
Make yourself at home. は、家へ招いた相手に「どうぞくつろいでください」「自分の家のように楽にしてください」と伝える定番表現です。
直訳すると「自分自身を家にいる状態にしてください」。少し不思議に見えますが、命令というより、遠慮している相手へ緊張しなくて大丈夫ですよと許可を与える、温かい歓迎の言葉です。
Come in and make yourself at home.
どうぞ入って、くつろいでください。
この記事では、Make yourself at home.の意味とニュアンス、yourselfの変え方、feel at home・Help yourself.・make yourself comfortableとの違いを、自然な例文で解説します。
Contents
- 1 Make yourself at home.の意味を最初に確認
- 2 make・yourself・at homeから意味を理解する
- 3 yourselfは相手の人数によって変える
- 4 過去形made oneself at homeの使い方
- 5 どんな場面で使う?
- 6 Make yourself at home.への返し方
- 7 Make yourself at home・feel at home・Help yourselfの違い
- 8 at ease・kick backとの違い
- 9 日本人が間違えやすいポイント
- 10 簡単な英語で言い換えるなら
- 11 まとめ:Make yourself at home.は温かい歓迎の言葉
Make yourself at home.の意味を最初に確認
Make yourself at home. = どうぞくつろいでください/遠慮なく楽にしてください
主に、自宅・客室・オフィスの応接スペースなどへ迎えた相手に使います。相手へ「かしこまらなくていい」「座ったり荷物を置いたりして、楽に過ごしていい」と伝える表現です。
Please make yourself at home while I make some tea.
お茶を入れている間、どうぞくつろいでいてください。
Make yourself at home. I’ll be back in a minute.
くつろいでいてください。すぐ戻ります。
しゅみすけ(大山俊輔)
make・yourself・at homeから意味を理解する
make:ある状態を作る
makeには、物を作るだけでなく、人や物を新しい状態にする働きがあります。
- make me happy:私を幸せな状態にする
- make it clear:それを明確な状態にする
- make yourself comfortable:自分を快適な状態にする
Make yourself at home.では、自分自身を「家にいるような気楽な状態」にするという構造です。makeの中心的な感覚は、be:RIZEのmakeの意味とコアイメージでも詳しく確認できます。
yourself:あなた自身を
yourselfは、主語として省略されているyouと同じ人を指す再帰代名詞です。
(You) make yourself at home.
(あなたは)あなた自身を、家にいるような状態にしてください。
英語の命令文では主語youを通常言わないため、文頭はMakeになります。
at home:家で/自宅にいるように楽で
at homeには、物理的な「家にいる」だけでなく、「安心している・場になじんでいる・居心地がよい」という意味があります。
I feel at home here.
ここでは居心地よく感じます。
yourselfは相手の人数によって変える
一人に言うならyourself、二人以上に言うならyourselvesです。
- 一人:Make yourself at home.
- 複数:Make yourselves at home.
Welcome, everyone. Make yourselves at home.
皆さん、ようこそ。どうぞくつろいでください。
辞書ではmake oneself at homeと書かれることがあります。oneselfは実際の会話でそのまま使う語ではなく、主語に合わせて変える場所を示しています。
- I made myself at home.
- She made herself at home.
- They made themselves at home.
過去形made oneself at homeの使い方
過去形はmadeです。誰かに歓迎されたあと、自分がくつろいだ様子を表せます。
I made myself at home and waited for her.
私はくつろいで彼女を待ちました。
The kids quickly made themselves at home.
子どもたちはすぐにくつろぎ始めました。
ただし、I made myself at home.は文脈によって「かなり遠慮なく振る舞った」という響きになることもあります。自分の行動を説明するときは、I relaxed on the sofa.など、具体的に言うほうが自然な場合もあります。
どんな場面で使う?
自宅へ友人を招いたとき
Come in. Make yourself at home.
入って。どうぞくつろいで。
You can leave your bag here. Make yourself at home.
かばんはここに置いていいですよ。くつろいでください。
泊まりに来た人へ
The guest room is upstairs. Please make yourself at home.
客室は2階です。どうぞ自宅のようにくつろいでください。
Make yourself at home, and let me know if you need anything.
どうぞくつろいで、何か必要なら言ってください。
仕事の来客へ
Please have a seat and make yourself comfortable. Someone will be with you shortly.
