
友人から「また遅刻しないでね」と注意されたものの、その友人こそいつも遅刻している——。そんなときに英語で「人のこと言えないでしょ」「あなたがそれを言う?」と返せるのが、You’re one to talk.です。
直訳だけでは意味をつかみにくく、言い方によっては冗談にも強い批判にもなります。この記事では、意味が生まれる仕組み、自然な場面、語調、似た表現との違い、言われたときの返し方まで例文で整理します。
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You’re one to talk.の意味
You’re one to talk.は、相手が自分も同じ欠点や失敗を持っているのに他人を批判したときに使う表現です。自然な日本語では次のようになります。
- 人のこと言えないでしょ。
- よく言うよ。
- あなたがそれを言う?
- お前が言うな。
最後の「お前が言うな」はかなり強い訳です。英語の実際の強さは、相手との関係、表情、声の調子によって変わります。
A: You spend too much money on coffee.
「コーヒーにお金を使いすぎだよ。」B: You’re one to talk. You order takeout every night.
「人のこと言えないでしょ。毎晩デリバリーを頼んでるじゃない。」
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「人のこと言えない」になる?
この文のoneは数字の「1」ではなく、one=人という代名詞です。to talkはその人を説明し、「そのことについて口を出す立場の人」という感覚を作ります。
表面上は「あなたは話す立場の人だ」ですが、実際には皮肉です。完全な気持ちは、次のように考えると分かりやすくなります。
You’re one to talk (about that)!
「よりによって、あなたがそれを言う立場なの?」
つまり、字面どおりに相手を「話すのに適した人」と評価しているのではなく、反対に相手には注意する資格がないと示しています。
基本の形と語順
通常は短く、決まった形で使います。
- You’re one to talk.
- You are one to talk!(強調した形)
- Well, you’re one to talk.(「まあ、よく言うよ」)
You’reをYourと書かないことにも注意してください。ここはYou areの短縮形なので、正しいつづりはYou’reです。
主語を変えて、第三者について言うこともあります。
He’s one to talk. He missed three deadlines last month.
「彼も人のことは言えないよ。先月、締め切りを3回も守らなかったんだから。」
会話で自然に使う例文
遅刻についてツッコむ
A: Don’t be late tomorrow.
「明日は遅刻しないでね。」B: You’re one to talk. I waited for you for twenty minutes today.
「人のこと言えないでしょ。今日、20分待ったんだよ。」
仕事の整理整頓について
A: Your desk is a mess.
「机が散らかってるよ。」B: You’re one to talk! I can’t even see your keyboard.
「よく言うよ!あなたの机なんてキーボードも見えないじゃない。」
恋愛・返信の速さについて
A: You should reply to her sooner.
「もっと早く彼女に返信したほうがいいよ。」B: You’re one to talk. You left me on read for two days.
「あなたが言う?私のメッセージを2日も既読スルーしたのに。」
家庭でスマホを注意されたとき
A: Put your phone away during dinner.
「夕食中はスマホをしまって。」B: You’re one to talk, Dad. You’re checking yours right now.
「お父さんも人のこと言えないよ。今、自分のを見てるじゃない。」

冗談と批判を分けるのは語調
この表現は内容そのものに皮肉が含まれます。親しい友人同士なら、笑顔や明るい声で軽いツッコミとして使えます。しかし、職場の上司、初対面の人、関係がこじれている相手には攻撃的に響くことがあります。
- 軽く言う:笑顔で You’re one to talk!
- 少し和らげる:Well, you’re one to talk.
- 強く責める:相手の欠点を続けて具体的に指摘する
ビジネスで反論したいだけなら、個人への皮肉を避けて、I think we’ve both had trouble with deadlines.(締め切りについては、私たち二人とも苦労していますよね)のように事実を共有するほうが安全です。
Look who’s talking.との違い
Look who’s talking.も「よく言うよ」「人のこと言えないでしょ」という意味で、かなり近い表現です。
- You’re one to talk.:相手はその件を批判できる立場ではない、と指摘する
- Look who’s talking.:文字どおりは「誰が言っているか見て」で、相手の矛盾をより直接的にあざける感じが出やすい
You’re one to talk—you’re always late.
「人のこと言えないでしょ。あなたはいつも遅刻するんだから。」Look who’s talking! You were late yesterday.
「よく言うよ!昨日遅刻したのはそっちでしょ。」
どちらも親しい会話では冗談になりますが、Look who’s talking!のほうが、声の調子によっては挑発的に聞こえやすいでしょう。
You asked for it.とは意味が違う
You asked for it.は「自分でその結果を招いた」「自業自得だ」という表現です。相手にも同じ欠点があると指摘するYou’re one to talk.とは使う場面が違います。
- You’re one to talk.:あなたも同じことをしている
- You asked for it.:あなた自身がその結果を招いた
詳しくは「You asked for it.の意味・使い方と注意点」で確認できます。
言われたときの自然な返し方
相手の指摘が当たっているなら、無理に反論せず認めると会話が丸く収まります。
Fair point.
「それはごもっとも。」Okay, you got me.
「はい、参りました。」I know. I’m working on it.
「分かってる。直そうとしてるよ。」We’re both guilty of that.
「それはお互いさまだね。」
特にFair point.は、相手の指摘に一理あると認める穏やかな返答です。関連して「You have a point.の意味と使い方」も参考になります。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
You’re one to talk.がすぐ出てこなくても、簡単な英語で意味を直接伝えられます。
- You do the same thing.
「あなたも同じことをするよ。」 - You’re always late, too.
「あなたもいつも遅刻するよ。」 - We both do that.
「私たち二人ともそれをするよ。」 - You can’t criticize me for that.
「そのことで私を批判はできないよ。」
初心者には、相手の同じ行動を具体的に言うYou do the same thing.が覚えやすく、誤解も少ない言い換えです。
日本人が間違えやすいポイント
単なる「あなたが話す番」ではない
「あなたが話す番です」ならIt’s your turn to talk.です。You’re one to talk.は皮肉を含む別の定型表現です。
相手と同じ欠点がないと使えない
ただ「その意見に反対」という理由だけでは使いません。相手自身も同じことをしている、または同じ欠点を持っているという矛盾が必要です。
目上の人には慎重に
日本語の「お互いさまですね」より鋭く聞こえることがあります。職場では、I think that’s something we both need to improve.(それは私たち二人とも改善が必要な点だと思います)のように和らげると安心です。
まとめ
You’re one to talk.は、相手も同じ欠点を持っているのに自分を批判したときの「人のこと言えないでしょ」「よく言うよ」です。oneは「人」、to talkは「その件について口を出す立場」という感覚で、全体が皮肉になっています。
親しい相手には軽いツッコミとして便利ですが、語調によっては強い批判になります。まずはYou do the same thing.やWe both do that.という簡単な言い換えも一緒に覚え、相手との関係に合わせて使い分けましょう。
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