
By all means. は、相手の依頼や提案に対して「もちろん、どうぞ」「ぜひ」「もちろんです」と、強く前向きに答える表現です。
May I open the window? — By all means.
窓を開けてもいいですか?— もちろん、どうぞ。
単なるYesよりも、「遠慮しないで」「喜んで賛成します」という気持ちが伝わります。ただし、単語どおりに「すべての手段によって」と訳す表現ではありません。
この記事では、By all means.の意味、許可と賛成の使い分け、自然な返し方、Of course.・Certainly.との違い、よく似たby any meansとの違いまで例文で整理します。
Contents
By all means.の意味は?
会話で単独の返事として使うBy all means.には、主に次の2つの意味があります。
- 許可:もちろん、どうぞ/遠慮なく
- 強い賛成:ぜひ/もちろんです
どちらにも共通するのは、相手の希望に対するためらいのない肯定です。声の調子や表情も明るくすると、歓迎する気持ちが自然に伝わります。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜBy all means.で「もちろん」になる?
meansは「手段・方法」という意味です。by all meansを文字どおりに捉えると、「あらゆる方法によって」「ぜひとも」となります。
そこから、「どんな方法を使ってでもそうしたい」ほど意志が強いことを表し、会話の返事では「ぜひ」「もちろん」という強い肯定に発展しました。現代の会話では、由来を毎回考えず、快く許可する・強く賛成するひとかたまりとして使います。
By all means.の2つの使い方

1.許可を求められて「もちろん、どうぞ」
May I …?、Can I …?、Would you mind if …?などで許可を求められたときに使えます。相手を歓迎する、丁寧で前向きな返事です。
May I sit here? — By all means.
ここに座ってもいいですか?— もちろん、どうぞ。Can I borrow this chair? — By all means.
この椅子を借りてもいいですか?— もちろん、どうぞ。Would you mind if I invited Mia? — By all means.
ミアを誘っても構いませんか?— もちろんです。May I ask one more question? — By all means.
もう一つ質問してもいいですか?— もちろん、どうぞ。
質問に対して否定形で返す必要はありません。たとえばWould you mind …?にBy all means.と答えれば、自然に「構いませんよ、どうぞ」と伝わります。
2.提案や希望に「ぜひ」「もちろん」
相手の提案に強く賛成したり、ぜひ実現したいと伝えたりするときにも使います。
Let’s talk again next week. — By all means.
来週また話しましょう。— ぜひ。We should invite the design team too. — By all means.
デザインチームも招くべきですね。— もちろんです。I’d like to visit Kyoto again. — By all means, come in spring.
また京都を訪れたいです。— ぜひ。春に来てください。
この用法では「許可する」というより、相手の考えにしっかり同意する響きです。
By all meansを文の中で使う形
単独の返事だけでなく、命令文や依頼の前に置いて「ぜひ〜してください」「遠慮なく〜してください」と伝えることもできます。
By all means, call me if you need help.
助けが必要なら、ぜひ電話してください。By all means, take a look around.
どうぞ遠慮なく見て回ってください。If you have another idea, by all means share it.
ほかにアイデアがあれば、ぜひ共有してください。
文頭では、後ろにカンマを置くと読みやすくなります。会話では少し整った、丁寧な響きがあります。
Of course.・Certainly.・Please do.との違い
| 表現 | 中心のニュアンス | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| By all means. | ためらいのない許可・強い賛成 | 丁寧に快諾したいとき |
| Of course. | 当然・もちろん | 日常会話全般 |
| Certainly. | 承知しました・もちろんです | 接客や仕事など丁寧な場面 |
| Please do. | ぜひそうしてください | 相手の具体的な行動を勧めるとき |
| Go ahead. | どうぞ、やってください | 会話で気軽に許可するとき |
たとえば「この資料を見てもいいですか?」への返事なら、どれも状況によって使えます。
May I see the report?
その報告書を見てもいいですか?— By all means.(もちろん、どうぞ。快く許可)
— Of course.(もちろんです。広く使える)
— Certainly.(承知しました。丁寧)
— Go ahead.(どうぞ。会話的)
By all means.はやや品のある言い方ですが、堅苦しい表現ではありません。日常会話でも仕事でも使えます。
by all meansとby any meansは同じ?
似ていますが、意味も使い方も異なります。
- by all means:ぜひ、もちろん、どうぞ
- by any means:どんな手段を使ってでも
- not … by any means:決して〜ではない
By all means, join us.
ぜひ私たちに加わってください。We must avoid delays by any means possible.
可能なあらゆる手段で遅延を避けなければなりません。The task is not easy by any means.
その仕事は決して簡単ではありません。
強い否定の語順やby no meansとの違いは、not … by any meansの意味と使い方で詳しく解説しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
meanにしない
この定型表現では、必ず複数形と同じ形のmeansを使います。
× By all mean.
○ By all means.
毎回「すべての手段で」と直訳しない
返事として使われている場合は、「もちろん」「ぜひ」と受け取るのが自然です。
どんな依頼にも自動的に使わない
By all means.は前向きな許可です。実際には迷っている、条件がある、断りたいという場面には向きません。
簡単な英語で言い換えるなら
By all means.がすぐに出てこなくても、次の短い表現で十分伝わります。
- Sure.(もちろん)
- Of course.(もちろんです)
- Go ahead.(どうぞ)
- Please do.(ぜひそうしてください)
- Yes, absolutely.(はい、もちろんです)
まずはSure.やOf course.を使い、余裕が出てきたらBy all means.へ広げても問題ありません。
By all means.への返し方
相手が快く許可してくれたら、短く感謝を伝えれば自然です。
May I use your charger? — By all means. — Thanks, that helps a lot.
充電器を使ってもいいですか?— もちろん、どうぞ。— ありがとう、助かります。Could I ask you about the schedule? — By all means. — Thank you.
予定について尋ねてもいいですか?— もちろんです。— ありがとうございます。
日本語の「どうぞ」を場面別に整理したい方は、「どうぞ」は英語で?場面別の自然な表現も参考にしてください。
まとめ:By all means.はためらいのない肯定
- By all means.は「もちろん、どうぞ」「ぜひ」
- 許可と強い賛成の2つが中心
- 相手の希望を快く受け入れる前向きな響き
- Of course.より少し強く、丁寧に賛成する感じ
- not … by any meansの「決して〜ない」と混同しない
- 出てこなければSure.、Of course.、Go ahead.で言い換えられる
まずはMay I …? — By all means.という短いやり取りで覚えると、実際の会話で使いやすくなります。
ほかの英熟語・定型表現を意味や使い方から探すなら、英熟語・定型表現の総合ガイドもあわせてご覧ください。