おかけになって楽にお待ちください。まもなく担当者が参ります。
ビジネスの受付ではmake yourself comfortableのほうが自然な場合があります。Make yourself at home.は親しみのある歓迎なので、自宅や小規模でカジュアルな職場と特に相性がよい表現です。
Make yourself at home.への返し方
言われたら、難しく返す必要はありません。お礼を短く伝えれば十分です。
- Thank you.:ありがとう。
- Thanks, I will.:ありがとう、そうします。
- That’s very kind of you.:ご親切にありがとうございます。
- Thanks for having me.:招いてくれてありがとう。
A: Make yourself at home.
B: Thanks. Your place is lovely.
A:どうぞくつろいで。
B:ありがとう。すてきなお家ですね。
Make yourself at home・feel at home・Help yourselfの違い

Make yourself at home.:相手へ「くつろいで」
話し手が、招いた相手へ遠慮せず楽に過ごすよう勧める表現です。
Make yourself at home while I finish dinner.
夕食を仕上げる間、くつろいでいてください。
feel at home:本人が「居心地よく感じる」
feel at homeは、ある場所や集団で安心し、なじんでいると感じる状態です。相手への指示ではありません。
I felt at home from the moment I arrived.
着いた瞬間から居心地よく感じました。
- Make yourself at home.:くつろげる状態にしてください
- I feel at home.:私は居心地よく感じます
Help yourself.:食べ物などを自由に取って
Help yourself.は、食べ物・飲み物・物を遠慮せず自分で取るよう勧める表現です。
Help yourself to some cookies.
クッキーを自由に取ってください。
語順やtoの使い方はHelp yourself toの意味・使い方で詳しく解説しています。
make yourself comfortable:楽な姿勢・環境にして
make yourself comfortableは、椅子へ座る、上着を脱ぐ、楽な姿勢になるなど、身体的・環境的に快適にすることへ焦点があります。
Please sit down and make yourself comfortable.
どうぞ座って、楽にしてください。
at homeほど「自分の家のように」という親密さを必要としないため、待合室や応接室でも使いやすい表現です。
at ease・kick backとの違い
at ease:緊張せず安心して
at easeは、不安や緊張がなく落ち着いている状態を表します。人を安心させるput someone at easeもよく使います。
Her smile put me at ease.
彼女の笑顔で安心しました。
詳しくはat easeの意味・使い方をご覧ください。
kick back:カジュアルにのんびりする
kick backは、仕事や緊張から離れ、ソファなどでのんびりする口語表現です。
Let’s kick back and watch a movie.
のんびり映画を見よう。
歓迎の決まり文句ではなく、実際に「のんびり過ごす」行動を表します。詳しくはkick backの意味・使い方で確認できます。
日本人が間違えやすいポイント
Make yourself home.にしない
この定型表現ではatが必要です。
× Make yourself home.
○ Make yourself at home.
一人にyourselvesを使わない
× Make yourselves at home.(相手が一人)
○ Make yourself at home.
Feel yourself at home.にしない
「居心地よく感じる」はfeel at homeです。feelの後ろにyourselfを入れません。
× I feel myself at home here.
○ I feel at home here.
相手の家で自分から言わない
Make yourself at home.は基本的に、迎える側が客へ言う表現です。客が自分からMake myself at home.と言うと、遠慮なく振る舞う宣言のように聞こえます。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
Make yourself at home.が出てこなくても、短い基本語で歓迎の気持ちは十分伝わります。
- Please relax.:どうぞ楽にしてください。
- Please sit anywhere.:どこにでも座ってください。
- You can put your bag here.:かばんはここに置いていいですよ。
- Feel free to use the kitchen.:キッチンは自由に使ってください。
- Take off your coat if you like.:よければ上着を脱いでください。
- Let me know if you need anything.:何か必要なら言ってください。
特にPlease relax.とLet me know if you need anything.を組み合わせれば、難しい定型表現を使わなくても温かく迎えられます。
まとめ:Make yourself at home.は温かい歓迎の言葉
- Make yourself at home.は「どうぞくつろいでください」
- 命令文だが、強制ではなく「遠慮しなくてよい」という歓迎
- 一人ならyourself、複数ならyourselves
- feel at homeは本人が「居心地よく感じる」状態
- Help yourself.は食べ物などを自由に取るよう勧める
- make yourself comfortableは身体的・環境的に楽にする
- 簡単に言うならPlease relax.でも伝わる
自宅へ誰かを招いたら、まずはCome in and make yourself at home.と声をかけてみてください。









