「一進一退」は英語で?仕事・交渉・体調で使える自然な表現

一進一退を英語で表す Things are going back and forth. のアイキャッチ

交渉が少し進んだと思ったら、また振り出しに戻る。体調が良くなった翌日に、また少し悪くなる。そんな「一進一退」は、英語でどう言えばよいのでしょうか?

広く使いやすい表現は、こちらです。

Things are going back and forth.
状況は一進一退です。

back and forth は「行ったり来たり」「前後に」という意味です。ただし、体調、交渉、試合など、場面によってもっと自然な言い方があります。

初心者なら、難しく考えず、次のようにも言えます。

We move forward, then back.
前に進んでは、また戻ります。

move・forward・back という知っている単語だけで、「一進一退」の動きがそのまま伝わります。

「一進一退」とは?

一進一退(いっしんいったい)は、前へ進んだり後ろへ戻ったりして、状況がなかなか大きく進展しないことです。

主に次のような場面で使われます。

  • 交渉や話し合いが進んだり戻ったりする
  • 試合で両者が攻め合う
  • 病状や回復に良い日と悪い日がある
  • 計画が進展と停滞を繰り返す

英語では、日本語の四字熟語を一つの決まった表現に置き換えるより、何がどう動いているのかを説明すると自然です。

一般的な「一進一退」は back and forth

Things are going back and forth.

go back and forth は、物理的に「行ったり来たりする」だけでなく、状況や議論が何度も動くことにも使えます。

Things are going back and forth, but we’re making progress.
状況は一進一退ですが、少しずつ前進しています。

The situation has been going back and forth for weeks.
状況は何週間も一進一退を続けています。

ただし back and forth は、意見交換や物の往来を表すこともあります。前後の文で「進展したり戻ったりしている」と分かるようにすると安心です。

一進一退を一般・交渉・回復の場面で表す英語表現3選

初心者なら「知っている単語」で言える

We move forward, then back.

一進一退の「一進」と「一退」を、そのまま簡単な動詞で説明する表現です。

  • move forward:前へ進む
  • move back:後ろへ戻る
  • then:それから、次に

We move forward, then back. It’s taking time.
前進しては戻っています。時間がかかっています。

さらに簡単に言うなら、次の一文でも構いません。

We’re making slow progress.
ゆっくり進んでいます。

これは「後退」の意味までは入りませんが、相手が知りたいのが「進み具合」なら十分なことも多いです。英会話では、四字熟語を完璧に再現するより、相手に必要な情報を短く伝えることが大切です。

交渉・話し合いが一進一退するとき

The talks are going back and forth.

talks は複数形で「協議」「交渉」を表せます。

The talks are going back and forth, and no final decision has been made.
交渉は一進一退で、まだ最終決定には至っていません。

We’re making progress, but slowly.

ビジネスで、必要以上に否定的な響きを避けたいときに便利です。

We’re making progress, but slowly.
ゆっくりですが、前進しています。

一進一退の事実は残しながら、「止まっているわけではない」と前向きに伝えられます。

We take one step forward and one step back.

日本語の「一進一退」に近い比喩的な表現です。

It feels like we take one step forward and one step back.
一歩進んでは一歩戻っているように感じます。

It feels like を付けると、「そう感じる」という柔らかい言い方になります。

体調・回復が一進一退するとき

Some days are better than others.

回復や体調については、Some days are better than others. が自然で優しい表現です。

Some days are better than others, but I’m getting better.
良い日もそうでない日もありますが、回復しています。

直訳すると「ほかの日より良い日もあります」。良い日と悪い日を繰り返していることを、重くなりすぎずに伝えられます。

My recovery has had its ups and downs.

ups and downs は「浮き沈み」です。

My recovery has had its ups and downs.
回復は一進一退です。

精神状態、仕事、人生など、調子の良い時と悪い時があるものに広く使えます。

試合が一進一退するとき

両者が互角に攻め合う試合なら、次の表現が使えます。

It was a close game.
接戦でした。

The lead kept changing.
リードが何度も入れ替わりました。

It was a back-and-forth game.
一進一退の試合でした。

名詞の前で使うときは、back-and-forth のようにハイフンでつなぐのが一般的です。

場面別の例文

プロジェクトで

The project is moving forward, but we’ve had a few setbacks.
プロジェクトは進んでいますが、いくつか後戻りもありました。

問題解決で

We solve one problem, and then another comes up.
一つ問題を解決すると、また別の問題が出てきます。

人間関係で

Our relationship has had its ups and downs.
私たちの関係には浮き沈みがありました。

学習の進み具合で

Some days I improve, and some days I struggle.
上達する日もあれば、苦戦する日もあります。

最後の一文も、初心者に使いやすい表現です。improvestruggle で、前進と後退の感覚を具体的に伝えられます。

試行錯誤との違いは?

  • 一進一退:前進と後退を繰り返し、なかなか大きく進まない状態
  • 試行錯誤:いろいろな方法を試し、結果から学びながら改善する行動

状況の動きを述べるなら「一進一退」、方法を試す過程を述べるなら「試行錯誤」が中心です。

試行錯誤の英語は、「試行錯誤」は英語で?trial and errorの使い方と簡単な表現で詳しく解説しています。

「一進一退」を英語で言うときのまとめ

一般的な状況なら、こちらです。

Things are going back and forth.
状況は一進一退です。

初心者が知っている単語で言うなら、こちらです。

We move forward, then back.
前に進んでは、また戻ります。

回復や体調なら、自然で優しいこちらの表現が使えます。

Some days are better than others.
良い日もそうでない日もあります。

難しい英訳が思い出せないときは、It’s getting better, but slowly.(良くなっていますが、ゆっくりです)でも十分です。相手が知りたいのは四字熟語の英訳ではなく、今の状況だからです。

悪い状況を一気に立て直す表現は、「起死回生」は英語で?仕事・スポーツで使える自然な表現で紹介しています。

努力や前進に関する表現は、努力・挑戦・行動のことわざ・四字熟語を英語でにまとめています。シリーズ全体は日本語のことわざ・四字熟語を英語で言う記事一覧からご覧ください。

一進一退しながら課題に苦戦する場面では、have a hard time・struggleを使う「苦労する」の英語表現も使えます。

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