compensate forの意味は?使い方・語順とmake up forとの違いを例文で解説

compensate forの意味・使い方・語順の違い

compensate for は「〜を埋め合わせる」「〜を補う」という意味です。損失への金銭的な補償だけでなく、弱点・不足・不便などのマイナスを、別の長所や利益で補う場面にも使えます。

ただし、compensate for+原因・不足compensate+人+for+原因 では語順と意味の焦点が違います。この記事では、2つの形、ネイティブが感じるニュアンス、make up for・offset・reimburseとの違いを、自然な例文で整理します。

しゅみすけ(大山俊輔)

compensateを「補償する」だけで覚えず、「マイナスを埋めてバランスを戻す」と考えると、弱点や不足を補う用法も理解しやすくなります。

compensate forの意味は「〜を埋め合わせる・補う」

compensate for+名詞 は、不足・損失・弱点などを別のものが補い、全体のバランスを戻すことを表します。

Her careful preparation compensated for her lack of experience.
念入りな準備が、彼女の経験不足を補いました。

The flexible schedule compensates for the lower salary.
勤務時間の柔軟さが、給料の低さを補っています。

A beautiful view can’t fully compensate for poor service.
美しい眺めでも、質の悪いサービスを完全には埋め合わせられません。

この用法では、必ずしも誰かがお金を支払うわけではありません。「短所はあるが、別の長所があるので全体として釣り合う」という評価にも自然に使えます。

なぜforを使うの?

ここでの for は「何について埋め合わせるのか」「何の代わりとなるのか」を示します。

  • compensate for the delay:遅れを埋め合わせる
  • compensate for a lack of space:スペース不足を補う
  • compensate for the inconvenience:不便を埋め合わせる

compensateには、欠けた分と釣り合うものを与える感覚があります。forの後ろに、そのマイナスの対象・理由を置くと考えましょう。

compensate forとcompensate 人 forの語順の違い

compensateの2つの語順

1.compensate for+原因・不足

「〜を補う・埋め合わせる」という形です。主語には、マイナスを補う長所・利益・行動などが来ます。

His enthusiasm compensated for his limited knowledge.
彼の熱意が、限られた知識を補いました。

We left early to compensate for the heavy traffic.
交通渋滞による遅れを見込んで、私たちは早く出発しました。

後者のように、人が不足や不利を補うために調整する場面でも使えます。

2.compensate+人+for+原因

「原因・損失について人に補償する」という形です。こちらは補償を受けるをcompensateの直後に置きます。

The hotel compensated us for the inconvenience.
ホテルは不便について私たちに補償しました。

The airline compensated passengers for the canceled flight.
航空会社は欠航について乗客に補償しました。

The company will compensate employees for overtime.
会社は残業について従業員に補償します。

受動態では 人+be compensated for+理由 になります。

Employees should be fairly compensated for their extra work.
従業員は追加の仕事に対して公平に報酬を受けるべきです。

よく使われる形と組み合わせ

  • compensate for a lack of …:〜不足を補う
  • compensate for the loss / damage:損失・被害を補う
  • compensate for the delay:遅れを埋め合わせる
  • compensate for higher costs:高い費用を相殺する
  • more than compensate for …:〜を補って余りある
  • fully compensate for …:〜を完全に埋め合わせる

The friendly staff more than compensated for the small room.
親切なスタッフのおかげで、部屋の狭さは十分すぎるほど補われました。

Extra practice can help compensate for missed classes.
追加の練習は、欠席した授業分を補う助けになります。

場面別の自然な例文

仕事

Her communication skills compensate for her lack of technical experience.
彼女のコミュニケーション力が、技術経験の不足を補っています。

A higher bonus may compensate for the demanding schedule.
高いボーナスなら、厳しい勤務日程を補えるかもしれません。

旅行・サービス

The hotel offered free breakfast to compensate for the noise.
ホテルは騒音の埋め合わせとして朝食を無料にしました。

