
縞模様や同心円状の模様が美しい「瑪瑙(めのう)」は、英語で agate といいます。日本語のカタカナでは「アゲート」と書かれますが、英語の発音は「アギット」に近い音です。この記事では、語源、chalcedonyやonyxとの違い、moss agateの名前の感覚、染色品を見分けるための英語まで解説します。
Contents
瑪瑙は英語で agate
瑪瑙は英語で agate です。素材名として使うほか、特定の種類には色や模様を表す語を前につけます。
- agate:瑪瑙、アゲート
- an agate slice:瑪瑙の薄片
- an agate pendant:瑪瑙のペンダント
- banded agate:縞瑪瑙
しゅみすけ
agate の発音
発音は /ˈæɡ.ət/ で、カタカナなら「アギット」に近い二音節です。最初の AG にアクセントを置きます。
語尾を「ゲート」と長く伸ばさず、AG-uht と短く発音するのがポイントです。英語の gate(門)とは異なり、agateを「ア・ゲイト」とは読みません。
agate の語源
agate は、古代に瑪瑙が採れたとされるシチリア島の川、ギリシャ語名 Achates に由来します。現在のディリッロ川にあたるとされ、石の名前に産地の川名が残りました。
「色」や「縞」をそのまま表した名前ではなく、古代の採取地を記録した地名由来の宝石名です。
瑪瑙はどんな石?
agateは、非常に細かな石英の結晶からなる chalcedony(玉髄)の一種です。一般に、色や透明度の異なる層が重なってできる縞模様が特徴です。
- microcrystalline quartz:微細な結晶からなる石英
- banding:縞模様、帯状構造
- concentric bands:同心円状の縞
- translucent layers:半透明の層
火山岩などの空洞にシリカを含む水が入り、長い時間をかけて層を作ることで、独特の模様が生まれます。空洞の中心に水晶の結晶が育つこともあります。

agateとchalcedonyの違い
chalcedony は微細な石英からなる素材の広い呼び名で、agate はその中でも主に縞模様をもつものです。
- chalcedony:玉髄。微細な石英からなる素材の総称
- agate:一般に縞や層状模様が目立つchalcedony
したがって、Agate is a variety of chalcedony.(瑪瑙は玉髄の一種です)と説明できます。ただし、moss agateのように明瞭な縞がなくても、慣用的にagateと呼ばれる種類もあります。
agateとonyxの違い
onyx(オニキス)も縞模様をもつchalcedonyです。一般的な区別では、agateは曲線的・同心円状の縞、onyxは直線的で平行な縞を示します。
| 英語 | 模様の傾向 | 日本語 |
|---|---|---|
| agate | 曲線、波形、同心円状の縞 | 瑪瑙 |
| onyx | 比較的まっすぐで平行な縞 | 縞瑪瑙、オニキス |
現代の商品名では、黒一色に見える石もblack onyxとして流通します。染色されたchalcedonyが使われることも多いため、天然色かどうかは別に確認が必要です。
moss agateには本物の苔が入っている?
moss agate(苔瑪瑙)は、透明〜半透明の石の中に緑色の苔や枝のような模様が見える種類です。しかし、本物のmoss(苔)が閉じ込められているわけではありません。
模様は鉄やマンガンなどを含む鉱物が作った樹枝状・苔状のインクルージョンです。
- moss-like inclusions:苔のような内包模様
- dendritic patterns:樹枝状模様
- It contains no actual moss.:本物の苔は含まれていません
しゅみすけ
よく見るagateの種類
- banded agate:縞瑪瑙
- moss agate:苔瑪瑙
- fire agate:ファイアアゲート
- blue lace agate:ブルーレースアゲート
- crazy lace agate:複雑なレース状模様をもつ瑪瑙
- fortification agate:城壁の平面図のような角張った縞をもつ瑪瑙
- agate geode:内部に空洞や結晶をもつ瑪瑙質の晶洞
天然色と染色を英語で見分ける
agateは多孔質の部分が染料を吸収しやすく、鮮やかな青、ピンク、紫、緑などに染色されることがあります。染色は一般的な加工ですが、天然色と同じではありません。
- natural-color agate:天然色の瑪瑙
- dyed agate:染色瑪瑙
- color-enhanced agate:色を改善した瑪瑙
- heat-treated agate:加熱処理された瑪瑙
購入時には Is this the natural color? や Has this agate been dyed? と尋ねると自然です。
瑪瑙とジャスパーの違い
jasper(碧玉)も微細な石英からなる石ですが、一般に不純物を多く含み、不透明です。agateは半透明の層や縞が見られることが多い点で区別されます。
- agate:半透明部分を含むことが多く、縞模様が特徴
- jasper:一般に不透明で、斑点や景色のような模様も見られる
自然界では両者の境界が明確でない石もあり、jasper-agate や jasp-agate と呼ばれる中間的なものもあります。
宝石店で使える英語
- Is this natural agate?
これは天然の瑪瑙ですか? - Has this agate been dyed?
この瑪瑙は染色されていますか? - Are these bands natural?
この縞模様は天然ですか? - Could I see both sides of the slice?
薄片の両面を見せてもらえますか? - I’m looking for a moss agate ring.
モスアゲートの指輪を探しています。 - This agate has beautiful concentric bands.
この瑪瑙には美しい同心円状の縞があります。
日常英語での使われ方
- She keeps an agate slice on her desk.
彼女は机に瑪瑙の薄片を置いています。 - Every piece of agate has a different pattern.
瑪瑙は一つひとつ模様が異なります。 - The stone is translucent around the edges.
その石は縁の部分が半透明です。 - The green inclusions look like tiny trees.
緑の内包模様が小さな木々のように見えます。
お手入れの英語
agateは比較的扱いやすい石ですが、染色品は強い光や薬品によって色が変化する可能性があります。温かい石けん水と柔らかい布やブラシで洗い、急激な温度変化を避けましょう。
- Clean it with warm, soapy water.
温かい石けん水で洗ってください。 - Avoid harsh chemicals.
強い薬品を避けてください。 - Keep dyed agate out of prolonged direct sunlight.
染色瑪瑙は長時間の直射日光を避けてください。
関連語
- chalcedony:玉髄
- onyx:オニキス、平行な縞をもつ玉髄
- jasper:碧玉
- banding:縞模様
- agate slice:瑪瑙の薄片
- geode:晶洞
- dyed:染色された
- translucent:半透明の
宝石を表す基本語は「宝石と誕生石を英語で|gemstone・birthstone・cut・clarityの意味」もあわせてご覧ください。
まとめ
瑪瑙は英語で agate。発音は「アゲート」ではなく、/ˈæɡ.ət/「アギット」に近い音です。名前は古代シチリアの川名に由来します。
agateは chalcedony の一種で、一般に曲線的な縞模様が特徴です。直線的な縞をもつ onyx、苔のような鉱物模様をもつ moss agate との違いも覚えておくと、英語の商品説明が理解しやすくなります。鮮やかな色の石を買うときは、Has this agate been dyed? で染色の有無を確認しましょう。









