
whet one’s appetiteは、文字どおりには「食欲をそそる」、比喩的には「もっと知りたい・見たい・体験したいという興味や期待を高める」という意味です。
The aroma of the soup whetted my appetite.
スープの香りが私の食欲をそそりました。
The short preview whetted my appetite for the full series.
短い予告編を見て、そのシリーズを全部見たくなりました。
この記事では、なぜwhetを使うのか、wetとのスペルの違い、one’sの変え方、食事以外の自然な用法、whet one’s curiosityとの違いまで解説します。
Contents
whet one’s appetiteの2つの意味
1.食欲をそそる
香り、見た目、少量の前菜などが、食べたい気持ちを強めるときに使います。
The smell of fresh bread whetted everyone’s appetite.
焼きたてのパンの香りが、みんなの食欲をそそりました。
This light salad will whet your appetite without filling you up.
この軽いサラダなら、おなかをいっぱいにせず食欲を刺激してくれます。
2.興味・期待を高める
appetiteは比喩的に「もっと欲しいという気持ち」も表します。予告編、試作品、短い紹介、最初の成功などが、次への期待を高める場面で使えます。
The first chapter whetted my appetite for the rest of the book.
第1章を読んで、その本の続きをもっと読みたくなりました。
Her presentation whetted our appetite for the new project.
彼女のプレゼンを聞いて、私たちは新しいプロジェクトへの期待が高まりました。
whetは「刺激して鋭くする」
whetには、もともと刃物を「研ぐ」という意味があります。刃を研いで鋭くするように、食欲・興味・好奇心などを刺激して強くするイメージです。
- whet a knife:ナイフを研ぐ
- whet one’s appetite:食欲・期待を刺激する
- whet one’s curiosity:好奇心を刺激する
- whet one’s interest:興味をかき立てる
現代英語では、whetは単独の日常動作より、こうした定型的な組み合わせで目にすることが多い単語です。
しゅみすけ(大山俊輔)
最重要:wet one’s appetiteではない
whetとwetは発音が同じですが、意味もスペルも異なります。
- whet:研ぐ、刺激する
- wet:ぬらす
○ The photos whetted my appetite for travel.
その写真を見て旅行への気持ちが高まりました。
× The photos wet my appetite for travel.
wet your appetiteと書く間違いは英語話者にも見られますが、標準的な表記はwhetです。「食欲をぬらす」ではなく「食欲を刺激する」と覚えましょう。

one’sは実際の文でどう変える?
one’sは辞書で「主語に合う所有格を入れる」と示す記号です。実際の文ではmy、your、his、her、our、theirなどに変えます。
- whet my appetite:私の食欲・興味をそそる
- whet your appetite:あなたの食欲・興味をそそる
- whet her appetite:彼女の食欲・興味をそそる
- whet their appetite:彼らの食欲・興味をそそる
何かが刺激を与えるため、主語には香り、写真、予告、体験などが来るのが自然です。
The sample whetted our appetite for more.
その試供品を試して、私たちはもっと欲しくなりました。
活用:whet・whetted・whetting
whetは短い母音+子音で終わるため、過去形・過去分詞ではtを重ねてwhetted、-ing形ではwhettingとなります。
- 原形:whet
- 三人称単数:whets
- 過去形・過去分詞:whetted
- -ing形:whetting
The teaser has whetted fans’ appetite for the next episode.
そのティーザー映像によって、ファンの次回への期待が高まっています。
The chef is whetting our appetite with small bites.
シェフは小さな料理で私たちの食欲を刺激しています。
よく使う語順と組み合わせ
whet someone’s appetite for + 名詞
何への食欲・興味なのかを示すときは、for + 名詞を使います。
The workshop whetted her appetite for learning more about design.
そのワークショップをきっかけに、彼女はデザインをもっと学びたくなりました。
A weekend in Kyoto whetted my appetite for exploring more of Japan.
京都で週末を過ごし、日本をもっと巡りたい気持ちが高まりました。
whet someone’s appetite for more
for moreは「もっと欲しい気持ちにさせる」という便利な形です。
The free lesson whetted my appetite for more.
無料レッスンを受けて、もっと学びたくなりました。
場面別の自然な例文
食事
A little lemon juice can whet your appetite.
少量のレモン汁が食欲を刺激することがあります。
The appetizers whetted our appetite for the main course.
前菜を食べて、メイン料理への期待が高まりました。
映画・本・エンタメ
The trailer whetted my appetite without revealing the ending.
その予告編は結末を明かさず、私の期待を高めました。
The author shared one scene to whet readers’ appetite.
著者は読者の興味をそそるため、1つの場面を公開しました。
仕事・商品
The demo whetted the client’s appetite for the full product.
デモを見て、顧客は完成版の商品に興味を持ちました。
Early results have whetted investors’ appetite for expansion.
初期の成果を受けて、投資家の事業拡大への意欲が高まりました。
旅行・学習
The travel photos whetted her appetite for adventure.
旅行写真を見て、彼女の冒険心が刺激されました。
Learning a few phrases whetted my appetite for studying the language seriously.
いくつかの表現を学び、その言語を本格的に勉強したくなりました。
whet one’s curiosityとの違い
whet one’s curiosityは「好奇心を刺激する」。知りたい、答えを確かめたいという気持ちに焦点があります。
The mysterious message whetted my curiosity.
その謎めいたメッセージで好奇心を刺激されました。
whet one’s appetiteは、情報だけでなく、体験・商品・成功などを「もっと欲しい」という欲求まで含みます。
The first lesson whetted my appetite for more.
最初のレッスンで、もっと学びたくなりました。
curiosityは「知りたい」、appetiteは「もっと得たい・体験したい」という違いで考えると分かりやすいでしょう。
arouse interest・make someone want moreとの違い
arouse interestは「興味を引き起こす」という比較的硬く中立的な表現です。whet one’s appetiteは、すでに少し見たり味わったりした結果、もっと欲しくなる感覚が強くなります。
make someone want moreは同じ内容を簡単で直接的に伝えられる言い換えです。
The preview whetted my appetite for the movie.
予告編を見て、その映画をもっと見たくなりました。
The preview made me want to see the movie.
予告編を見て、その映画を見たくなりました。
簡単な英語で言い換えるなら?
whet one’s appetiteが出てこなければ、「何を見た・試した」「その結果もっと欲しくなった」と2つに分ければ伝わります。
- It made me hungry.(それでおなかがすきました)
- It made me want more.(それでもっと欲しくなりました)
- Now I want to know more.(もっと知りたくなりました)
- It made me interested in the book.(その本に興味を持ちました)
The short video whetted my appetite for the course.
短い動画を見て、その講座への興味が高まりました。
I watched the short video. Now I want to take the course.
短い動画を見ました。今はその講座を受けたいです。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
- wetと書かない:正しいスペルはwhet
- one’sをそのまま使わない:文ではmy appetite、your appetiteなどに変える
- 過去形はwhetted:whetedではなくtを重ねる
- 食事だけに限定しない:映画、学習、旅行、商品などへの期待にも使える
- すでに少し刺激がある:予告・試食・最初の体験が「もっと」を生む場面と相性がよい
まとめ
whet one’s appetiteは「食欲をそそる」「もっと欲しいという興味・期待を高める」という意味です。
- whetは「研ぐ・刺激する」、wetは「ぬらす」
- one’sはmy、your、his、her、our、theirなどに変える
- whet someone’s appetite for + 名詞がよく使われる
- whet one’s curiosityは「もっと知りたい」という好奇心に焦点
- 簡単にはIt made me want more.と言い換えられる
ほかの英熟語・イディオムも体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめも活用してください。









