
たまたま隣に座った人と話が弾んだ。旅先で知り合った人が、後の仕事仲間になった。ほんの短い出会いでも、何か意味があるように感じることがあります。
そんな「袖振り合うも多生の縁」に近い気持ちを、初心者にも言いやすい英語で表すならこちらです。
We met for a reason.
私たちは何かの理由があって出会ったんですね。
実際に会えたことを相手に温かく伝えるなら、I’m glad our paths crossed.(あなたと出会えてよかったです)も自然です。
この記事の結論
- 初心者なら:We met for a reason.
- 出会いには意味がある:Every encounter has meaning.
- 会えてよかった:I’m glad our paths crossed.
Contents
「袖振り合うも多生の縁」とは?意味と読み方
「袖振り合うも多生の縁」は、そでふりあうもたしょうのえんと読みます。道ですれ違うときに袖が触れるほどの小さな出来事も、前世からの深い縁によるものだという考えから、どんな出会いも偶然と思わず、大切にしようという意味で使われます。
「多少の縁」と書くのは誤りです。ここでの多生は、仏教的な考えに由来する「何度も生まれ変わること」を指します。
英語にするときは、仏教的な背景をすべて一文に詰め込む必要はありません。次のどの気持ちを伝えたいかで表現を選びます。
- 出会ったことには理由がある
- どんな出会いにも意味がある
- あなたに会えてよかった
- 人との縁を大切にしたい
初心者なら We met for a reason. で言える
We met for a reason. は、直訳すると「私たちは理由があって出会いました」。偶然に見える出会いにも何か意味がある、という感覚をシンプルに表せます。
Maybe we met for a reason.
もしかすると、私たちは何かの理由があって出会ったのかもしれません。
I believe we met for a reason.
私たちは意味があって出会ったのだと思います。
maybe や I believe を添えると、運命を強く断言せず、柔らかい響きになります。
恋愛でも使えますが、必ずしもロマンチックな表現ではありません。友人、同僚、先生など、自分に影響を与えてくれた人との出会いにも使えます。

「出会いには意味がある」を英語で
Every encounter has meaning.
Every encounter has meaning. は、「すべての出会いには意味がある」。袖振り合うも多生の縁を、一般的な考え方や教訓として説明するときに使えます。
I try to remember that every encounter has meaning.
どんな出会いにも意味があることを、忘れないようにしています。
encounter は「出会い・遭遇」です。ただし、日常会話では少し硬く感じることもあります。自分の経験を話すなら、もっと簡単に言えます。
Every person I meet teaches me something.
出会う人はみんな、私に何かを教えてくれます。
person・meet・teach という基本単語で、「出会いを大切にする」理由まで伝えられます。
「あなたに会えてよかった」の自然な英語
I’m glad our paths crossed.
I’m glad our paths crossed. は、直訳すると「私たちの道が交差してうれしいです」。つまり、あなたと出会えてよかったという温かい表現です。
I’m really glad our paths crossed.
あなたと出会えて本当によかったです。
Looking back, I’m glad our paths crossed when they did.
振り返ると、あのときあなたと出会えてよかったです。
少し詩的ですが、英語では不自然ではありません。長く付き合った友人や同僚へのメッセージ、送別の言葉にも向いています。
I’m so glad I met you.
もっと簡単に言うなら、I’m so glad I met you. で十分です。
I’m so glad I met you.
あなたに会えて本当によかったです。
「paths crossed」が出てこなくても、glad・met・you だけで気持ちはきれいに伝わります。初心者が実際に口に出すなら、こちらのほうが使いやすい場面も多いでしょう。
「縁を大切にしたい」を英語で言う
日本語の「縁」にぴったり一致する英単語はありません。そこで、「出会い」や「つながり」を主語にして表します。
I value the connections I make.
I value the connections I make.
私は人とのつながりを大切にしています。
value は、名詞なら「価値」、動詞なら「大切にする・重んじる」です。
I cherish every encounter.
I cherish every encounter.
私は一つひとつの出会いを大切にしています。
cherish は「大切にする・慈しむ」。温かく、少し文章的な表現です。
初心者なら難しく考えず、次のように言えます。
Meeting people is important to me.
人との出会いは、私にとって大切です。
「縁」を無理に訳さなくても、何が自分にとって大切かを簡単な英語で言えばよいのです。
仕事・旅行・友人関係で使える例文
仕事で偶然つながった人に
We met by chance, but working with you changed my career.
私たちは偶然出会いましたが、あなたと働いたことで私のキャリアが変わりました。
旅先で知り合った人に
It was a brief meeting, but I’m glad our paths crossed.
短い出会いでしたが、お会いできてよかったです。
長年の友人に
Who knew that one small conversation would lead to this friendship?
あの短い会話が、こんな友情につながるなんて誰が思ったでしょう。
新しい出会いについて話す
You never know where a chance meeting may lead.
偶然の出会いがどこにつながるかは、分からないものです。
chance meetingとfateful encounterの違い
- a chance meeting:偶然の出会い
- a fateful encounter:運命を変えるような出会い
chance meeting は、偶然会ったという事実を表す中立的な言い方です。fateful encounter は少しドラマチックで、後の人生を大きく変えた出会いに向いています。
It was a chance meeting that changed my life.
それは、私の人生を変えた偶然の出会いでした。
まだ出会ったばかりの相手に It was fate.(運命でした)と言うと、場面によっては重く聞こえます。まずは I’m glad we met. のほうが自然で使いやすいでしょう。
「一期一会」との違いは?
- 袖振り合うも多生の縁:どんな小さな出会いにも縁がある
- 一期一会:その出会いや機会は一度きりかもしれないので大切にする
前者は出会ったことのつながり、後者は今この瞬間のかけがえのなさに重点があります。
まとめ:「縁」を訳せなくても、出会えた喜びは言える
袖振り合うも多生の縁に近い考えを、簡単に表すならこちらです。
We met for a reason.
私たちは何かの理由があって出会ったんですね。
相手に直接、出会えた喜びを伝えるならこちらが自然です。
I’m glad our paths crossed.
あなたと出会えてよかったです。
そして初心者なら、もっと簡単に言って構いません。
I’m glad I met you.
あなたに会えてよかったです。
「袖振り合うも多生の縁」を完璧に英訳できなくても、出会えてうれしいと言えれば、その縁はもう十分に大切にできています。
旅先で出会った人と助け合う心については、「旅は道連れ世は情け」は英語で?もあわせてご覧ください。
人との縁やコミュニケーションに関する表現は、人間関係・コミュニケーションのことわざ・四字熟語を英語でにまとめています。シリーズ全体は、日本語のことわざ・四字熟語を英語で言う記事一覧からご覧ください。