The amazing location compensated for the basic room.
すばらしい立地が、簡素な部屋を補っていました。

学習

Regular review can compensate for a short study session.
定期的な復習は、勉強時間の短さを補えます。

Confidence alone cannot compensate for poor preparation.
自信だけでは準備不足を補えません。

暮らし・買い物

The lower energy bills compensate for the higher purchase price.
光熱費の安さが、購入価格の高さを補います。

The store gave me a coupon to compensate me for the long wait.
店は長く待たせた埋め合わせとして、私にクーポンをくれました。

しゅみすけ(大山俊輔)

会話では、まず「補う対象」を決めましょう。対象だけなら compensate for the delay、人への補償なら compensate customers for the delay です。

make up forとの違い

make up for も「〜を埋め合わせる」ですが、日常会話で使いやすく、時間・行動・親切・楽しさなどによる幅広い埋め合わせを表します。compensate for は少しフォーマルで、損失・不足・弱点と利益のバランスを客観的に説明する響きがあります。

  • I’ll make up for it by cooking dinner.
    夕食を作ることで埋め合わせするよ。
  • The extra benefits compensate for the lower salary.
    追加の福利厚生が給料の低さを補っています。

謝罪後に「埋め合わせるよ」と言うならmake up forが自然です。待遇や商品の長所・短所を分析するならcompensate forがよく合います。make up forの語順やmake it up toとの違いは「make up forの意味と使い方」で詳しく解説しています。

offset・reimburse・coverとの違い

offset:効果を相殺する

offset は、費用・損失・排出量などのマイナスを、別のプラスで数値的・客観的に相殺する表現です。

Lower shipping costs offset the higher price.
送料の安さが、価格の高さを相殺しました。

compensate forは人の弱点やサービスの不便にも使えますが、offsetはビジネス・経済・環境などの説明で特に多く使われます。

reimburse:立て替えた費用を払い戻す

reimburse は、本人が実際に支払った交通費や宿泊費などを返すことです。

The company reimbursed me for the train fare.
会社は私に電車代を払い戻しました。

被害や不便への埋め合わせではなく、実費の精算ならreimburseです。

cover:費用を負担する

cover は、保険・会社・制度などが費用を負担することです。

The insurance covers the repair costs.
その保険は修理費を補償します。

補償に関する4語の使い分けは「compensate・reimburse・cover・insureの違い」も参考にしてください。

日本人が間違えやすいポイント

「対象」を置くならforを落とさない

× Her skill compensated her lack of experience.
○ Her skill compensated for her lack of experience.
彼女の技能が経験不足を補いました。

人に補償する他動詞用法と混同しやすい点に注意してください。「何を補うか」を続けるなら compensate for+対象 です。

補償を受ける人の前にtoを置かない

× The hotel compensated to us for the delay.
○ The hotel compensated us for the delay.
ホテルは遅延について私たちに補償しました。

compensateは人を直接目的語に取れるため、compensate+人 とします。

金銭的な補償だけに限定しない

compensate for は、準備が経験不足を補う、立地が狭さを補う、といった非金銭的なバランスにも使えます。

簡単な英語で言い換えるなら

compensate forが出てこなくても、具体的に説明すれば十分に伝わります。

  • The flexible hours make the lower salary acceptable.
    柔軟な勤務時間のおかげで、低い給料でも受け入れられます。
  • Her preparation helps because she has little experience.
    経験は少ないですが、準備が助けになっています。
  • The hotel gave us a discount because of the problem.
    ホテルは問題があったため、私たちに割引をくれました。
  • The company will pay you for the loss.
    会社はその損失についてあなたにお金を支払います。

まとめ

  • compensate for+不足・損失 は「〜を補う・埋め合わせる」
  • マイナスを別のプラスで埋め、バランスを戻すイメージ
  • compensate+人+for+理由 は「理由について人に補償する」
  • make up forよりややフォーマルで、客観的な評価や補償に向く
  • 実費の払い戻しはreimburse、費用負担はcover、数値的な相殺はoffset
  • 対象を直接続けるときはforを落とさない

英熟語をさらに学びたい方は「英熟語・定型表現の専門記事一覧」もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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