着予定を尋ねれば、相手を責めずに必要な情報を確認できます。
日本人が間違えやすいポイント
「あなたは何を保っているの?」ではない
whatが主語なので、「何があなたを引き止めているの?」という構造です。keepを「保つ」とだけ暗記すると理解しにくいため、「その場にとどめる」という感覚を持っておきましょう。
到着後も現在進行形にしない
遅れの原因が解消され、相手が到着した後なら過去形を使います。
○ What kept you?
何に引き止められていたの?
○ What took you so long?
どうしてそんなに時間がかかったの?
心配のつもりでも不満に聞こえることがある
穏やかな意図なら、Is everything okay? を先に置くのが安全です。声の調子が見えないチャットでは特に効果的です。
簡単な英語で言い換えるなら
What’s keeping you? がすぐに出てこなければ、中学英語でも十分伝えられます。
- Why are you late?
どうして遅れているの? - Where are you now?
今どこにいるの? - When will you get here?
いつここに着く? - Are you okay?
大丈夫?
遅れている理由が必要なら Why are you late?、現在地が必要なら Where are you now?、到着予定が必要なら When will you get here? と、知りたい情報を直接尋ねると分かりやすくなります。
まとめ
- What’s keeping you? は「何があなたを引き止めているの?」「どうして遅れているの?」
- whatが主語で、keepには「人をその場にとどめる・遅らせる」という意味がある
- 相手がまだ遅れている最中に使う
- 到着後なら What kept you? や What took you so long? が自然
- What’s taking you so long? は「時間がかかりすぎ」に焦点がある
- 言い方によっては催促・苛立ちが伝わる
- 柔らかく確認するなら Are you on your way? や Is everything okay? が使いやすい
What’s keeping you? は短く便利ですが、距離感とタイミングが大切な表現です。「遅れている最中なのか、すでに到着した後なのか」と「責めたいのか、心配しているのか」を意識して使い分けましょう。
ほかの定型表現も学びたい方は、英熟語・定型表現の専門記事一覧をご覧ください。









