
アナ・ウィンターといえば、ファッション誌『Vogue』を長年率いてきた編集者。厳格なイメージが先に立ちますが、本人の言葉をたどると見えてくるのは、「自分を偽らない」「自分の視点を持つ」「決めて前へ進む」という、仕事にも人生にも通じる姿勢です。
今回は、Vogueの公式動画や本人の対談・講座で確認できる英語から、40代・50代・60代の女性にも響く7つの言葉を選びました。自然な日本語訳と、初心者向けの英語ポイントも一緒に紹介します。
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アナ・ウィンターとは?
アナ・ウィンター(Anna Wintour)は、英国生まれの編集者です。1988年から米国版『Vogue』編集長を務め、ファッションを文化や社会と結びつけながら、長年にわたり世界的な影響力を持ってきました。2025年には米国版編集長職を後進へ引き継ぎましたが、Condé Nastのグローバル・チーフ・コンテンツ・オフィサーなどとして活動を続けています。
彼女の言葉は、服の話にとどまりません。面接、仕事、リーダーシップ、年齢、家族。自分の軸を持ちながら変化を受け入れるためのヒントが詰まっています。
自分の軸をつくるアナ・ウィンターの英語名言7選
1. 面接で見られているのは、服ではなく「あなた」
“We’re not hiring your wardrobe. Your wardrobe is not gonna be doing the job for you. It’s who you are.”
日本語訳:私たちが採用するのは、あなたの服ではありません。服があなたの代わりに仕事をするのでもありません。大切なのは、あなたがどんな人かです。
Vogueの面接には何を着ればよいかと尋ねられた際の答えです。見た目を整えることは大切でも、最後に仕事をするのは自分自身。転職や再スタートの場面でも勇気をくれます。
英語ポイント:It’s who you are. は「大切なのは、あなたがどんな人か」。短い It’s … で焦点を示しています。
やさしい例文:Be proud of who you are.(自分らしさを誇りに思ってください。)
2. 自分を偽っても、自分のためにはならない
“I think it doesn’t do yourself a service to fake it.”
日本語訳:自分を偽ることは、自分のためにならないと思います。
周囲に合わせようとして、自分とは違う人を演じてしまうことがあります。しかし、長く働き、長く生きるほど、無理に作った姿は続きません。自分の経験や個性をそのまま持ち込むほうが、結局は強いのです。
英語ポイント:do someone a service は「人の役に立つ」。否定形の doesn’t do yourself a service で「自分のためにならない」です。
やさしい例文:Don’t fake it. Be yourself.(無理に装わず、自分らしくいて。)
3. 自分にとって正しい道を選ぶ
“I think everybody has to follow the path that they feel is right for them.”
日本語訳:誰もが、自分にとって正しいと感じる道を進むべきだと思います。
年齢や性別によって服装のルールを分ける必要があるのか、という問いへの言葉です。服だけでなく、働き方や生き方にも通じます。「普通はこう」を離れ、自分の感覚を信じることです。
英語ポイント:follow the path は直訳すると「道をたどる」。比喩的に「自分の道を進む」という意味で使えます。
やさしい例文:I chose my own path.(私は自分の道を選びました。)
4. 走る前に、まず歩く
“Don’t try to run before you can walk.”
日本語訳:歩けるようになる前に、走ろうとしないで。
若い写真家への助言ですが、学び直しにもぴったりです。最初から完璧な英語を話そうとすると、言葉が出なくなります。知っている単語で一文を作るところから始めればよいのです。
英語ポイント:run before you can walk は「基礎を身につける前に難しいことへ進む」という英語の比喩表現です。
やさしい例文:Let’s start with the basics.(基礎から始めましょう。)

5. リーダーの仕事は、境界を押し広げること
“It is your job as a leader to push boundaries, to bring a wider, more exciting vision that others can ultimately support but don’t initially see.”
日本語訳:リーダーの仕事は境界を押し広げ、ほかの人には最初は見えなくても、やがて支持できるような、より広く心躍る未来像を示すことです。
リーダーは、全員がすでに賛成している場所を守るだけではありません。まだ形になっていない可能性を言葉にし、周囲が参加できる未来へ変えていく役割があります。
英語ポイント:push boundaries は「限界や境界を押し広げる」。ultimately は「最終的には」です。
やさしい例文:She pushed the boundaries of design.(彼女はデザインの可能性を広げました。)
6. 自分の仕事が、より大きな物語のどこにあるかを知る
“It’s very important to understand how your work fits into a much larger cultural narrative. What is it that you are trying to say? What are you standing for?”
日本語訳:自分の仕事が、より大きな文化の物語にどう位置づくのかを理解することは、とても重要です。あなたは何を伝えようとしているのか。何を大切にして立っているのか。
目の前の作業だけでなく、その先にいる人や社会を考える。すると、仕事は単なる業務から「自分は何を届けたいのか」という意思へ変わります。
英語ポイント:fit into は「…に収まる、位置づけられる」。stand for は「…を支持する、…を大切にする」です。
やさしい例文:What does this word stand for?(この言葉は何を表しますか?)
7. 年齢は、実は強みになる
“I feel age is actually an advantage.”
日本語訳:年齢は、実は強みだと感じています。
長く経験を重ねると、物事のバランスが見え、うまくいかないときにも次へ進みやすくなる――76歳のウィンターが語った言葉です。若さだけが価値ではなく、積み重ねた経験もまた力になります。
英語ポイント:advantage は「利点、強み」。actually には、予想に反して「実は」というニュアンスがあります。
やさしい例文:Experience is an advantage.(経験は強みです。)
今日から使える英語表現
- who you are:あなたがどんな人か/あなたらしさ
- fake it:本当ではない自分を装う
- follow your own path:自分の道を進む
- start with the basics:基礎から始める
- push boundaries:境界・限界を押し広げる
- stand for …:…を支持する/…を大切にする
- an advantage:強み、利点
まとめ:自分の視点を持ち、決めたら前へ進む
アナ・ウィンターの言葉に共通するのは、「誰かに見せるための自分」より、「自分が何者で、何を伝えたいのか」を大切にする姿勢です。
完璧に準備できるまで待たず、まず基礎から始める。自分の道を選び、経験を強みに変える。英語学習も同じです。今日知った一文を声に出すところから、自分の歩幅で始めてみてください。
ほかにも仕事や人生に効く英語を読みたい方は、英語の名言コーナーもご覧ください。
出典・参考資料
- Vogue:Anna Wintour Talks the Kardashians, Dressing for an Interview…
- MasterClass:Anna Wintour’s Life and Career in Fashion
- Vogue:Meryl Streep and Anna Wintour on Power, Fashion, and Acting the Part
- Vogue:Anna Wintour Answers Vogue’s 73 Questions
※英文は本人の公式動画・対談・講座掲載文を参照し、日本語訳は文脈に沿って編集部で作成しています。









